第1章 Red Hat Update Infrastructure の移行


Red Hat Update Infrastructure (RHUI) 4 のインストール後に、既存のリポジトリーを RHUI 3 から RHUI 4 に移行できます。

移行により、RHUI 4 マシンで RHUI 3 リポジトリーが有効になります。ただし、RPM コンテンツまたは RPM データは移行されません。移行の完了後に、これらのリポジトリーを自動または手動で再同期する必要があります。

移行プロセスを開始する前に、次の推奨事項と制限事項に注意してください。

  • RHUI 3 から RHUI 4 に直接アップグレードすることはできません。現在の RHUI 3 インストールと一緒に RHUI 4 をインストールする必要があります。その後、RHUI 3 からの同じ CA 証明書を使用して、RHUI 4 上の RHUI 3 リポジトリーを同期できます。これにより、古いクライアントも RHUI 4 のコンテンツにアクセスできるようになります。最後に、RHUI 4 CDS ノードを指すように RHUI 3 ロードバランサーを変更できます。
  • LEAPP を使用して RHUI 3 から RHUI 4 にアップグレードすることはできません。RHUI 3 と並行して RHUI 4 をセットアップしてから、RHUI データを移行する必要があります。
  • RHUI 4 では、移行の前後に、任意のバージョンのロードバランサーを使用できます。たとえば、RHUI 4 の RHEL 8 バージョンの代わりに、RHUI 3 の HAProxy ノードの RHEL 7 バージョンを RHUI 4 インスタンスで使用できます。
  • 1 つのアドレスまたはロードバランサーから、RHUI の 2 つの異なるインスタンス (RHUI 3 インスタンスと RHUI 4 インスタンスなど) にルーティングするには、古い RHUI 3 インスタンスからすべてのコンテンツを引き継げるように RHUI 4 インスタンスをセットアップする必要があります。

    ただし、単一のアドレスまたはロードバランサーを使用して RHUI3 インスタンスと RHUI4 インスタンスの両方を実行する設定は推奨されません。SSL 証明書の競合からリクエスト間のリポジトリーパスの変更に至るまで、さまざまな問題が発生する可能性があります。

1.1. Red Hat Update Infrastructure の移行の概要

移行は、Red Hat Update Infrastructure (RHUI) 4 インストールで利用可能な rhui-manager ユーティリティーを使用して、RHUI 3 から RHUI 4 にリポジトリーを移動します。リポジトリーを移行する前に、RHUI 4 をインストールする必要があります。

rhui-manager ユーティリティーは、サブコマンド migration と以下の必須の引数を使用します。

  1. --hostname: リモート RHUI 3 RHUA ノードのホスト名
  2. --password: リモート RHUI 3 RHUA ノードの rhui-manager パスワード
注記

RHUI 4 マシンの現行ユーザーの SSH キーペアの公開部分を RHUI 3 マシンの .ssh/authorized_keys ファイルに追加する必要があります。

デフォルトのパスが指定されていても、キーファイルへのパスが、指定のデフォルト値と一致しない可能性があります。以下の引数を移行コマンドに追加しなければならない場合があります。

  • --keyfile_path: RHUI 4 マシンの SSH 秘密鍵へのパス。デフォルトのパスは /root/.ssh/id_rsa_rhua です。
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