1.2. 新機能および機能拡張


このセクションでは、Migration Toolkit for Virtualization 2.6 で導入された機能および機能拡張を提供します。

1.2.1. 新機能および機能拡張 2.6.3

vSphere からの移行における LUKS 暗号化デバイスの移行のサポート

Linux Unified Key Setup (LUKS) によって暗号化されている仮想ディスクを持つ仮想マシンの vSphere プロバイダーからのコールド移行を実行できるようになりました。(MTV-831)

vSphere から移行する場合のプライマリーディスクの指定

複数の起動可能なディスクを持つ vSphere から仮想マシンを移行するときに、プライマリーディスクを指定できるようになりました。これにより、MTV が仮想マシンのすべてのディスクを検査する際に、最初に検出された起動可能なディスクの自動変換の試行が回避されます。この機能が必要なのは、最初の起動可能なディスクが、必ずしも OpenShift Virtualization の想定される仮想マシンの起動元ディスクではないためです。(MTV-1079)

リモートプロバイダー UI へのリンク

移行元プロバイダーを作成するときに、リモートクラスターの UI にリモートでアクセスできるようになりました。たとえば、プロバイダーがリモート Red Hat Virtualization RHV クラスターである場合、プロバイダーを定義すると、MTV によってリモート RHV Web コンソールへのリンクが追加されます。この機能により、リモートクラスターからの移行の管理とデバッグが容易になります。(MTV-1054)

1.2.2. 新機能および機能拡張 2.6.0

セキュアな接続を介した vSphere からの移行

vSphere プロバイダーの指定の SDK エンドポイントに応じて、vCenter または ESXi を実行するサーバーの認証に使用できる CA 証明書を指定できるようになりました。(MTV-530)

セキュアな接続を介したリモート OpenShift への移行

リモート OpenShift クラスターの API サーバーの認証に使用できる CA 証明書を指定できるようになりました。(MTV-728)

vCenter を使用しない ESXi サーバーからの移行

MTV は、ESXi の SDK を使用して vSphere プロバイダーを設定できるようにします。vSphere プロバイダーのエンドポイントタイプとして ESXi を選択し、ESXi サーバーの SDK の URL を指定する必要があります。(MTV-514)

OpenStack からのイメージベースの仮想マシンの移行

MTV は、OpenStack のイメージから作成された仮想マシンの移行をサポートします。(MTV-644)

RHV からのファイバーチャネル LUN を持つ仮想マシンの移行

MTV は、RHV からのファイバーチャネル (FC) LUN が設定された仮想マシンの移行をサポートします。他の LUN ディスクと同様に、OpenShift ノードが FC LUN にアクセスできることを確認する必要があります。移行中、FC LUN は RHV のソース仮想マシンから切り離され、OpenShift の移行された仮想マシンに接続されます。(MTV-659)

RHV から移行された仮想マシンの CPU タイプの保持

MTV は、OpenShift に移行された仮想マシンの CPU タイプを RHV のカスタム CPU タイプに設定します。さらに、移行元プロバイダーとして RHV を使用して設定された移行計画に、ソース仮想マシンの元の CPU タイプを保持するための新しいオプションが追加されました。このオプションを選択すると、MTV はクラスター設定に基づいて CPU タイプを識別し、ソース仮想マシンにカスタム CPU が設定されていない移行された仮想マシンにこの CPU タイプを設定します。(MTV-547)

RHEL 6 ゲストオペレーティングシステムを使用して仮想マシンを移行する際に RHEL 6 ゲストオペレーティングシステムの検証が利用できるようになりました。

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9 は、ゲストオペレーティングシステムとして RHEL 6 に対応していません。したがって、RHEL 6 は OpenShift Virtualization ではサポートされていません。この更新により、OpenShift Virtualization に RHEL 6 ゲストオペレーティングシステムの検証が追加されました。(MTV413)

コンソールでプロバイダーの URL の CA 証明書を自動的に取得する

以前のバージョンで利用可能だった CA 証明書を取得する機能が復元されました。vSphere Verify certificate オプションは add-provider ダイアログにあります。このオプションは Red Hat OpenShift コンソールへの移行時に削除されましたが、現在はコンソールに追加されています。この機能は現在、RHV、OpenStack、OpenShift プロバイダーでも利用できます。(MTV-737)

指定された VDDK イメージの検証

MTV は、移行計画の検証の一環として、ターゲット OpenShift 名の vSphere プロバイダーに指定された VDDK イメージの可用性を検証します。MTV は、イメージ内に libvixDiskLib.so シンボリックリンク (symlink) が存在するかどうかも確認します。検証に失敗した場合、移行計画を開始できません。(MTV-618)

TPM の警告と部分的なサポートを追加

MTV は、TPM デバイスが設定されている仮想マシンを RHV または vSphere から移行しようとすると警告を表示します。OpenShift に移行された仮想マシンには TPM デバイスが設定されますが、ソース環境の TPM デバイスの内容は設定されません。(MTV-378)

仮想マシンの移行に失敗した計画を編集可能に

この更新により、仮想マシンの移行に失敗した計画を編集できるようになりました。計画は、ネットワークとストレージのマッピングが正しくないと、失敗したりキャンセルされたりすることがあります。このような計画を成功するまで編集できます。(MTV-779)

OVA で検証ルールが利用可能に

検証サービスには、Open Virtual Appliance (OVA) の仮想マシンのデフォルトの検証ルールが含まれています。(MTV-669)

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