22.6. vDU アプリケーションのワークロードに推奨される単一ノードの OpenShift クラスター設定
以下の参照情報を使用して、仮想分散ユニット (vDU) アプリケーションをクラスターにデプロイするために必要な単一ノードの OpenShift 設定を理解してください。設定には、高性能ワークロードのためのクラスターの最適化、ワークロードの分割の有効化、およびインストール後に必要な再起動の回数の最小化が含まれます。
関連情報
- 単一クラスターを手動でデプロイするには、ZTP を使用した単一ノード OpenShift クラスターの手動インストール を参照してください。
- GitOps ゼロタッチプロビジョニング (ZTP) を使用してクラスターのフリートをデプロイするには、ZTP を使用した遠端サイトのデプロイ を参照してください。
22.6.1. OpenShift Container Platform で低レイテンシーのアプリケーションを実行する
OpenShift Container Platform は、いくつかのテクノロジーと特殊なハードウェアデバイスを使用して、市販の (COTS) ハードウェアで実行するアプリケーションの低レイテンシー処理を可能にします。
- RHCOS のリアルタイムカーネル
- ワークロードが高レベルのプロセス決定で処理されるようにします。
- CPU の分離
- CPU スケジューリングの遅延を回避し、CPU 容量が一貫して利用可能な状態にします。
- NUMA 対応のトポロジー管理
- メモリーと Huge Page を CPU および PCI デバイスに合わせて、保証されたコンテナーメモリーと Huge Page を不均一メモリーアクセス (NUMA) ノードに固定します。すべての Quality of Service (QoS) クラスの Pod リソースは、同じ NUMA ノードに留まります。これにより、レイテンシーが短縮され、ノードのパフォーマンスが向上します。
- Huge Page のメモリー管理
- Huge Page サイズを使用すると、ページテーブルへのアクセスに必要なシステムリソースの量を減らすことで、システムパフォーマンスが向上します。
- PTP を使用した精度同期
- サブマイクロ秒の正確性を持つネットワーク内のノード間の同期を可能にします。
22.6.2. vDU アプリケーションワークロードに推奨されるクラスターホスト要件
vDU アプリケーションワークロードを実行するには、OpenShift Container Platform サービスおよび実稼働ワークロードを実行するのに十分なリソースを備えたベアメタルホストが必要です。
プロファイル | vCPU | メモリー | ストレージ |
---|---|---|---|
最低限 | 4 ~ 8 個の vCPU コア | 32GB のメモリー | 120GB |
1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。有効にした場合には、次の式を使用して対応する比率を計算します。
- (コアあたりのスレッド数×コア)×ソケット= vCPU
仮想メディアを使用して起動する場合は、サーバーには Baseboard Management Controller (BMC) が必要です。
22.6.3. 低遅延と高パフォーマンスのためのホストファームウェアの設定
ベアメタルホストでは、ホストをプロビジョニングする前にファームウェアを設定する必要があります。ファームウェアの設定は、特定のハードウェアおよびインストールの特定の要件によって異なります。
手順
-
UEFI/BIOS Boot Mode を
UEFI
に設定します。 - ホスト起動シーケンスの順序で、ハードドライブ を設定します。
ハードウェアに特定のファームウェア設定を適用します。以下の表は、Intel FlexRAN 4G および 5G baseband PHY 参照設計をベースとした Intel Xeon Skylake または Intel Cascade Lake サーバーの典型的なファームウェア設定を説明しています。
重要ファームウェア設定は、実際のハードウェアおよびネットワークの要件によって異なります。以下の設定例は、説明のみを目的としています。
表22.6 Intel Xeon Skylake または Cascade Lake サーバーのファームウェア設定例 ファームウェア設定 設定 CPU パワーとパフォーマンスポリシー
パフォーマンス
Uncore Frequency Scaling
Disabled
パフォーマンスの制限
Disabled
Intel SpeedStep ® Tech の強化
有効
Intel Configurable TDP
有効
設定可能な TDP レベル
レベル 2
Intel® Turbo Boost Technology
有効
energy Efficient Turbo
Disabled
Hardware P-States
Disabled
Package C-State
C0/C1 の状態
C1E
Disabled
Processor C6
Disabled
ホストのファームウェアでグローバル SR-IOV および VT-d 設定を有効にします。これらの設定は、ベアメタル環境に関連します。
22.6.4. マネージドクラスターネットワークの接続の前提条件
ゼロタッチプロビジョニング (ZTP) GitOps パイプラインを使用してマネージドクラスターをインストールおよびプロビジョニングするには、マネージドクラスターホストが次のネットワーク前提条件を満たしている必要があります。
- ハブクラスター内の ZTP GitOps コンテナーとターゲットベアメタルホストの Baseboard Management Controller (BMC) の間に双方向接続が必要です。
マネージドクラスターは、ハブホスト名と
*.apps
ホスト名の API ホスト名を解決して到達できる必要があります。ハブの API ホスト名と*.apps
ホスト名の例を次に示します。-
api.hub-cluster.internal.domain.com
-
console-openshift-console.apps.hub-cluster.internal.domain.com
-
ハブクラスターは、マネージドクラスターの API および
*.apps
ホスト名を解決して到達できる必要があります。マネージドクラスターの API ホスト名と*.apps
ホスト名の例を次に示します。-
api.sno-managed-cluster-1.internal.domain.com
-
console-openshift-console.apps.sno-managed-cluster-1.internal.domain.com
-
22.6.5. GitOps ZTP を使用した単一ノードの OpenShift でのワークロードの分割
