第3章 JAAS とは
3.1. JAAS リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
JBossSX フレームワークは、 JAAS API を基盤としています。JBossSX の実装詳細を理解するには、JAAS API の基本要素を理解する必要があります。以下の項では、本ガイドの後半で説明する JBossSX アーキテクチャーを理解するために必要な JAAS の基礎知識について取り上げます。
JAAS 1.0 API は、ユーザー認証および承認のために作成された Java パッケージのセットで構成されます。API は、標準のプラグ可能な認証モジュール (PAM) フレームワークの Java バージョンを実装し、ユーザーベースの承認をサポートするよう Java 2 Platform のアクセス制御アーキテクチャーを拡張します。
当初、JAAS は JDK 1.3 の拡張パッケージとしてリリースされました。現在は JDK 1.5 にバンドルされています。JBossSX フレームワークは JAAS の認証機能のみを使用し、宣言型のロールベース J2EE セキュリティーモデルを実装するため、ここではその機能を中心に取り上げます。
JAAS 認証は、プラグ可能な状態で実行されます。これにより、Java アプリケーションは基盤の認証技術に依存せず、JBossSX セキュリティーマネージャーは異なるセキュリティーインフラストラクチャーで動作できます。JBossSX セキュリティーマネージャーの実装を変更せずに、セキュリティーインフラストラクチャーとの統合を実現できます。JAAS が使用する認証スタックの設定のみを変更する必要があります。