11.10. 制約の設定
11.10.1. 機密性制約の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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各機密性制約は、「機密」とみなされるリソースのセットを定義します。通常、機密リソースとは、パスワードなどの秘密にしなければならないリソースや、ネットワーキング、JVM 設定、システムプロパティーなどのサーバーに深刻な影響を与えるリソースのことです。アクセス制御システム自体も機密とみなされます。リソースの機密性は、特定リソースの読み取り、書き込み、またはアドレス指定できるロールを制限します。
機密性制約の設定は、管理 API の
/core-service=management/access=authorization/constraint=sensitivity-classification
にあります。
管理モデル内で、各機密性制約は
classification
として識別されます。classification (分類) は types
にグループ化されます。39 個の分類が含まれ、それらは 13 個のタイプにグループ化されます。
機密性の制約を設定するには、
write-attribute
操作を使用して configured-requires-read
、configured-requires-write
、または configured-requires-addressable
属性を設定します。操作のタイプを機密にするには、true
を値として設定します。機密にしない場合は false
を設定します。デフォルトではこれらの属性は設定されておらず、default-requires-read
、default-requires-write
、および default-requires-addressable
の値が使用されます。configured 属性の値が設定されると、デフォルトの代わりにその値が使用されます。デフォルト値は変更できません。
例11.5 読み取りシステムプロパティーを機密操作にする
どのロールがどの操作を実行できるかは、表11.2「機密性制約の設定結果」 に説明されている属性の設定によって異なります。
値 | requires-read | requires-write | requires-addressable |
---|---|---|---|
true
|
読み取りは機密です。
Auditor、Administrator、SuperUser のみ読み取りできます。
|
書き込みは機密です。
Administrator と SuperUser のみ書き込みできます。
|
アドレス指定は機密です。
Auditor、Administrator、および SuperUser のみアドレス指定できます。
|
false
|
読み取りは機密ではありません。
すべての管理ユーザーが読み取りできます。
|
書き込みは機密ではありません。
Maintainer、Administrator、および SuperUser のみ書き込みできます。Deployer はアプリケーションリソースのアプリケーションを書き込みできます。
|
アドレス指定は機密ではありません。
すべての管理ユーザーがアドレス指定できます。
|