ワークロードのパーティショニングは、OpenShift Container Platform サービス、クラスター管理ワークロード、およびインフラストラクチャー Pod を、予約された数のホスト CPU で実行するように設定します。
GitOps ZTP でワークロードパーティショニングを設定するには、SiteConfig
カスタムリソース (CR) の cpuset
フィールドとグループ PolicyGenTemplate
CR の reserved
フィールドを使用してクラスター管理 CPU リソースを指定します。GitOps ZTP パイプラインは、これらの値を使用して、単一ノードの OpenShift クラスターを設定するワークロードパーティショニング MachineConfig
CR (cpuset
) および PerformanceProfile
CR (reserved
) の必須フィールドにデータを入力します。
最大限のパフォーマンスを得るには、予約済み
および 分離された
CPU セットが NUMA ゾーン間で CPU コアを共有しないようにしてください。
-
ワークロードの分割
MachineConfig
CR は、OpenShift Container Platform インフラストラクチャー Pod を定義済みのcpuset
設定にピニングします。 -
PerformanceProfile
CR は、systemd サービスを予約済みの CPU にピニングします。
PerformanceProfile
CR で指定された 予約済み
フィールドの値は、workload partitioning MachineConfig
CR の cpuset
フィールドと同じにする必要があります。
関連情報
- 推奨される単一ノードの OpenShift ワークロードパーティショニング設定については、ワークロードパーティショニング を参照してください。
22.6.6. 推奨されるインストール時のクラスター設定
ZTP パイプラインは、クラスターのインストール中に次のカスタムリソース (CR) を適用します。これらの設定 CR により、クラスターが vDU アプリケーションの実行に必要な機能とパフォーマンスの要件を満たしていることが保証されます。
クラスターデプロイメントに ZTP GitOps プラグインと SiteConfig
CR を使用する場合は、デフォルトで次の MachineConfig
CR が含まれます。
デフォルトで含まれる CR を変更するには、SiteConfig
の extraManifests
フィルターを使用します。詳細は、SiteConfig CR を使用した高度なマネージドクラスター設定 を参照してください。
22.6.6.1. ワークロードの分割
DU ワークロードを実行する単一ノードの OpenShift クラスターには、ワークロードの分割が必要です。これにより、プラットフォームサービスの実行が許可されるコアが制限され、アプリケーションペイロードの CPU コアが最大化されます。
ワークロードの分割は、クラスターのインストール中にのみ有効にできます。インストール後にワークロードパーティショニングを無効にすることはできません。ただし、パフォーマンスプロファイルおよび関連する MachineConfig
カスタムリソース (CR) で定義した cpu
値を更新することで、ワークロードの分割を再設定できます。
ワークロードの分割を有効にする base64 でエンコードされた CR には、管理ワークロードが制約される CPU セットが含まれています。
crio.conf
およびkubelet.conf
のホスト固有の値を base64 でエンコードします。クラスターパフォーマンスプロファイルで指定されている CPU セットに一致するように内容を調整します。クラスターホストのコア数と一致する必要があります。推奨されるワークロードパーティショニング設定
apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1 kind: MachineConfig metadata: labels: machineconfiguration.openshift.io/role: master name: 02-master-workload-partitioning spec: config: ignition: version: 3.2.0 storage: files: - contents: source: data:text/plain;charset=utf-8;base64,W2NyaW8ucnVudGltZS53b3JrbG9hZHMubWFuYWdlbWVudF0KYWN0aXZhdGlvbl9hbm5vdGF0aW9uID0gInRhcmdldC53b3JrbG9hZC5vcGVuc2hpZnQuaW8vbWFuYWdlbWVudCIKYW5ub3RhdGlvbl9wcmVmaXggPSAicmVzb3VyY2VzLndvcmtsb2FkLm9wZW5zaGlmdC5pbyIKcmVzb3VyY2VzID0geyAiY3B1c2hhcmVzIiA9IDAsICJjcHVzZXQiID0gIjAtMSw1Mi01MyIgfQo= mode: 420 overwrite: true path: /etc/crio/crio.conf.d/01-workload-partitioning user: name: root - contents: source: data:text/plain;charset=utf-8;base64,ewogICJtYW5hZ2VtZW50IjogewogICAgImNwdXNldCI6ICIwLTEsNTItNTMiCiAgfQp9Cg== mode: 420 overwrite: true path: /etc/kubernetes/openshift-workload-pinning user: name: root
クラスターホストで設定すると、
/etc/crio/crio.conf.d/01-workload-partitioning
の内容は次のようになります。[crio.runtime.workloads.management] activation_annotation = "target.workload.openshift.io/management" annotation_prefix = "resources.workload.openshift.io" resources = { "cpushares" = 0, "cpuset" = "0-1,52-53" } 1
- 1
cpuset の
値は、インストールによって異なります。ハイパースレッディングが有効になっている場合は、各コアの両方のスレッドを指定します。cpuset
値は、パフォーマンスプロファイルのspec.cpu.reserved
フィールドで定義した予約済み CPU と一致する必要があります。
クラスターで設定すると、
