12.3. Cluster API マシンセットの作成


Cluster API を使用して、選択した特定のワークロードのマシンコンピューティングリソースを動的に管理するマシンセットを作成できます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイすること。
  • Cluster API の使用を有効にします。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • cluster-admin パーミッションを持つユーザーとして、oc にログインする。

手順

  1. クラスターカスタムリソース (CR) を含む、<cluster_resource_file>.yaml という名前の YAML ファイルを作成します。

    <cluster_name> パラメーターに設定する値がわからない場合は、クラスターに設定されている既存の Machine API マシンの値を確認してください。

    1. Machine API マシンセットをリスト表示するには、次のコマンドを実行します。

      $ oc get machinesets -n openshift-machine-api 1
      1
      openshift-machine-api namespace を指定します。

      出力例

      NAME                                DESIRED   CURRENT   READY   AVAILABLE   AGE
      agl030519-vplxk-worker-us-east-1a   1         1         1       1           55m
      agl030519-vplxk-worker-us-east-1b   1         1         1       1           55m
      agl030519-vplxk-worker-us-east-1c   1         1         1       1           55m
      agl030519-vplxk-worker-us-east-1d   0         0                             55m
      agl030519-vplxk-worker-us-east-1e   0         0                             55m
      agl030519-vplxk-worker-us-east-1f   0         0                             55m

    2. 特定のマシンセット CR の内容を表示するには、次のコマンドを実行します。

      $ oc get machineset <machineset_name> \
      -n openshift-machine-api \
      -o yaml

      出力例

      ...
      template:
          metadata:
            labels:
              machine.openshift.io/cluster-api-cluster: agl030519-vplxk 1
              machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: worker
              machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: worker
              machine.openshift.io/cluster-api-machineset: agl030519-vplxk-worker-us-east-1a
      ...

      1
      <cluster_name> パラメーターに使用するクラスター ID。
  2. 次のコマンドを実行して、クラスターを作成します。

    $ oc create -f <cluster_resource_file>.yaml

    検証

    クラスター CR が作成されたことを確認するには、次のコマンドを実行します。

    $ oc get cluster

    出力例

    NAME           PHASE        AGE  VERSION
    <cluster_name> Provisioning 4h6m

  3. インフラストラクチャー CR を含む、<infrastructure_resource_file>.yaml という名前の YAML ファイルを作成します。
  4. 次のコマンドを実行して、インフラストラクチャー CR を作成します。

    $ oc create -f <infrastructure_resource_file>.yaml

    検証

    インフラストラクチャー CR が作成されたことを確認するには、次のコマンドを実行します。

    $ oc get <infrastructure_kind>

    <infrastructure_kind> は、プラットフォームに対応する値です。

    出力例

    NAME           CLUSTER        READY VPC BASTION IP
    <cluster_name> <cluster_name> true

  5. マシンテンプレート CR を含む、<machine_template_resource_file>.yaml という名前の YAML ファイルを作成します。
  6. 次のコマンドを実行して、マシンテンプレート CR を作成します。

    $ oc create -f <machine_template_resource_file>.yaml

    検証

    マシンテンプレート CR が作成されたことを確認するには、次のコマンドを実行します。

    $ oc get <machine_template_kind>

    <machine_template_kind> は、プラットフォームに対応する値です。

    出力例

    NAME            AGE
    <template_name> 77m

  7. マシンセット CR を含む、<machine_set_resource_file>.yaml という名前の YAML ファイルを作成します。
  8. 次のコマンドを実行して、マシンセット CR を作成します。

    $ oc create -f <machine_set_resource_file>.yaml

    検証

    マシンセット CR が作成されたことを確認するには、次のコマンドを実行します。

    $ oc get machineset -n openshift-cluster-api 1
    1
    openshift-cluster-api namespace を指定します。

    出力例

    NAME               CLUSTER        REPLICAS READY AVAILABLE AGE VERSION
    <machine_set_name> <cluster_name> 1        1     1         17m

    新しいマシンセットが利用可能な場合、REPLICASAVAILABLE の値が一致します。マシンセットが利用可能でない場合、数分待機してからコマンドを再度実行します。

検証

  • マシンセットが指定した設定に従ってマシンを作成していることを確認するには、クラスター内のマシンとノードのリストを確認します。

    • Cluster API マシンのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

      $ oc get machine -n openshift-cluster-api 1
      1
      openshift-cluster-api namespace を指定します。

      出力例

      NAME                           CLUSTER        NODENAME                               PROVIDERID    PHASE   AGE   VERSION
      <machine_set_name>-<string_id> <cluster_name> <ip_address>.<region>.compute.internal <provider_id> Running 8m23s

    • ノードのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

      $ oc get node

      出力例

      NAME                                     STATUS ROLES  AGE   VERSION
      <ip_address_1>.<region>.compute.internal Ready  worker 5h14m v1.24.0+284d62a
      <ip_address_2>.<region>.compute.internal Ready  master 5h19m v1.24.0+284d62a
      <ip_address_3>.<region>.compute.internal Ready  worker 7m    v1.24.0+284d62a

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