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第4章 サブスクリプションの管理

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Red Hat Satellite 6 では、Red Hat のコンテンツ配信ネットワーク (CDN) からコンテンツをインポートします。サブスクリプションマニフェストは、対応のリポジトリーからコンテンツを検索、アクセス、ダウンロードするために使用します。サブスクリプションマニフェストには、Satellite Server の組織毎のサブスクリプション割り当てが含まれている必要があります。サブスクリプション情報はすべて、Red Hat カスタマーポータルのアカウントで確認できます。

サブスクリプションの割り当ておよびマニフェストの作成、変更、更新については、本章を使用してください。

4.1. サブスクリプション割り当ての管理

4.1.1. カスタマーポータルでのサブスクリプションの割り当ての作成

Red Hat カスタマーポータルでサブスクリプション情報にアクセスし、サブスクリプション割り当てを作成します。次に、Red Hat Satellite などオンプレミスの管理アプリケーションで、使用するサブスクリプションマニフェストとして、この割り当てをエクスポートします。

手順

  1. ブラウザーで Red Hat カスタマーポータルを開き、Red Hat のアカウントにログインします。
  2. カスタマーポータルページの左上にある サブスクリプション に移動します。
  3. サブスクリプション割り当て タブをクリックします。
  4. 新規サブスクリプションの割り当て をクリックします。
  5. 名前 フィールドには、サブスクリプション割り当てを特定できるように、分かりやすい名前を入力します。
  6. タイプ の一覧から、お使いの Satellite Server に一致するタイプとバージョンを選択します。
  7. 作成 をクリックします。
  8. 数分後に、Web UI により、割り当てが正しく作成されたことが報告されます。

4.1.2. サブスクリプション割り当てへのサブスクリプションの追加

Red Hat 製品または、既存の製品で未来の日付のサブスクリプションを追加する場合は、サブスクリプション割り当てに、適切なサブスクリプションを追加する必要があります。以下の手順では、サブスクリプションを割り当てに追加する方法を説明します。

手順

  1. ブラウザーで Red Hat カスタマーポータルを開き、Red Hat のアカウントにログインします。
  2. カスタマーポータルページの左上にある サブスクリプション に移動します。
  3. サブスクリプション割り当て タブをクリックします。
  4. 名前 のコラムから、変更するサブスクリプション割り当ての名前を選択します。
  5. サブスクリプション タブをクリックしてから、サブスクリプションの追加 をクリックします。
  6. 追加するサブスクリプションの列ごとに、エンタイトルメント コラムで数量を入力します。
  7. 送信 をクリックします。
  8. 変更したサブスクリプション割り当てに該当するサブスクリプションマニフェストが Satellite Server にある場合は、サブスクリプションマニフェストを更新します。詳細は、「サブスクリプションマニフェストのアップデートおよび更新」を参照してください。

4.1.3. サブスクリプション割り当てからのサブスクリプションの削除

以下の手順では、期限の切れたサブスクリプションを削除する場合など、サブスクリプション割り当てからサブスクリプションを削除する方法を説明しています。

手順

  1. ブラウザーで Red Hat カスタマーポータルを開き、Red Hat のアカウントにログインします。
  2. カスタマーポータルページの左上にある サブスクリプション に移動します。
  3. サブスクリプション割り当て タブをクリックします。
  4. 名前 のコラムから、変更するサブスクリプション割り当ての名前を選択します。
  5. サブスクリプション タブをクリックします。
  6. 削除するサブスクリプションの各行で、該当のチェックボックスを選択します。
  7. 削除 をクリックしてから削除を確定します。
  8. 変更したサブスクリプション割り当てに該当するサブスクリプションマニフェストが Satellite Server にある場合は、サブスクリプションマニフェストを更新します。詳細は、「サブスクリプションマニフェストのアップデートおよび更新」を参照してください。

4.1.4. サブスクリプション割り当て間のサブスクリプションの移動

以下の手順では、サブスクリプション割り当てを別のサブスクリプション割り当てに移動する方法を説明します。

手順

  1. ブラウザーで Red Hat カスタマーポータルを開き、Red Hat のアカウントにログインします。
  2. カスタマーポータルページの左上にある サブスクリプション に移動します。
  3. サブスクリプション割り当て タブをクリックします。
  4. 名前 のコラムから、変更するサブスクリプション割り当ての名前を選択します。
  5. サブスクリプション タブをクリックします。
  6. 移動するサブスクリプションの各行で、該当のチェックボックスを選択します。
  7. 別の割り当てに移動 をクリックします。
  8. 「Move entitlements from this subscription allocation to another (このサブスクリプションの割り当てから別の割り当てにエンタイトルメントを移動する)」ウィンドウで、適切な方法を使用して移動するサブスクリプションを選択します。

