第3章 ロケーションの管理
ロケーションは、各種リソースを分類し、ホストを割り当てる方法を提供する点で組織に似ています。組織とロケーションの相違点は以下のとおりです。
- ロケーションは、物理または地理的設定をベースにしています。
- ロケーションの構造は階層的です。
3.1. ロケーションの作成
Web UI をご利用の場合
- 管理 > ロケーション に移動します。
新規組ロケーション をクリックします。
- ロケーションの基本的な詳細情報を指定します。
- 親: このロケーションの親ロケーションを定義します (オプション)。これにより、ロケーションの階層が作成されます。
- 名前: プレーンテキスト形式のロケーション名。
- 説明: プレーンテキスト形式のロケーションの説明 (オプション)。
送信 をクリックします。
ロケーションが割り当てられていないホストがある場合には、ホストの選択 タブにリダイレクトされます。ロケーションに割り当てるホスト 3 種類から選択します。
- Assign All (すべてを割り当て) を選択して、ロケーションが割り当てられていないホストすべてを割り当てます。
- 手動割り当て をクリックして、ロケーションに割り当てるホストを選択します。
- Proceed to Edit (編集に進む) を選択して、ロケーションを割り当てずに Edit Properties (プロパティーの編集) ページに移動します。
- ホストにロケーションが割り当てられていない場合は、編集 ページに移動しますので、ここでインフラストラクチャーリソースをロケーションに割り当てることができます。このインフラストラクチャーリソースには、ネットワークリソース、インストールメディア、キックスタートテンプレートなどのパラメーターが含まれます。このページには、管理 > ロケーション に移動し、編集するロケーションを選択するといつでも戻ることができます。
- ロケーションの作成後に、送信 をクリックします。
CLI をご利用の場合
以下のコマンドを実行してロケーションを作成します。
# hammer location create \ --parent-id "parent_location_id" \ --name "your_location_name" \ --description "your_location_description"
3.2. ロケーションコンテキストの設定
ホストに使用するロケーションや関連するリソースを定義するロケーションのコンテキスト
Web UI をご利用の場合
ロケーションメニューは、Satellite Web UI の左上にあるメニューバーの 2 番目のメニュー項目です。現在のロケーションを選択していない場合には、メニューには 任意のロケーション と表示されます。任意のロケーション ボタンをクリックして、使用するロケーションを選択します。
CLI をご利用の場合
CLI を使用する場合は、オプションとして、--location "your_location_name"
または --location-id "your_location_id"
を追加します。以下に例を示します。
# hammer subscription list --location "Default_Location"
このコマンドは、Default_Location に割り当てられたサブスクリプションを出力します。
3.3. ロケーションの削除
ロケーションは、ライフサイクル環境またはホストグループに関連づけられていない場合に削除できます。削除するロケーションにライフサイクル環境またはホストグループが関連付けられている場合は、管理 > ロケーション> に移動して関連のロケーションをクリックします。インストール中に作成されたデフォルトのロケーションは、Satellite 環境で関連付けられていないホストへのプレースホルダーであるため、削除することは推奨されません。環境には常に 1 つ以上のロケーションが必要です。
Web UI をご利用の場合
- 管理 > ロケーション に移動します。
- 削除するロケーションの名前の右側にあるリストから 削除 を選択します。
- OK をクリックして、ロケーションを削除します。
CLI をご利用の場合
以下のコマンドを入力してロケーションを削除します。
# hammer location delete --location "your_location_name"