3.6. 非表示レプリカモード
非表示レプリカは、すべてのサービスが稼働している IdM サーバーですが、DNS SRV レコードを持ちません。そのため、このレプリカはクライアントによるサービス検出の際に検出されません。バックアップや大量インポートなどの重要かつ負荷の高い操作には、クライアントのアクセスやパフォーマンスへの影響を避けるために、非表示レプリカを使用してください。
デフォルトでは、レプリカをセットアップすると、インストールプログラムによって DNS にサービス (SRV) リソースレコードが自動的に作成されます。このレコードにより、クライアントはレプリカとそのサービスを自動検出できます。レプリカを非表示レプリカとしてインストールする場合は、ipa-replica-install コマンドに --hidden-replica パラメーターを追加します。
非表示レプリカは主に、クライアントの停止を引き起こす可能性のある専用サービス用に設計されています。たとえば、IdM の完全バックアップでは、サーバー上のすべての IdM サービスをシャットダウンする必要があります。非表示レプリカを使用するクライアントは存在しないため、管理者はこのホスト上のサービスを一時的に停止しても、クライアントに影響を与えることはありません。
その他のユースケースには、大量インポートや詳細なクエリーなど、IdM API または LDAP サーバーの高負荷操作が含まれます。
非表示レプリカをバックアップする前に、クラスターで使用されるすべての必要なサーバーロール (特に統合 CA が使用されている場合は Certificate Authority ロール) をインストールする必要があります。したがって、新しいホストで非表示レプリカからバックアップを復元すると、常に通常のレプリカが作成されます。