3.4. Red Hat OpenShift Local で MTA を実行するためのメモリー要件
Red Hat OpenShift Local にインストールされている場合、MTA は分析を完了するために最小限のメモリーを必要とします。必要な最小値を超えるメモリーを追加すると、分析プロセスの実行が速くなります。次の表は、さまざまな量のメモリーでの MTA のパフォーマンスを示しています。
メモリー (GiB) | 説明 |
---|---|
| メモリー不足のため、MTA は分析を実行できません |
| メモリー不足のため、MTA は分析を実行できません |
| MTA が動作し、約 3 分で分析が完了します |
| MTA が機能し、分析は 2 分以内に完了します |
| MTA は迅速に機能し、分析は 1 分以内に完了します |
テスト結果は、OpenShift Local で MTA を実行するための最小メモリー量が 12 GiB であることを示しています。
- テストは、ユーザーインターフェイスを介して MTA バイナリー分析を実行することによって実行されました。
-
すべての分析で、
tackle-testapp
バイナリーが使用されました。 - すべてのテストは、監視ツールがインストールされていない OpenShift Local クラスターで実施されました。
- クラスター監視ツールをインストールするには、追加の 5 GiB のメモリーが必要です。
3.4.1. エビクションしきい値 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
各ノードには一定量のメモリーが割り当てられています。そのメモリーの一部はシステムサービス用に予約されています。残りのメモリーは Pod の実行に使用されます。Pod が割り当てられた量を超えるメモリーを使用すると、メモリー不足イベントがトリガーされ、ノードは OOMKilled
エラーで終了します。
メモリー不足イベントを回避し、ノードを保護するには、--eviction-hard
設定を使用します。この設定は、ノードが Pod をエビクトするメモリーの可用性のしきい値を指定します。設定値は絶対値またはパーセント値に指定できます。
ノードのメモリー割り当て設定の例
-
ノードの容量:
32 Gi
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--system-reserved
設定:3 Gi
-
--eviction-hard
設定:100 Mi
このノードで Pod を実行するために使用できるメモリーの量は 28.9 Gi です。この量は、ノードの全体的な容量から system-reserved
と eviction-hard
値を差し引くことによって計算されます。メモリー使用量がこの量を超えると、ノードは Pod のエビクトを開始します。