/etc/kubernetes/openshift-workload-pinning
の内容は次のようになります。{ "management": { "cpuset": "0-1,52-53" 1 } }
- 1
cpuset は
、/etc/crio/crio.conf.d/01-workload-partitioning
のcpuset
値と一致する必要があります。
検証
アプリケーションとクラスターシステムの CPU ピニングが正しいことを確認します。以下のコマンドを実行します。
マネージドクラスターへのリモートシェル接続を開きます。
$ oc debug node/example-sno-1
OpenShift インフラストラクチャーアプリケーションの CPU ピニングが正しいことを確認します。
sh-4.4# pgrep ovn | while read i; do taskset -cp $i; done
出力例
pid 8481's current affinity list: 0-1,52-53 pid 8726's current affinity list: 0-1,52-53 pid 9088's current affinity list: 0-1,52-53 pid 9945's current affinity list: 0-1,52-53 pid 10387's current affinity list: 0-1,52-53 pid 12123's current affinity list: 0-1,52-53 pid 13313's current affinity list: 0-1,52-53
システムアプリケーションの CPU ピニングが正しいことを確認します。
sh-4.4# pgrep systemd | while read i; do taskset -cp $i; done
出力例
pid 1's current affinity list: 0-1,52-53 pid 938's current affinity list: 0-1,52-53 pid 962's current affinity list: 0-1,52-53 pid 1197's current affinity list: 0-1,52-53
22.6.6.2. プラットフォーム管理フットプリントの削減
プラットフォームの全体的な管理フットプリントを削減するには、ホストオペレーティングシステムとは別の新しい namespace にすべての Kubernetes 固有のマウントポイントを配置する MachineConfig
カスタムリソース (CR) が必要です。次の base64 でエンコードされた MachineConfig
CR の例は、この設定を示しています。
推奨されるコンテナーマウント namespace の設定
apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1 kind: MachineConfig metadata: labels: machineconfiguration.openshift.io/role: master name: container-mount-namespace-and-kubelet-conf-master spec: config: ignition: version: 3.2.0 storage: files: - contents: source: data:text/plain;charset=utf-8;base64,IyEvYmluL2Jhc2gKCmRlYnVnKCkgewogIGVjaG8gJEAgPiYyCn0KCnVzYWdlKCkgewogIGVjaG8gVXNhZ2U6ICQoYmFzZW5hbWUgJDApIFVOSVQgW2VudmZpbGUgW3Zhcm5hbWVdXQogIGVjaG8KICBlY2hvIEV4dHJhY3QgdGhlIGNvbnRlbnRzIG9mIHRoZSBmaXJzdCBFeGVjU3RhcnQgc3RhbnphIGZyb20gdGhlIGdpdmVuIHN5c3RlbWQgdW5pdCBhbmQgcmV0dXJuIGl0IHRvIHN0ZG91dAogIGVjaG8KICBlY2hvICJJZiAnZW52ZmlsZScgaXMgcHJvdmlkZWQsIHB1dCBpdCBpbiB0aGVyZSBpbnN0ZWFkLCBhcyBhbiBlbnZpcm9ubWVudCB2YXJpYWJsZSBuYW1lZCAndmFybmFtZSciCiAgZWNobyAiRGVmYXVsdCAndmFybmFtZScgaXMgRVhFQ1NUQVJUIGlmIG5vdCBzcGVjaWZpZWQiCiAgZXhpdCAxCn0KClVOSVQ9JDEKRU5WRklMRT0kMgpWQVJOQU1FPSQzCmlmIFtbIC16ICRVTklUIHx8ICRVTklUID09ICItLWhlbHAiIHx8ICRVTklUID09ICItaCIgXV07IHRoZW4KICB1c2FnZQpmaQpkZWJ1ZyAiRXh0cmFjdGluZyBFeGVjU3RhcnQgZnJvbSAkVU5JVCIKRklMRT0kKHN5c3RlbWN0bCBjYXQgJFVOSVQgfCBoZWFkIC1uIDEpCkZJTEU9JHtGSUxFI1wjIH0KaWYgW1sgISAtZiAkRklMRSBdXTsgdGhlbgogIGRlYnVnICJGYWlsZWQgdG8gZmluZCByb290IGZpbGUgZm9yIHVuaXQgJFVOSVQgKCRGSUxFKSIKICBleGl0CmZpCmRlYnVnICJTZXJ2aWNlIGRlZmluaXRpb24gaXMgaW4gJEZJTEUiCkVYRUNTVEFSVD0kKHNlZCAtbiAtZSAnL15FeGVjU3RhcnQ9LipcXCQvLC9bXlxcXSQvIHsgcy9eRXhlY1N0YXJ0PS8vOyBwIH0nIC1lICcvXkV4ZWNTdGFydD0uKlteXFxdJC8geyBzL15FeGVjU3RhcnQ9Ly87IHAgfScgJEZJTEUpCgppZiBbWyAkRU5WRklMRSBdXTsgdGhlbgogIFZBUk5BTUU9JHtWQVJOQU1FOi1FWEVDU1RBUlR9CiAgZWNobyAiJHtWQVJOQU1FfT0ke0VYRUNTVEFSVH0iID4gJEVOVkZJTEUKZWxzZQogIGVjaG8gJEVYRUNTVEFSVApmaQo= mode: 493 path: /usr/local/bin/extractExecStart - contents: source: data:text/plain;charset=utf-8;base64,IyEvYmluL2Jhc2gKbnNlbnRlciAtLW1vdW50PS9ydW4vY29udGFpbmVyLW1vdW50LW5hbWVzcGFjZS9tbnQgIiRAIgo= mode: 