第11章 Goferd および Katello エージェントを使用しないホスト管理
Katello エージェントがコンテンツホスト上のパッケージを管理するために使用する goferd
サービスは、大量のリソースを消費します。リモート実行を通じてパッケージを管理することで、コンテンツホストのメモリーと CPU の負荷を減らすことができます。
Katello エージェントは非推奨で、今後の Satellite のバージョンでは削除される点にご留意ください。したがって、リモート実行を使用することが、ホスト上のパッケージを管理する唯一の方法になります。
前提条件
- Satellite Server で、Satellite Tools 6.8 リポジトリーを有効化しておく。詳細は、『オンラインネットワークからの Satellite Server のインストール』の「Satellite Tools 6.8 リポジトリーの有効化」を参照してください。
- Satellite Server で、Satellite Tools 6.8 リポジトリーを同期しておく。詳細は、『オンラインネットワークからの Satellite Server のインストール』の「Satellite Tools 6.8 リポジトリーの同期」を参照してください。
- コンテンツホストで Satellite Tools 6.8 リポジトリーを有効化しておく。
手順
コンテンツホストで
katello-host-tools
パッケージをインストールします。# yum install katello-host-tools
コンテンツホストの goferd サービスを停止します。
# systemctl stop goferd.service
コンテンツホストの goferd サービスを無効化します。
# systemctl disable goferd.service
コンテンツホスト上の Katello エージェントを削除します。
警告お使いのホストが Red Hat Virtualization のバージョン 4.4 以下にインストールされている場合は、削除された依存関係によりホストが破損するので、
katello-agent
パッケージを削除しないでください。# yum remove katello-agent
- コンテンツホストに SSH 鍵を配布します。詳細は、「リモート実行のための SSH 鍵の配布」 を参照してください。
- Satellite Web UI で、管理 > 設定に移動します。
- コンテンツ タブを選択します。
- Use remote execution by default パラメーターを Yes に設定します。
Satellite Server は、goferd の代わりにリモート実行によるホスト管理を使用するようになりました。
Hammer の制限事項
以下は、エラータのプッシュに hammer
コマンドを使用している場合に適用されます。hammer
コマンドは、goferd を使用してコンテンツホストのエラータを管理しています。回避策としては、Satellite のリモート実行機能を使用して、エラータを適用します。
たとえば、以下のコマンドを入力し、host123.example.org で yum -y update
を実行します。
# hammer job-invocation create \ --job-template "Run Command - SSH Default" \ --inputs command="yum -y update" \ --search-query "name ~ host123" Job invocation 24 created [.........................................] [100%] 1 task(s), 1 success, 0 fail