6.2. カスタムブートイメージの作成
ブートイメージと GUI レイアウトをカスタマイズしたら、変更を含む新しいイメージを作成します。
カスタムブートイメージを作成するには、以下の手順に従います。
手順
-
すべての変更が作業ディレクトリーに含まれていることを確認してください。たとえば、アドオンをテストする場合は、
images/
ディレクトリーにproduct.img
を配置してください。 -
作業ディレクトリーが抽出した ISO イメージのトップレベルのディレクトリーであることを確認します (例:
/tmp/ISO/iso
)。 genisoimage
を使用して新しい ISO イメージを作成します。#
genisoimage -U -r -v -T -J -joliet-long -V "RHEL-8 Server.x86_64" -volset "RHEL-8 Server.x86_64" -A "RHEL-8 Server.x86_64" -b isolinux/isolinux.bin -c isolinux/boot.cat -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table -eltorito-alt-boot -e images/efiboot.img -no-emul-boot -o ../NEWISO.iso .上記の例では、以下のようになります。
同じディスクにファイルを読み込む場所を必要とするオプションに
LABEL=
ディレクティブを使用している場合は、-V
、-volset
、-A
のオプションの値がイメージのブートローダー設定と一致することを確認してください。ブートローダーの設定 (BIOS の場合はisolinux/isolinux.cfg
、UEFI の場合は/BOOT/grub.cfg
) がinst.stage2=LABEL=disk_label
スタンザを使用して同じディスクからインストーラーの 2 番目のステージを読み込む場合は、ディスクラベルが一致する必要があります。重要ブートローダー設定ファイルで、ディスクラベルのすべてのスペースを
\x20
に置き換えます。たとえば、RHEL 8.0
ラベルが付いた ISO イメージを作成する場合は、ブートローダー設定にRHEL\x208.0
を使用する必要があります。-o
オプションの値 (-o ../NEWISO.iso
) を、新しいイメージのファイル名に置き換えます。この例の値は、現在のディレクトリーの上にNEWISO.iso
ファイルを作成します。このコマンドの詳細は、システムの
genisoimage (1)
man ページを参照してください。
MD5 チェックサムをイメージに埋め込みます。MD5 checksu を使用しないと、イメージ検証チェック (ブートローダー設定の
rd.live.check
オプション) が失敗し、インストールがハングする可能性があることに注意してください。#
implantisomd5 ../NEWISO.iso上記の例では、../NEWISO.iso を、直前の手順で作成したファイル名と ISO イメージの場所に置き換えます。
これで、新しい ISO イメージを物理メディアまたはネットワークサーバーに書き込んで物理ハードウェアで起動することや、仮想マシンのインストールを開始できるようになりました。
関連情報
- ブートメディアまたはネットワークサーバーを準備する手順については、詳細インストールブートオプション を参照してください。
- ISO イメージを使用した仮想マシンの作成手順は、仮想化の設定および管理 を参照してください。