14.4. 電源管理の要素
power_management 要素は、ホストのフェンシングに必要な電源管理設定を指定する機能をユーザーに提供します。power_management を設定する際には、特定のサブ要素が必要です。
| 要素 | タイプ | 説明 | プロパティー |
|---|---|---|---|
type= | フェンスデバイスコード | 有効なフェンスデバイスコードの一覧は capabilities コレクション内にあります。 |
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enabled | ブール値: true または false | 電源管理設定が有効化または無効化されているかを示します。 |
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address | 文字列 | ホストの IP アドレスまたはホスト名 |
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username | 文字列 | 電源管理の有効なユーザー名 | |
password | 文字列 | 電源管理用の有効かつ堅固なパスワード | |
options | 複合型 | 選択した type= のフェンシングオプション。オプションの name="" と value="" の文字列で指定します。 | |
agents | 複合型 | 複数のフェンスが使用されている場合に、フェンスエージェントのオプションを指定します。order サブ要素を使用して、フェンスエージェントの優先順位付けをします。エージェントは、フェンスアクションが成功するまで、この順番に従い順次実行されます。同じ order が指定されるフェンスエージェントが複数ある場合には、同時に実行されます。他のサブ要素には、type、ip、user、password、options などがあります。 | |
automatic_pm_enabled | ブール値: true または false | 節電のためのホストの自動電源制御を切り替えます。この値を true に設定すると、クラスターの負荷が低下した場合にホストは自動的にオフになり、必要に応じて再度電源が投入されます。この値は、ユーザーが無効にしない限り、ホストの作成時に true に設定されます。 | |
kdump_detection | ブール値: true または false | ホストがシャットダウンする前に kdump が実行中かどうかを確認する設定を切り替えます。この値を true に指定すると、kdump プロセスの間はホストのシャットダウンは行われません。この値は、ユーザーによって無効にされない限り、ホストの電源管理が有効化されている場合は true に指定されます。 |
options 要素には option サブ要素の一覧が必要です。各 option には name と type の属性が必要です。capabilities コレクションに定義されているように、特定のフェンシングタイプにしか使用できないオプションがあります。
ホストリソースに対して
POST 要求を実行する場合には、新規のホストにオプションの power_management 設定を記載します。power_management 設定は PUT 要求を使用して更新することができます。
例14.3 ホストの電源管理設定の XML 表現

