27.3. IPoIB の設定


IP over InfiniBand (IPoIB) は、InfiniBand Remote Direct Memory Access (RDMA) ネットワーク上に IP ネットワークのエミュレーション層を提供します。変更されていないアプリケーションでも、IPoIB を使用して InfiniBand ネットワーク経由でデータを送信できます。

アプリケーションがネイティブに RDMA を使用する場合よりも IPoIB のパフォーマンスが低くなることに注意してください。

注記

RHEL 8 以降の Mellanox デバイス (ConnectX-4 以降) は、デフォルトで Enhanced IPoIB モードを使用します (データグラムのみ)。これらのデバイスでは、Connected モードはサポートされていません。

27.3.1. IPoIB の通信モード

IPoIB デバイスは、Datagram モードまたは Connected モードのいずれかで設定可能です。

違いは、通信の反対側で IPoIB 層がマシンで開こうとするキューペアのタイプです。

  • Datagram モードでは、システムは信頼できない非接続のキューペアを開きます。

    このモードは、InfiniBand リンク層の Maximum Transmission Unit (MTU) を超えるパッケージには対応していません。IPoIB 層は、データ転送時に IP パケットに 4 バイトの IPoIB ヘッダーを追加します。その結果、IPoIB MTU は InfiniBand リンク層 MTU より 4 バイト少なくなります。一般的な InfiniBand リンク層 MTU は 2048 であるため、Datagram モードの一般的な IPoIB デバイス MTU は 2044 になります。

  • Connected モードでは、システムは信頼できる接続されたキューペアを開きます。

    このモードでは、InfiniBand のリンク層の MTU より大きなメッセージを許可します。ホストアダプターがパケットのセグメンテーションと再構築を処理します。その結果、Connected モードでは、Infiniband アダプターから送信されるメッセージのサイズに制限がありません。しかし、data フィールドと TCP/IP header フィールドにより、IP パケットには制限があります。このため、Connected モードの IPoIB MTU は 65520 バイトです。

    Connected モードではパフォーマンスが向上しますが、より多くのカーネルメモリーを消費します。

システムが Connected モードを使用するように設定されていても、InfiniBand スイッチとファブリックは Connected モードでマルチキャストトラフィックを渡すことができないため、システムは引き続き Datagram モードを使用してマルチキャストトラフィックを送信します。また、ホストが Connected モードを使用するように設定されていない場合、システムは Datagram モードにフォールバックします。

インターフェイス上で MTU までのマルチキャストデータを送信するアプリケーションを実行しながら、インターフェイスを Datagram モードに設定するか、データグラムサイズのパケットに収まるように、パケットの送信サイズに上限を設けるようにアプリケーションを設定します。

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