2.2. 新機能および機能拡張
本リリースでは、以下の機能および改善点が追加されました。
VMware vSphere からの OVA ファイルの移行
MTV 2.6 では、VMware vSphere によって移行元プロバイダーとして作成された Open Virtual Appliance (OVA) ファイルを使用して移行できます。(MTV-336)
VMware vSphere によって作成されたものではなくても、vSphere と互換性のある OVA ファイルの移行は成功する可能性があります。ただし、このようなファイルの移行は MTV ではサポートされていません。MTV は、VMware vSphere によって作成された OVA ファイルのみをサポートします。
1 つ以上の Open Virtual Appliance (OVA) ファイルを移行元プロバイダーとして使用する移行は、テクノロジープレビュー機能となっています。
1 つ以上の Open Virtual Appliance (OVA) ファイルを移行元プロバイダーとして使用する移行は、テクノロジープレビュー機能のみとして提供されています。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能により、近日発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供でき、お客様は開発プロセス時に機能をテストして、フィードバックをお寄せいただくことができます。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
Red Hat OpenShift クラスター間での仮想マシンの移行
MTV 2.6 では、Red Hat OpenShift Virtualization プロバイダーを移行元プロバイダーおよび移行先プロバイダーとして使用できるようになりました。MTV がデプロイされているクラスターから別のクラスターに仮想マシンを移行したり、リモートクラスターから MTV がデプロイされたクラスターに仮想マシンを移行したりできます。(MTV-571)
RHV からの直接 LUN を使用する仮想マシンの移行
Red Hat Virtualization (RHV) からの移行中、直接論理ユニット (LUN) はソース仮想マシンから切り離され、ターゲット仮想マシンに接続されます。このメカニズムはファイバーチャネルでは機能しないことに注意してください。(MTV-329)
OpenStack の追加認証方法
標準のパスワード認証に加えて、MTV はトークン認証とアプリケーション認証情報の認証をサポートします。(MTV-539)
OpenStack の検証ルール
検証サービスには、OpenStack の仮想マシンのデフォルトの検証ルールが含まれています。(MTV-508)
VDDK は VMware vSphere プロバイダーのオプションに
VMware Virtual Disk Development Kit (VDDK) の init
イメージを指定せずに VMware vSphere 移行元プロバイダーを作成できるようになりました。移行を加速するために、VDDK init
イメージの作成が強く推奨されます。
OKE でのデプロイメントが有効化される
MTV 2.5.3 では、OpenShift Kubernetes Engine (OKE) へのデプロイが有効化されました。詳細は、About OpenShift Kubernetes Engine を参照してください。(MTV-803)
暗号化された RBD を使用した移行先ストレージクラスへの仮想マシンの移行がサポートされるように
MTV 2.5.4 では、暗号化された RADOS ブロックデバイス (RBD) ボリュームを持つ移行先ストレージクラスへの仮想マシンの移行がサポートされるようになりました。
この新しい機能を利用するには、MTV Operator の設定 の手順に従って、パラメーター controller_block_overhead
の値を 1Gi
に設定します。(MTV-851)