493 path: /usr/local/bin/nsenterCmns systemd: units: - contents: | [Unit] Description=Manages a mount namespace that both kubelet and crio can use to share their container-specific mounts [Service] Type=oneshot RemainAfterExit=yes RuntimeDirectory=container-mount-namespace Environment=RUNTIME_DIRECTORY=%t/container-mount-namespace Environment=BIND_POINT=%t/container-mount-namespace/mnt ExecStartPre=bash -c "findmnt ${RUNTIME_DIRECTORY} || mount --make-unbindable --bind ${RUNTIME_DIRECTORY} ${RUNTIME_DIRECTORY}" ExecStartPre=touch ${BIND_POINT} ExecStart=unshare --mount=${BIND_POINT} --propagation slave mount --make-rshared / ExecStop=umount -R ${RUNTIME_DIRECTORY} enabled: true name: container-mount-namespace.service - dropins: - contents: | [Unit] Wants=container-mount-namespace.service After=container-mount-namespace.service [Service] ExecStartPre=/usr/local/bin/extractExecStart %n /%t/%N-execstart.env ORIG_EXECSTART EnvironmentFile=-/%t/%N-execstart.env ExecStart= ExecStart=bash -c "nsenter --mount=%t/container-mount-namespace/mnt \ ${ORIG_EXECSTART}" name: 90-container-mount-namespace.conf name: crio.service - dropins: - contents: | [Unit] Wants=container-mount-namespace.service After=container-mount-namespace.service [Service] ExecStartPre=/usr/local/bin/extractExecStart %n /%t/%N-execstart.env ORIG_EXECSTART EnvironmentFile=-/%t/%N-execstart.env ExecStart= ExecStart=bash -c "nsenter --mount=%t/container-mount-namespace/mnt \ ${ORIG_EXECSTART} --housekeeping-interval=30s" name: 90-container-mount-namespace.conf - contents: | [Service] Environment="OPENSHIFT_MAX_HOUSEKEEPING_INTERVAL_DURATION=60s" Environment="OPENSHIFT_EVICTION_MONITORING_PERIOD_DURATION=30s" name: 30-kubelet-interval-tuning.conf name: kubelet.service
22.6.6.3. SCTP
Stream Control Transmission Protocol (SCTP) は、RAN アプリケーションで使用される主要なプロトコルです。この MachineConfig
オブジェクトは、SCTP カーネルモジュールをノードに追加して、このプロトコルを有効にします。
推奨される SCTP 設定
apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1 kind: MachineConfig metadata: labels: machineconfiguration.openshift.io/role: master name: load-sctp-module spec: config: ignition: version: 2.2.0 storage: files: - contents: source: data:, verification: {} filesystem: root mode: 420 path: /etc/modprobe.d/sctp-blacklist.conf - contents: source: data:text/plain;charset=utf-8,sctp filesystem: root mode: 420 path: /etc/modules-load.d/sctp-load.conf
22.6.6.4. コンテナーの起動の高速化
次の MachineConfig
CR は、コア OpenShift プロセスとコンテナーを設定して、システムの起動とシャットダウン中に利用可能なすべての CPU コアを使用します。これにより、初回起動および再起動中のシステムリカバリーが加速されます。
推奨される高速化されたコンテナーの起動設定
apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1 kind: MachineConfig metadata: labels: machineconfiguration.openshift.io/role: master name: 04-accelerated-container-startup-master spec: config: ignition: version: 3.2.0 storage: files: - contents: source: data:text/plain;charset=utf-8;base64,#!/bin/bash
#
# Temporarily reset the core system processes's CPU affinity to be unrestricted to accelerate startup and shutdown
#
# The defaults below can be overridden via environment variables
#