    • すべてのサブスクリプションを選択する場合は、Move All Entitlements (すべてのエンタイトルメントの移動) を選択してください。
    • 数量を指定する場合は、Quantity to Move (移動する数量) コラムのサブスクリプションの各行に、適切な数量を入力してください。
    • 選択項目からサブスクリプションを削除する場合は、サブスクリプションの各行にある削除アイコンをクリックして、OK をクリックして確定してください。
  9. Next: Select Destination Allocation (次へ: 割り当て先の選択) をクリックしてください。
  10. 表から、サブスクリプションの移動先のサブスクリプション割り当てを選択し、送信 をクリックしてくd
  11. 変更したサブスクリプション割り当てに該当するサブスクリプションマニフェストが Satellite Server にある場合は、サブスクリプションマニフェストを更新します。詳細は、「サブスクリプションマニフェストのアップデートおよび更新」を参照してください。

4.1.5. 未来の日付のサブスクリプションの使用

サブスクリプション割り当てでは、未来の日付のサブスクリプションを使用できます。既存のサブスクリプションの有効期限前に、未来の日付のサブスクリプションをコンテンツホストに追加する場合は、リポジトリーへのアクセスが中断されず、そのまま利用できます。

Red Hat は、自動アタッチ機能を使用せずに、現在のサブスクリプションの有効期限前に、コンテンツホストに未来の日付のサブスクリプションを手動でアタッチすることを推奨します。詳細は、「コンテンツホストへのサブスクリプションのアタッチ」を参照してください。

4.1.6. サブスクリプション割り当てを使用した複数の組織の管理

複数のサブスクリプション割り当てがある場合は、複数の組織を管理できます。Satellite 6 では、Satellite Server で設定した組織ごとに 1 つの割り当てが必要です。この利点は、各組織が完全に独立したサブスクリプションを保持するため、各組織をそれぞれ独自の Red Hat アカウントでサポートできることです。

4.1.7. カスタマーポータルからのサブスクリプションマニフェストのエクスポート

最低でも 1 つ以上のサブスクリプションがあるサブスクリプション割り当てを表示すると、割り当てをサブスクリプションマニフェストとしてエクスポートできます。

サブスクリプションマニフェストは、エンコードされたサブスクリプションが含まれる、サブスクリプション割り当ての ZIP アーカイブで、これを Satellite Server にインポートできます。

手順

  1. ブラウザーで https://access.redhat.com/ を開き、Red Hat アカウントでログインします。
  2. カスタマーポータルページの左上にある サブスクリプション に移動します。
  3. サブスクリプション割り当て タブをクリックします。
  4. 名前 のコラムから、エクスポートするサブスクリプション割り当ての名前を選択します。
  5. 詳細 ペインで、マニフェストのエクスポート をクリックして、サブスクリプションマニフェストファイルをダウンロードします。

4.1.8. Satellite Server へのサブスクリプションマニフェストのインポート

以下の手順では、サブスクリプションマニフェストを Satellite Server いインポートする方法を説明します。

前提条件

カスタマーポータルから以前にエクスポートしたサブスクリプションマニフェストファイルが必要です。詳しい情報は、「カスタマーポータルからのサブスクリプションマニフェストのエクスポート」を参照してください。

Web UI をご利用の場合

  1. Satellite Web UI で、コンテキストが、使用する組織に設定されていることを確認します。
  2. コンテンツ > サブスクリプション に移動します。
  3. Red Hat サブスクリプションでは、マニフェストの管理 をクリックします。
  4. マニフェストの管理ウィンドウで、参照 をクリックします。
  5. サブスクリプションマニフェストファイルが含まれる場所に移動して、開く をクリックします。
  6. マニフェスト管理ウィンドウが自動的に閉じない場合には、閉じる をクリックして、Red Hat サブスクリプションページに戻ります。

CLI をご利用の場合

Red Hat Satellite 6 CLI を使用するには、Satellite Server にマニフェストがひつようです。

  1. ローカルのクライアントシステムにログインして、サブスクリプションマニフェストファイルを Satellite Server にコピーします。

    [user@client ~]$ scp ~/manifest_file.zip root@satellite.example.com:~/.
  2. 端末で、Satellite Server に root ユーザーとして接続し、サブスクリプションマニフェストファイルをインポートします。

    [root@satellite ~]# hammer subscription upload \
    --file ~/manifest_file.zip \
    --organization "organization_name"

