5.7. マルチパス設定ファイルのデフォルトの編集
/etc/multipath.conf
設定ファイルには defaults
セクションがあり、以下のように user_friendly_names
パラメーターを yes
に設定できます。
defaults { user_friendly_names yes }
上記は、user_friendly_names
パラメーターのデフォルト値を上書きします。multipath.conf file
の defaults セクションで設定されたデフォルト値は、devices、multipath で指定された属性によって上書きされない限り、または multipath.conf
ファイルのセクションをオーバーライドしない限り、DMMultipath によって使用されます。
手順
/etc/multipath.conf
設定ファイルを表示します。このファイルには、設定のデフォルトのテンプレートが含まれています。#defaults { # polling_interval 10 # path_selector "round-robin 0" # path_grouping_policy multibus # uid_attribute ID_SERIAL # prio alua # path_checker readsector0 # rr_min_io 100 # max_fds 8192 # rr_weight priorities # failback immediate # no_path_retry fail # user_friendly_names yes #}
設定パラメーターのデフォルト値を上書きします。このテンプレートから
defaults
のセクションに関連する行をコピーして、コメントを外すことができます。たとえば、
path_grouping_policy
パラメーターを、デフォルト値のfailover
ではなくmultibus
に上書きするには、以下のように、テンプレートで該当行を見つけて設定ファイルの defaults セクションにコピーし、そのコメントを外します。defaults { user_friendly_names yes path_grouping_policy multibus }
次のいずれかのコマンドを実行してマルチパス設定ファイルを変更した後、
/etc/multipath.conf
ファイルを検証します。設定エラーを表示するには、以下のコマンドを実行します。
# multipath -t > /dev/null
変更が追加された新しい設定を表示するには、以下のコマンドを実行します。
# multipath -t
/etc/multipath.conf
ファイルを再読み込みし、multipathd
デーモンを再設定して変更を反映します。# service multipathd reload
関連情報
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multipath.conf(5)
andmultipathd(8)
man pages