# The default set of critical processes whose affinity should be temporarily unbound:
CRITICAL_PROCESSES=${CRITICAL_PROCESSES:-"systemd ovs crio kubelet NetworkManager conmon dbus"}

# Default wait time is 600s = 10m:
MAXIMUM_WAIT_TIME=${MAXIMUM_WAIT_TIME:-600}

# Default steady-state threshold = 2%
# Allowed values:
#  4  - absolute pod count (+/-)
#  4% - percent change (+/-)
#  -1 - disable the steady-state check
STEADY_STATE_THRESHOLD=${STEADY_STATE_THRESHOLD:-2%}

# Default steady-state window = 60s
# If the running pod count stays within the given threshold for this time
# period, return CPU utilization to normal before the maximum wait time has
# expires
STEADY_STATE_WINDOW=${STEADY_STATE_WINDOW:-60}

# Default steady-state allows any pod count to be "steady state"
# Increasing this will skip any steady-state checks until the count rises above
# this number to avoid false positives if there are some periods where the
# count doesn't increase but we know we can't be at steady-state yet.
STEADY_STATE_MINIMUM=${STEADY_STATE_MINIMUM:-0}

#######################################################

KUBELET_CPU_STATE=/var/lib/kubelet/cpu_manager_state
FULL_CPU_STATE=/sys/fs/cgroup/cpuset/cpuset.cpus
unrestrictedCpuset() {
  local cpus
  if [[ -e $KUBELET_CPU_STATE ]]; then
      cpus=$(jq -r '.defaultCpuSet' <$KUBELET_CPU_STATE)
  fi
  if [[ -z $cpus ]]; then
    # fall back to using all cpus if the kubelet state is not configured yet
    [[ -e $FULL_CPU_STATE ]] || return 1
    cpus=$(<$FULL_CPU_STATE)
  fi
  echo $cpus
}

restrictedCpuset() {
  for arg in $(</proc/cmdline); do
    if [[ $arg =~ ^systemd.cpu_affinity= ]]; then
      echo ${arg#*=}
      return 0
    fi
  done
  return 1
}

getCPUCount () {
  local cpuset="$1"
  local cpulist=()
  local cpus=0
  local mincpus=2

  if [[ -z $cpuset || $cpuset =~ [^0-9,-] ]]; then
    echo $mincpus
    return 1
  fi

  IFS=',' read -ra cpulist <<< $cpuset

  for elm in "${cpulist[@]}"; do
    if [[ $elm =~ ^[0-9]+$ ]]; then
      (( cpus++ ))
    elif [[ $elm =~ ^[0-9]+-[0-9]+$ ]]; then
      local low=0 high=0
      IFS='-' read low high <<< $elm
      (( cpus += high - low + 1 ))
    else
      echo $mincpus
      return 1
    fi
  done

  # Return a minimum of 2 cpus
  echo $(( cpus > $mincpus ? cpus : $mincpus ))
  return 0
}

resetOVSthreads () {
  local cpucount="$1"
  local curRevalidators=0
  local curHandlers=0
  local desiredRevalidators=0
  local desiredHandlers=0
  local rc=0

  curRevalidators=$(ps -Teo pid,tid,comm,cmd | grep -e revalidator | grep -c ovs-vswitchd)
  curHandlers=$(ps -Teo pid,tid,comm,cmd | grep -e handler | grep -c ovs-vswitchd)

