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10.6.2.5. データソースのパラメーター

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表10.1 非 XA および XA データソースに共通のデータソースパラメーター
パラメーター 説明
jndi-name データソースの一意の JNDI 名。
pool-name データソースの管理プール名。
enabled データソースが有効かどうかを指定します。
use-java-context
データソースをグローバルの JNDI にバインドするかどうかを指定します。
spy
JDBC レイヤーで spy 機能を有効にします。この機能は、データソースへの JDBC トラフィックをすべてログに記録します。また、logging-category パラメーターを org.jboss.jdbc に設定する必要があります。
use-ccm キャッシュ接続マネージャーを有効にします。
new-connection-sql 接続プールに接続が追加された時に実行する SQL ステートメント。
transaction-isolation
次のいずれかになります。
  • TRANSACTION_READ_UNCOMMITTED
  • TRANSACTION_READ_COMMITTED
  • TRANSACTION_REPEATABLE_READ
  • TRANSACTION_SERIALIZABLE
  • TRANSACTION_NONE
url-delimiter 高可用性 (HA) クラスターデータベースの connection-url にある URL の区切り文字。 
url-selector-strategy-class-name インターフェース org.jboss.jca.adapters.jdbc.URLSelectorStrategy を実装するクラス。
security
セキュリティー設定である子要素が含まれます。表10.6「セキュリティーパラメーター」 を参照してください。
validation
検証設定である子要素が含まれます。表10.7「検証パラメーター」 を参照してください。
timeout
タイムアウト設定である子要素が含まれます。表10.8「タイムアウトパラメーター」 を参照してください。
statement
ステートメント設定である子要素が含まれます。表10.9「ステートメントのパラメーター」 を参照してください。
表10.2 非 XA データソースのパラメーター
パラメーター 説明
jta 非 XA データソースの JTA 統合を有効にします。XA データソースには適用されません。
connection-url JDBC ドライバーの接続 URL。
driver-class JDBC ドライバークラスの完全修飾名。
connection-property
Driver.connect(url,props) メソッドに渡される任意の接続プロパティー。各 connection-property は、文字列名と値のペアを指定します。プロパティー名は名前、値は要素の内容に基づいています。
pool
プーリング設定である子要素が含まれます。表10.4「非 XA および XA データソースに共通のプールパラメーター」 を参照してください。
表10.3 XA データソースのパラメーター
パラメーター 説明
xa-datasource-property
実装クラス XADataSource に割り当てるプロパティー。name=value で指定。 setName という形式で setter メソッドが存在する場合、プロパティーは setName(value) という形式の setter メソッドを呼び出すことで設定されます。
xa-datasource-class
実装クラス javax.sql.XADataSource の完全修飾名。
driver
JDBC ドライバーが含まれるクラスローダーモジュールへの一意参照。driverName#majorVersion.minorVersion の形式にのみ対応しています。
xa-pool
プーリング設定である子要素が含まれます。表10.4「非 XA および XA データソースに共通のプールパラメーター」表10.5「XA プールパラメーター」 を参照してください。
recovery
リカバリ設定である子要素が含まれます。表10.10「リカバリーパラメーター」 を参照してください。
表10.4 非 XA および XA データソースに共通のプールパラメーター
パラメーター 説明
min-pool-size プールが保持する最小接続数
max-pool-size プールが保持可能な最大接続数
prefill 接続プールのプレフィルを試行するかどうかを指定します。要素が空の場合は true を示します。デフォルトは、false です。
use-strict-min pool-size が厳密かどうかを指定します。デフォルトは false に設定されています。
flush-strategy
エラーの場合にプールをフラッシュするかどうかを指定します。有効な値は次のとおりです。
  • FailingConnectionOnly
  • IdleConnections
  • EntirePool
デフォルトは FailingConnectionOnly です。
allow-multiple-users 複数のユーザーが getConnection (user, password) メソッドを使いデータソースへアクセスするか、また内部プールタイプがこの動作に対応するかを指定します。
表10.5 XA プールパラメーター
パラメーター 説明
is-same-rm-override javax.transaction.xa.XAResource.isSameRM(XAResource) クラスが true あるいは false のどちらを返すかを指定します。
interleaving XA 接続ファクトリのインターリービングを有効にするかどうかを指定します。
no-tx-separate-pools コンテキスト毎に sub-pool を作成するかどうかを指定します。これには Oracle のデータソースが必要ですが、このデータソースは JTA トランザクションの内部、外部に関わらず、XA 接続の利用ができなくなります。
pad-xid Xid のパディングを行うかどうかを指定します。
wrap-xa-resource
XAResource を org.jboss.tm.XAResourceWrapper インスタンスでラップするかどうかを指定します。
表10.6 セキュリティーパラメーター
パラメーター 説明
user-name 新規接続の作成に使うユーザー名
password 新規接続の作成に使うパスワード
security-domain 認証処理を行う JAAS security-manager 名が含まれます。この名前は、JAAS ログイン設定のapplication-policy/name 属性に相関します。
