8.3. ソフトウェア管理
fapolicyd
サービスの再起動を伴うトランザクション中に RPM がハングしなくなりました
以前は、fapolicyd
サービスの再起動を引き起こすパッケージ (systemd
など) を更新しようとすると、fapolicyd
プラグインが fapolicyd
デーモンとの通信に失敗したため、RPM トランザクションが応答を停止していました。
この更新により、fapolicyd
プラグインは fapolicyd
デーモンと正しく通信できるようになりました。その結果、fapolicyd
サービスの再起動を伴うトランザクション中に RPM がハングしなくなりました。
パッケージグループまたは環境に対して DNF アップグレードトランザクションを元に戻せるようになりました。
以前は、パッケージグループまたは環境のアップグレードトランザクションを元に戻そうとすると、dnf history rollback
コマンドが失敗していました。
今回の更新により、この問題は修正され、パッケージグループまたは環境の DNF アップグレードトランザクションを元に戻せるようになりました。
アップグレードによってアーキテクチャーが変更されるパッケージに対してセキュリティー DNF アップグレードが可能になりました。
RHBA-2022:8295 とともに導入された BZ#2108969 のパッチにより、セキュリティーフィルターを使用した DNF アップグレードにより、アップグレードを通じてアーキテクチャーが noarch からまたは noarch
に変更されたパッケージがスキップされるというリグレッションが発生しました。したがって、これらのパッケージのセキュリティーアップグレードが不足していると、システムが脆弱な状態になる可能性があります。
今回の更新により、この問題は修正され、セキュリティー DNF アップグレードで、アーキテクチャーを noarch から変更するパッケージ、または noarch
に変更するパッケージがスキップされなくなりました。
Bugzilla:2124480
RPM パッケージのビルドまたは再ビルド時に、3 文字の名前を持つ Qt メッセージ QM ファイルが、パッケージ化されるようになりました。
以前は、find-lang.sh
スクリプトは、名前が 3 文字で構成される Qt メッセージ QM ファイル (.qm
) を見つけることができませんでした。したがって、これらのファイルは RPM パッケージに追加されませんでした。
今回の更新により、この問題は修正され、RPM のビルドまたはリビルド時に 3 文字の Qt メッセージ QM ファイルをパッケージ化できるようになりました。