  # Calculate the desired number of threads the same way OVS does.
  # OVS will set these thread count as a one shot process on startup, so we
  # have to adjust up or down during the boot up process. The desired outcome is
  # to not restrict the number of thread at startup until we reach a steady
  # state.  At which point we need to reset these based on our restricted  set
  # of cores.
  # See OVS function that calculates these thread counts:
  # https://github.com/openvswitch/ovs/blob/master/ofproto/ofproto-dpif-upcall.c#L635
  (( desiredRevalidators=$cpucount / 4 + 1 ))
  (( desiredHandlers=$cpucount - $desiredRevalidators ))


  if [[ $curRevalidators -ne $desiredRevalidators || $curHandlers -ne $desiredHandlers ]]; then

    logger "Recovery: Re-setting OVS revalidator threads: ${curRevalidators} -> ${desiredRevalidators}"
    logger "Recovery: Re-setting OVS handler threads: ${curHandlers} -> ${desiredHandlers}"

    ovs-vsctl set \
      Open_vSwitch . \
      other-config:n-handler-threads=${desiredHandlers} \
      other-config:n-revalidator-threads=${desiredRevalidators}
    rc=$?
  fi

  return $rc
}

resetAffinity() {
  local cpuset="$1"
  local failcount=0
  local successcount=0
  logger "Recovery: Setting CPU affinity for critical processes \"$CRITICAL_PROCESSES\" to $cpuset"
  for proc in $CRITICAL_PROCESSES; do
    local pids="$(pgrep $proc)"
    for pid in $pids; do
      local tasksetOutput
      tasksetOutput="$(taskset -apc "$cpuset" $pid 2>&1)"
      if [[ $? -ne 0 ]]; then
        echo "ERROR: $tasksetOutput"
        ((failcount++))
      else
        ((successcount++))
      fi
    done
  done

  resetOVSthreads "$(getCPUCount ${cpuset})"
  if [[ $? -ne 0 ]]; then
    ((failcount++))
  else
    ((successcount++))
  fi

  logger "Recovery: Re-affined $successcount pids successfully"
  if [[ $failcount -gt 0 ]]; then
    logger "Recovery: Failed to re-affine $failcount processes"
    return 1
  fi
}

setUnrestricted() {
  logger "Recovery: Setting critical system processes to have unrestricted CPU access"
  resetAffinity "$(unrestrictedCpuset)"
}

setRestricted() {
  logger "Recovery: Resetting critical system processes back to normally restricted access"
  resetAffinity "$(restrictedCpuset)"
}

currentAffinity() {
  local pid="$1"
  taskset -pc $pid | awk -F': ' '{print $2}'
}

within() {
  local last=$1 current=$2 threshold=$3
  local delta=0 pchange
  delta=$(( current - last ))
  if [[ $current -eq $last ]]; then
    pchange=0
  elif [[ $last -eq 0 ]]; then
    pchange=1000000
  else
    pchange=$(( ( $delta * 100) / last ))
  fi
  echo -n "last:$last current:$current delta:$delta pchange:${pchange}%: "
  local absolute limit
  case $threshold in
    *%)
      absolute=${pchange##-} # absolute value
      limit=${threshold%%%}
      ;;
    *)
      absolute=${delta##-} # absolute value
      limit=$threshold
      ;;
  esac
  if [[ $absolute -le $limit ]]; then
    echo "within (+/-)$threshold"
    return 0
  else
    echo "outside (+/-)$threshold"
    return 1
  fi
}

steadystate() {
  local last=$1 current=$2
  if [[ $last -lt $STEADY_STATE_MINIMUM ]]; then
    echo "last:$last current:$current Waiting to reach $STEADY_STATE_MINIMUM before checking for steady-state"
    return 1
  fi
  within $last $current $STEADY_STATE_THRESHOLD
}

waitForReady() {
  logger "Recovery: Waiting ${MAXIMUM_WAIT_TIME}s for the initialization to complete"
  local lastSystemdCpuset="$(currentAffinity 1)"
  local lastDesiredCpuset="$(unrestrictedCpuset)"
  local t=0 s=10
  local lastCcount=0 ccount=0 steadyStateTime=0
  while [[ $t -lt $MAXIMUM_WAIT_TIME ]]; do
    sleep $s
    ((t += s))
    # Re-check the current affinity of systemd, in case some other process has changed it
    local systemdCpuset="$(currentAffinity 1)"
    # Re-check the unrestricted Cpuset, as the allowed set of unreserved cores may change as pods are assigned to cores
    local desiredCpuset="$(unrestrictedCpuset)"
    if [[ $systemdCpuset != $lastSystemdCpuset || $lastDesiredCpuset != $desiredCpuset ]]; then
      resetAffinity "$desiredCpuset"
      lastSystemdCpuset="$(currentAffinity 1)"
      lastDesiredCpuset="$desiredCpuset"
    fi

