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10.2. Kafka のダウングレード

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Kafka バージョンのダウングレードは、Cluster Operator によって実行されます。

10.2.1. ダウングレードでの Kafka バージョンの互換性

Kafka のダウングレードは、互換性のある現在およびターゲットの Kafka バージョン と、メッセージがログに記録された状態に依存します。

そのバージョンが、クラスターでこれまで使用された inter.broker.protocol.version 設定をサポートしない場合、または新しい log.message.format.version を使用するメッセージメッセージにメッセージが追加された場合は、下位バージョンの Kafka に戻すことはできません。

Inter.broker.protocol.version は、__consumer_offsets に書き込まれたメッセージのスキーマなど、ブローカーによって保存される永続メタデータに使用されるスキーマを判断します。クラスターで以前使用された inter.broker.protocol.version が認識されない Kafka バージョンにダウングレードすると、ブローカーが認識できないデータが発生します。

ダウングレードする Kafka のバージョンの関係は次のとおりです。

  • ダウングレードする Kafka バージョンの log.message.format.version が現行バージョンと 同じ である場合、Cluster Operator は、ブローカーのローリング再起動を 1 回実行してダウングレードを行います。
  • 別の log.message.format.version の場合、ダウングレード後の Kafka バージョンが使用するバージョンに設定された log.message.format.version に 実行中のクラスターに存在する場合に限り、ダウングレードが可能です。通常は、アップグレードの手順が log.message.format.version の変更前に中止された場合にのみ該当します。その場合、ダウングレードには以下が必要です。

    • 2 つのバージョンで Interbroker プロトコルが異なる場合、ブローカーのローリング再起動が 2 回必要です。
    • 両バージョンで同じ場合は、ローリング再起動が 1 回必要です。

以前のバージョンでサポートされない log.message.format.version が新バージョンで使われていた場合 (log.message.format.versionのデフォルト値が使われていた場合など)、ダウングレードは実行 できません。たとえば以下のリソースの場合、log.message.format.version が変更されていないので、Kafka バージョン 3.0.0 にダウングレードできます。

apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta2
kind: Kafka
spec:
  # ...
  kafka:
    version: 3.1.0
    config:
      log.message.format.version: "3.0"
      # ...

log.message.format.version"3.1" に設定されているか、値がない(このためパラメーターに 3.1.0 ブローカーのデフォルト値 3.1 が採用される)場合は、ダウングレードを実施できません。

重要

Kafka 3.0.0 以降、inter.broker.protocol.version3.0 以上に設定されていると、log.message.format.version オプションは無視されるため、設定する必要はありません。

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