3.4. Fence Agent Remediation Operator の設定
				Fence Agents Remediation Operator を使用して、Node Health Check Operator (NHC) によって使用される FenceAgentsRemediationTemplate カスタムリソース (CR) を作成できます。この CR は、ノードを修復するために必要なすべてのパラメーターを備えたクラスターで使用されるフェンスエージェントを定義します。FenceAgentsRemediationTemplate CR は多数存在する可能性があり (フェンスエージェントごとに最大 1 つ)、NHC が使用されている場合、ノードの電源を再投入するために使用する remediationTemplate として FenceAgentsRemediationTemplate を選択できます。
			
				FenceAgentsRemediationTemplate CR は以下の YAML ファイルのようになります。
			
- 1
- 実行されるフェンス エージェント の名前を表示します (例:fence_ipmilan)。
- 2
- ipportなど、フェンスエージェントを実行するためのノード固有のパラメーターを表示します。
- 3
- usernameなど、フェンスエージェントを実行するためのクラスター全体のパラメーターを表示します。
- 4
- 障害が発生した場合のフェンスエージェントコマンドを再試行する回数を表示します。デフォルトの試行回数は 5 です。
- 5
- 再試行の間隔を秒単位で表示します。デフォルトは 5 秒です。
- 6
- フェンスエージェントコマンドのタイムアウト値を表示します。デフォルトは 60 秒です。タイムアウト値が 60 秒以上の場合、YAML ファイルではその値が分と秒の両方で表記されます。
3.4.1. フェンスエージェント修復テンプレートの設定を理解する
					Fence Agents Remediation Operator は、FenceAgentsRemediationTemplate カスタムリソース定義 (CRD) も作成します。この CRD は、ワークロードをより速く回復することを目的としたノードの修復ストラテジーを定義します。次の修復ストラテジーが利用できます。
				
- ResourceDeletion
- この修復ストラテジーにより、ノード上の Pod が削除されます。
- OutOfServiceTaint
- 
								この修復ストラテジーにより、ノード上の Pod と関連するボリュームアタッチメントが暗黙的に削除されます。これは、ノードに OutOfServiceTaintテイントを配置することによって実現されます。OutOfServiceTaintストラテジーは、非正常なノードシャットダウンも表します。非正常なノードシャットダウンは、オペレーティングシステム内のシャットダウンをトリガーするのではなく、ノードがシャットダウンされても検出されない場合に発生します。このストラテジーは、OpenShift Container Platform バージョン 4.13 以降のテクノロジープレビューでサポートされており、OpenShift Container Platform バージョン 4.15 以降の一般提供ではサポートされています。
					FenceAgentsRemediationTemplate CR は以下の YAML ファイルのようになります。