    # Detect steady-state pod count
    ccount=$(crictl ps | wc -l)
    if steadystate $lastCcount $ccount; then
      ((steadyStateTime += s))
      echo "Steady-state for ${steadyStateTime}s/${STEADY_STATE_WINDOW}s"
      if [[ $steadyStateTime -ge $STEADY_STATE_WINDOW ]]; then
        logger "Recovery: Steady-state (+/- $STEADY_STATE_THRESHOLD) for ${STEADY_STATE_WINDOW}s: Done"
        return 0
      fi
    else
      if [[ $steadyStateTime -gt 0 ]]; then
        echo "Resetting steady-state timer"
        steadyStateTime=0
      fi
    fi
    lastCcount=$ccount
  done
  logger "Recovery: Recovery Complete Timeout"
}

main() {
  if ! unrestrictedCpuset >&/dev/null; then
    logger "Recovery: No unrestricted Cpuset could be detected"
    return 1
  fi

  if ! restrictedCpuset >&/dev/null; then
    logger "Recovery: No restricted Cpuset has been configured.  We are already running unrestricted."
    return 0
  fi

  # Ensure we reset the CPU affinity when we exit this script for any reason
  # This way either after the timer expires or after the process is interrupted
  # via ^C or SIGTERM, we return things back to the way they should be.
  trap setRestricted EXIT