reauth-plugin 物理接続の再認証に使う再認証プラグインを定義します。
表10.7 検証パラメーター
パラメーター 説明
valid-connection-checker
SQLException.isValidConnection(Connection e) メソッドを提供し接続を検証するインターフェース org.jboss.jca.adaptors.jdbc.ValidConnectionChecker の実装。例外が発生すると接続が破棄されます。存在する場合、check-valid-connection-sql パラメーターが上書きされます。
check-valid-connection-sql プール接続の妥当性を確認する SQL ステートメント。これは、管理接続をプールから取得し利用する場合に呼び出される場合があります。
validate-on-match
接続ファクトリが指定のセットに対して管理対象接続をマッチしようとした時に接続レベルの検証を実行するかどうかを示します。
通常、validate-on-match に true を指定した時に background-validation を true に指定することはありません。クライアントが使用する前に接続を検証する必要がある場合に Validate-on-match が必要になります。このパラメーターはデフォルトでは true になっています。
background-validation
接続がバックグラウンドスレッドで検証されることを指定します。validate-on-match を使用しない場合、バックグラウンドの検証はパフォーマンスを最適化します。validate-on-match が true の時に background-validation を使用すると、チェックが冗長になることがあります。バックグラウンド検証では、不良の接続がクライアントに提供される可能性があります (検証スキャンと接続がクライアントに提供されるまでの間に接続が悪くなります)。そのため、クライアントアプリケーションはこの接続不良の可能性に対応する必要があります。
background-validation-millis バックグラウンド検証を実行する期間 (ミリ秒単位)。
use-fast-fail
true の場合、接続が無効であれば最初に接続を割り当てしようとした時点で失敗します。デフォルトは false です。
stale-connection-checker
ブール値の isStaleConnection(SQLException e) メソッドを提供する org.jboss.jca.adapters.jdbc.StaleConnectionChecker のインスタンス。このメソッドが true を返すと、SQLException のサブクラスである org.jboss.jca.adapters.jdbc.StaleConnectionException に例外がラップされます。
exception-sorter
ブール値である isExceptionFatal(SQLException e) メソッドを提供する org.jboss.jca.adapters.jdbc.ExceptionSorter のインスタンス。このメソッドは、例外が connectionErrorOccurred メッセージとして javax.resource.spi.ConnectionEventListener のすべてのインスタンスへブロードキャストされるべきであるかどうかを検証します。
表10.8 タイムアウトパラメーター
パラメーター 説明
use-try-lock lock() の代わりに tryLock() を使用します。これは、ロックが使用できない場合に即座に失敗するのではなく、設定された秒数間ロックの取得を試みます。デフォルトは 60 秒です。たとえば、タイムアウトを 5 分に設定するには、<use-try-lock>300</use-try-lock> を設定します。
blocking-timeout-millis 接続待機中にブロックする最大時間 (ミリ秒)。この時間を超過すると、例外がスローされます。これは、接続許可の待機中のみブロックし、新規接続の作成に長時間要している場合は例外をスローしません。デフォルトは 30000 (30 秒) です。
idle-timeout-minutes
アイドル接続が切断されるまでの最大時間 (分単位)。実際の最大時間は idleRemover のスキャン時間によって異なります。idleRemover のスキャン時間はプールの最小 idle-timeout-minutes の半分になります。
set-tx-query-timeout
トランザクションがタイムアウトするまでの残り時間を基にクエリのタイムアウトを設定するかどうかを指定します。トランザクションが存在しない場合は設定済みのクエリのタイムアウトが使用されます。デフォルトは false です。
query-timeout クエリのタイムアウト (秒)。デフォルトはタイムアウトなしです。
allocation-retry 例外をスローする前に接続の割り当てを再試行する回数。デフォルトは 0 で、初回の割り当て失敗で例外がスローされます。
allocation-retry-wait-millis
接続の割り当てを再試行するまで待機する期間 (ミリ秒単位)。デフォルトは 5000 (5 秒) です。
xa-resource-timeout
ゼロでない場合、この値は XAResource.setTransactionTimeout メソッドへ渡されます。
表10.9 ステートメントのパラメーター
パラメーター 説明
track-statements
接続がプールへ返され、ステートメントが準備済みステートメントキャッシュへ返された時に、閉じられていないステートメントをチェックするかどうかを指定します。false の場合、ステートメントは追跡されません。
  • true: ステートメントと結果セットが追跡され、ステートメントが閉じられていない場合は警告が出力されます。
  • false: ステートメントと結果セットのいずれも追跡されません。
  • nowarn: ステートメントは追跡されますが、警告は出力されません。これがデフォルト設定となっています。
prepared-statement-cache-size LRU (Least Recently Used) キャッシュにある接続毎の準備済みステートメントの数。
share-prepared-statements
閉じずに同じステートメントを 2 回要求した場合に、同じ基盤の準備済みステートメントを使用するかどうかを指定します。デフォルトは false です。
表10.10 リカバリーパラメーター
パラメーター 説明
recover-credential リカバリーに使用するユーザー名とパスワードのペア、あるいはセキュリティドメイン。
recover-plugin
リカバリーに使用される org.jboss.jca.core.spi.recoveryRecoveryPlugin クラスの実装。
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