数分後、CLI により、マニフェストのインポートに成功したことが報告されます。

リポジトリーを有効化して、Red Hat コンテンツをインポートできるようになります。詳細は、5章Red Hat コンテンツのインポートを参照してください。

4.2. Satellite Web UI でのサブスクリプション割り当ての管理

Red Hat Satellite 6.4 では、Satellite web UI で直接サブスクリプション割り当てを管理できます。

4.2.1. Satellite Web UI でのサブスクリプションの検索

サブスクリプションマニフェストを Satellite Server にインポートすると、マニフェストからのサブスクリプションが Red Hat サブスクリプションページに表示されます。サブスクリプションが大量にある場合には、結果をフィルタリングして、特定のサブスクリプションを検索できます。

前提条件

サブスクリプションマニフェストファイルを Satellite Server に事前にインポートしておく必要があります。詳細は、「Satellite Server へのサブスクリプションマニフェストのインポート」を参照してください。

手順

  1. Satellite Web UI で、コンテキストが、使用する組織に設定されていることを確認します。
  2. コンテンツ > サブスクリプション に移動します。
  3. Red Hat サブスクリプションページで、検索 フィールドをクリックして、検索クエリーを構築する検索条件の一覧を表示します。
  4. 検索条件を選択して、他のオプションを表示します。
  5. 検索クエリーを構築したら、検索アイコンをクリックします。

たとえば、検索 フィールドにカーソルを置き、expires (期限切れ) を選択して、スペースキーを押すと、別のリストが表示され、>< または = 文字を選択できます。> を選択してスペースキーを押すと、自動オプションの別のリストが表示されます。独自の条件を入力することも可能です。

4.2.2. コンテンツホストへのサブスクリプションのアタッチ

プロビジョニング時に、コンテンツホストにサブスクリプションをアタッチするには、アクティベーションキーの使用が推奨されます。ただし、アクティベーションキーは既存のホストを更新することができません。新規または追加のサブスクリプション (たとえば将来の日付が指定されたサブスクリプション) を 1 台のホストにアタッチする必要がある場合は、以下の方法で行ってください。

複数ホストの更新に関する詳細情報は、「コンテンツホストのサブスクリプションの一括アップデート」を参照してください。

アクティベーションキーに関する詳細情報は、「9章アクティベーションキーの管理」を参照してください。

前提条件

サブスクリプションマニフェストファイルを Satellite Server に事前にインポートしておく必要があります。詳細は、「Satellite Server へのサブスクリプションマニフェストのインポート」を参照してください。

Smart Management サブスクリプション

Satellite 6 では、Red Hat Enterprise Linux Smart Management サブスクリプション数と、Satellite で管理できるシステム数は同じになります。Satellite で管理する Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションすべてに対して、Smart Management サブスクリプションを確保する必要があります。

ただし、コンテンツホスト毎に Smart Management サブスクリプションをアタッチする必要はありません。Smart Management サブスクリプションは、製品の証明書に関連付けられていないため、自動的に Satellite のコンテンツホストにアタッチできません。コンテンツホストに Smart Management サブスクリプションを追加しても、コンテンツやリポジトリーへのアクセスができるようになりません。ご希望であれば、独自の記録用または追跡の目的で Smart Management サブルーチンをマニフェストに追加することができます。

Web UI をご利用の場合

  1. Satellite Web UI で、コンテキストが、使用する組織に設定されていることを確認します。
  2. ホスト > コンテンツホスト に移動します。
  3. 変更するサブスクリプションのコンテンツホストの行ごとに、該当するチェックボックスを選択してください。
  4. アクションの選択 一覧から サブスクリプションの管理 を選択します。
  5. 任意で、検索 フィールドにキーと値を入力し、表示するサブスクリプションを絞り込みます。
  6. 追加または削除するサブスクリプションの左側にあるチェックボックスを選択し、選択した項目を追加 または 選択した項目を削除 をクリックします。
  7. 完了 をクリックして変更を保存します。

CLI をご利用の場合

  1. 以下のように、端末で root として Satellite Server に接続してから、利用可能なサブスクリプションを表示します。

    # hammer subscription list \
    --organization-id 1
  2. サブスクリプションをホストにアタッチします。

    # hammer host subscription attach \
    --host host_name \
    --subscription-id subscription_id

4.2.3. Satellite Web UI でのサブスクリプション割り当てへのサブスクリプションの追加

以下の手順では、Satellite web UI でサブスクリプション割り当てにサブスクリプションを追加する方法を説明します。

前提条件

サブスクリプションマニフェストファイルを Satellite Server にインポートしておく必要があります。詳細は、「Satellite Server へのサブスクリプションマニフェストのインポート」を参照してください。

