第13章 プロビジョニングの最終設定
新規ホストのプロビジョニングは Red Hat Satellite 6 の機能において中核となる部分を構成します。本章では、本書で扱ったトピックをまとめ、プロビジョニングが他の Red Hat Satellite 6 機能にどのような影響を与えるかについて説明します。
13.1. シナリオ目標の完了
本書では、ACME という架空の企業における複数のシナリオで、以下を実行してきました。
- Red Hat Satellite 6 でのプロビジョニングの設定
- 本書では、プロビジョニングを実行するために Red Hat Satellite 6 のリソースおよびサービスを設定する方法を説明しました。これには、インストールメディア、テンプレート、コンピュートリソースおよびネットワークが含まれます。さらに本書では、PXE ベースのプロビジョニングに DHCP、DNS、および TFTP サービスを使用できるよう Capsule Server を設定する方法を説明しました。
- ベアメタルホストのプロビジョニング
- 本書では、無人プロビジョニング、Discovery ベースのプロビジョニング、および PXE を使用しないプロビジョニングなどの各種の方法でベアメタルホストをプロビジョニングする方法を説明しました。
- 仮想マシンのプロビジョニング
- 本書では、KVM サーバー、Red Hat Virtualization および VMware vSphere などの仮想化環境からプロビジョニングを実行する例を紹介しました。
- クラウドインスタンスのプロビジョニング
- 本書では、パブリッククラウド (Amazon EC2) およびプライベートクラウド (Red Hat OpenStack Platform) からクラウドインスタンスをプロビジョニングする方法を説明しました。
- コンテナーのプロビジョニング
- 本書では、Red Hat Enterprise Linux Atomic Host でコンテナーをプロビジョニングする方法について説明しました。
13.2. 他のアプリケーションの統合
Red Hat Satellite 6 は以下のアプリケーションでプロビジョニングプロセスを拡張します。
- Puppet
- 各 Capsule Server (統合 Capsule を含む) は Puppet マスターとして機能します。Satellite Server は Puppet エージェントをそれぞれの新規ホストにインストールします。これにより、ホストでリソースおよびサービスを自動的に設定する方法が提供されます。ホストのプロビジョニングプロセスでは、Puppet クラスを Puppet クラス タブで追加できます。詳細は、『Puppet Guide』 を参照してください。
- Red Hat CloudForms
- Red Hat CloudForms は Red Hat Satellite 6 に接続して、特定のレベルのプロビジョニングおよびホスト管理を制御できます。詳細は、『Red Hat CloudForms Integration with Red Hat Satellite 6 Guide』 を参照してください。