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4.7. ファイルシステムへジャーナルの追加

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GFS2 ファイルシステムにジャーナルを追加する場合に gfs2_jadd コマンドを使用します。ベースとなる論理ボリュームを拡張せずにいつでも動的に GFS2 ファイルシステムにジャーナルを追加することができます。gfs2_jadd コマンドはマウントしているファイルシステムで実行しなければなりませんが、この作業を行う必要があるのはクラスター内の 1 ノードのみです。他のノードはすべて、ファイルシステムが拡張されたことを認識します。

注記

GFS2 ファイルシステムを格納する論理ボリュームが拡張されそのファイルシステムより大きいサイズにしてあったとしても、GFS2 ファイルシステムが満杯になっている場合は gfs2_jadd コマンドを使用しても失敗します。GFS2 ファイルシステムではジャーナルは埋め込まれたメタデータではなくプレーンなファイルとなるため、単にベースの論理ボリュームを拡張してもジャーナル用の領域は確保できないためです。
ジャーナルを GFS ファイルシステムに追加する前に、gfs2_tool コマンドの journals オプションを使用すると GFS2 ファイルシステムに現在格納されているジャーナル数を確認することができます。以下の例では、/mnt/gfs2 にマウントしているファイルシステムのジャーナル数とそのサイズを表示しています。
[root@roth-01 ../cluster/gfs2]# gfs2_tool journals /mnt/gfs2
journal2 - 128MB
journal1 - 128MB
journal0 - 128MB
3 journal(s) found.

使用法

gfs2_jadd -j Number MountPoint
Number
新規に追加するジャーナル数です。
MountPoint
GFS2 ファイルシステムがマウントされているディレクトリーです。

以下の例では、1 つのジャーナルが /mygfs2 ディレクトリーのファイルシステムに追加されます。
gfs2_jadd -j1 /mygfs2
以下の例では、2 つのジャーナルが /mygfs2 ディレクトリーのファイルシステムに追加されます。
gfs2_jadd -j2 /mygfs2

完全な使用法

gfs2_jadd [Options] {MountPoint | Device} [MountPoint | Device]
MountPoint
GFS2 ファイルシステムがマウントされているディレクトリーです。
Device
ファイルシステムのデバイスノードです。
表4.4「ジャーナル追加時に利用できる GFS2 固有のオプション」 ではジャーナルを GFS2 ファイルシステムに追加する際に使用できる GFS2 固有のオプションを示します。
表4.4 ジャーナル追加時に利用できる GFS2 固有のオプション
フラグパラメーター説明
-h ヘルプ、使用法について短いメッセージ表示
-JMegaBytes新規ジャーナルのサイズをメガバイトで指定、デフォルトのジャーナルサイズは 128 メガバイトで最小サイズは 32 メガバイト (異なるサイズのジャーナルをファイルシステムに追加する場合は各サイズのジャーナル毎に gfs2_jadd コマンドを実行する、ファイルシステム作成時に指定したジャーナルセグメントのサイズの倍数になるようサイズの端数を切り捨てる)
-jNumbergfs2_jadd コマンドで追加する新規ジャーナルの数、デフォルト値は 1
-q 非表示、出力表示を少なくする
-V コマンドのバージョン情報を表示
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