手順

  1. Satellite Web UI で、コンテキストが、使用する組織に設定されていることを確認します。
  2. コンテンツ > サブスクリプション に移動します。
  3. Red Hat サブスクリプションページで サブスクリプションの追加 をクリックします。
  4. 追加するサブスクリプションの列ごとに、Quantity to Allocate (割り当てる数量) コラムで数量を入力します。
  5. 送信 をクリックします。

数分後に、Web UI により、アクションが正しく実行されたことが報告されます。

4.2.4. Satellite Web UI でのサブスクリプション割り当てからのサブスクリプションの削除

以下の手順では、Satellite web UI でサブスクリプション割り当てからサブスクリプションを削除する方法を説明します。

注記

マニフェストは削除しないでください。Red Hat カスタマーポータルまたは Satellite Web UI でマニフェストを削除すると、コンテンツホストのエンタイトルメントがすべて解除されます。

前提条件

サブスクリプションマニフェストファイルを Satellite Server にインポートしておく必要があります。詳細は、「Satellite Server へのサブスクリプションマニフェストのインポート」を参照してください。

手順

  1. Satellite Web UI で、コンテキストが、使用する組織に設定されていることを確認します。
  2. コンテンツ > サブスクリプション に移動します。
  3. 削除するサブスクリプションの各行で、該当のチェックボックスを選択します。
  4. 削除 をクリックして、削除を確定します。

数分後に、Web UI により、アクションが正しく実行されたことが報告されます。

4.2.5. サブスクリプションマニフェストのアップデートおよび更新

サブスクリプションの割り当てを変更した場合は、マニフェストを更新してその変更を更新する必要があります。たとえば、以下のいずれかを行った場合はマニフェストを更新してください。

  • サブスクリプションの更新
  • サブスクリプション数量の調整
  • 追加のサブスクリプションの購入

Satellite web UI で直接マニフェストの更新を利用できます。あるいは、変更が含まれる、更新済みのマニフェストをインポートすることも可能です。マニフェストのインポートに関する詳細情報は、「Satellite Server へのサブスクリプションマニフェストのインポート」を参照してください。

手順

  1. Satellite Web UI で、コンテキストが、使用する組織に設定されていることを確認します。
  2. コンテンツ > サブスクリプション に移動します。
  3. Red Hat サブスクリプションでは、マニフェストの管理 をクリックします。
  4. マニフェストの管理ウィンドウで、更新 をクリックします。

数分後に、Web UI により、アクションが正しく実行されたことが報告されます。

4.2.6. コンテンツホストのサブスクリプションの一括アップデート

ここで説明する方法は、インストール後に複数のコンテンツホストを同時に変更することを目的としています。Web UI およびフィルター機能を使用して変更するコンテンツホストを選択するか、Hammer コマンドラインツールの CSV ファイルエクスポート機能を使用し、CSV ファイルで設定を変更し、変更内容をアップロードします。

Web UI をご利用の場合

  1. Satellite Web UI で、コンテキストが、使用する組織に設定されていることを確認します。
  2. ホスト > コンテンツホスト に移動します。
  3. 変更するサブスクリプションのコンテンツホストの行ごとに、該当するチェックボックスを選択してください。
  4. アクションの選択 一覧から サブスクリプションの管理 を選択します。
  5. 任意で、検索 フィールドにキーと値を入力し、表示するサブスクリプションを絞り込みます。
  6. 追加または削除するサブスクリプションの左側にあるチェックボックスを選択し、選択した項目を追加 または 選択した項目を削除 をクリックします。
  7. 完了 をクリックして変更を保存します。

CLI をご利用の場合

  1. コンテンツホストの現在の状態を CSV ファイルにエクスポートします。

    # hammer --server https://satellite.example.com csv content-hosts --export --file content_hosts.csv
  2. CSV ファイルで必要な値を変更します。CSV ファイルの文字列を変更するには、エディター、CSV プラグイン、または sed を使用できます。

    1. ファイルのバックアップを作成します。

      # cp content_hosts.csv content_hosts.csv.backup
    2. 以下のように、文字列を変更します。

      # sed -i "s/1|RH1234|Red Hat Enterprise Linux Server/1|RH5678|Red Hat Enterprise Linux Server/g" content_hosts.csv
    3. 変更箇所を確認します。以下は例となります。

      # diff content_hosts.csv content_hosts.csv.backup
  3. 変更したファイルを Satellite Server にアップロードします。

    # hammer --server https://satellite.example.com csv content-hosts --file content_hosts.csv
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