  logger "Recovery: Recovery Mode Starting"
  setUnrestricted
  waitForReady
}

if [[ "${BASH_SOURCE[0]}" = "${0}" ]]; then
  main "${@}"
  exit $?
fi
 mode: 493 path: /usr/local/bin/accelerated-container-startup.sh systemd: units: - contents: | [Unit] Description=Unlocks more CPUs for critical system processes during container startup [Service] Type=simple ExecStart=/usr/local/bin/accelerated-container-startup.sh # Maximum wait time is 600s = 10m: Environment=MAXIMUM_WAIT_TIME=600 # Steady-state threshold = 2% # Allowed values: # 4 - absolute pod count (+/-) # 4% - percent change (+/-) # -1 - disable the steady-state check # Note: '%' must be escaped as '%%' in systemd unit files Environment=STEADY_STATE_THRESHOLD=2%% # Steady-state window = 120s # If the running pod count stays within the given threshold for this time # period, return CPU utilization to normal before the maximum wait time has # expires Environment=STEADY_STATE_WINDOW=120 # Steady-state minimum = 40 # Increasing this will skip any steady-state checks until the count rises above # this number to avoid false positives if there are some periods where the # count doesn't increase but we know we can't be at steady-state yet. Environment=STEADY_STATE_MINIMUM=40 [Install] WantedBy=multi-user.target enabled: true name: accelerated-container-startup.service - contents: | [Unit] Description=Unlocks more CPUs for critical system processes during container shutdown DefaultDependencies=no [Service] Type=simple ExecStart=/usr/local/bin/accelerated-container-startup.sh # Maximum wait time is 600s = 10m: Environment=MAXIMUM_WAIT_TIME=600 # Steady-state threshold # Allowed values: # 4 - absolute pod count (+/-) # 4% - percent change (+/-) # -1 - disable the steady-state check # Note: '%' must be escaped as '%%' in systemd unit files Environment=STEADY_STATE_THRESHOLD=-1 # Steady-state window = 60s # If the running pod count stays within the given threshold for this time # period, return CPU utilization to normal before the maximum wait time has # expires Environment=STEADY_STATE_WINDOW=60 [Install] WantedBy=shutdown.target reboot.target halt.target enabled: true name: accelerated-container-shutdown.service
22.6.6.5. kdump による自動カーネルクラッシュダンプ
kdump
は、カーネルがクラッシュしたときにカーネルクラッシュダンプを作成する Linux カーネル機能です。kdump
は、次の MachineConfig
CR で有効になります。
推奨される kdump 設定
apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1 kind: MachineConfig metadata: labels: machineconfiguration.openshift.io/role: master name: 06-kdump-enable-master spec: config: ignition: version: 3.2.0 systemd: units: - enabled: true name: kdump.service kernelArguments: - crashkernel=512M
22.6.7. 推奨されるインストール後のクラスター設定
クラスターのインストールが完了すると、ZTP パイプラインは、DU ワークロードを実行するために必要な次のカスタムリソース (CR) を適用します。
{ztp} v4.10 以前では、MachineConfig
CR を使用して UEFI セキュアブートを設定します。これは、{ztp} v4.11 以降では不要になりました。v4.11 では、クラスターのインストールに使用する SiteConfig
CR の spec.clusters.nodes.bootMode
フィールドを更新することで、単一ノード OpenShift クラスターの UEFI セキュアブートを設定します。詳細は、SiteConfig および GitOps ZTP を使用したマネージドクラスターのデプロイ を参照してください。
22.6.7.1. Operator namespace と Operator グループ
DU ワークロードを実行する単一ノードの OpenShift クラスターには、以下の OperatorGroup
および Namespace
カスタムリソース (CR) が必要です。
- Local Storage Operator
- Logging Operator
- PTP Operator
- SR-IOV Network Operator
次の YAML は、これらの CR をまとめたものです。
推奨される Operator Namespace および OperatorGroup 設定
apiVersion: v1 kind: Namespace metadata: annotations: workload.openshift.io/allowed: management name: openshift-local-storage --- apiVersion: operators.coreos.com/v1 kind: OperatorGroup metadata: name: openshift-local-storage namespace: openshift-local-storage spec: targetNamespaces: - openshift-local-storage --- apiVersion: v1 kind: Namespace metadata: annotations: workload.openshift.io/allowed: management name: openshift-logging --- apiVersion: operators.coreos.com/v1 kind: OperatorGroup metadata: name: cluster-logging namespace: openshift-logging spec: targetNamespaces: - openshift-logging --- apiVersion: v1 kind: Namespace metadata: annotations: workload.openshift.io/allowed: management labels: openshift.io/cluster-monitoring: "true" name: openshift-ptp --- apiVersion: operators.coreos.com/v1 kind: OperatorGroup metadata: name: ptp-operators namespace: openshift-ptp spec: targetNamespaces: - openshift-ptp --- apiVersion: v1 kind: Namespace metadata: annotations: workload.openshift.io/allowed: management name: openshift-sriov-network-operator --- apiVersion: operators.coreos.com/v1 kind: OperatorGroup metadata: name: sriov-network-operators namespace: openshift-sriov-network-operator spec: targetNamespaces: - openshift-sriov-network-operator
22.6.7.2. Operator のサブスクリプション
DU ワークロードを実行する単一ノードの OpenShift クラスターには、次の Subscription
CR が必要です。サブスクリプションは、次の Operator をダウンロードする場所を提供します。
- Local Storage Operator
- Logging Operator
- PTP Operator
- SR-IOV Network Operator
推奨される Operator サブスクリプション
apiVersion: operators.coreos.com/v1alpha1 kind: Subscription metadata: name: cluster-logging namespace: openshift-logging spec: channel: "stable" 1 name: cluster-logging source: redhat-operators sourceNamespace: openshift-marketplace installPlanApproval: Manual 2 --- apiVersion: operators.coreos.com/v1alpha1 kind: Subscription metadata: name: local-storage-operator namespace: openshift-local-storage spec: channel: "stable" installPlanApproval: Automatic name: local-storage-operator source: redhat-operators sourceNamespace: openshift-marketplace installPlanApproval: Manual --- apiVersion: operators.coreos.com/v1alpha1 kind: Subscription metadata: name: ptp-operator-subscription namespace: openshift-ptp spec: channel: "stable" name: ptp-operator source: redhat-operators sourceNamespace: openshift-marketplace installPlanApproval: Manual --- apiVersion: operators.coreos.com/v1alpha1 kind: Subscription metadata: name: sriov-network-operator-subscription namespace: openshift-sriov-network-operator spec: channel: "stable" name: sriov-network-operator source: redhat-operators sourceNamespace: openshift-marketplace installPlanApproval: Manual
22.6.7.3. クラスターのロギングとログ転送
DU ワークロードを実行する単一ノードの OpenShift クラスターでは、デバッグのためにロギングとログ転送が必要です。次の YAML の例は、必要な ClusterLogging
および ClusterLogForwarder
CR を示しています。
推奨されるクラスターログとログ転送の設定
apiVersion: logging.openshift.io/v1 kind: ClusterLogging 1 metadata: name: instance namespace: openshift-logging spec: collection: logs: fluentd: {} type: fluentd curation: type: "curator" curator: schedule: "30 3 * * *" managementState: Managed --- apiVersion: logging.openshift.io/v1 kind: ClusterLogForwarder 2 metadata: name: instance namespace: openshift-logging spec: inputs: - infrastructure: {} name: infra-logs outputs: - name: kafka-open type: kafka url: tcp://10.46.55.190:9092/test 3 pipelines: - inputRefs: - audit name: audit-logs outputRefs: - kafka-open - inputRefs: - infrastructure name: infrastructure-logs outputRefs: - kafka-open
22.6.7.4. パフォーマンスプロファイル
DU ワークロードを実行する単一ノードの OpenShift クラスターでは、リアルタイムのホスト機能とサービスを使用するために Node Tuning Operator パフォーマンスプロファイルが必要です。
OpenShift Container Platform の以前のバージョンでは、パフォーマンスアドオン Operator を使用して自動チューニングを実装し、OpenShift アプリケーションの低レイテンシーパフォーマンスを実現していました。OpenShift Container Platform 4.11 以降では、この機能は Node Tuning Operator の一部です。
次の PerformanceProfile
CR の例は、必要なクラスター設定を示しています。
推奨されるパフォーマンスプロファイル設定
apiVersion: performance.openshift.io/v2 kind: PerformanceProfile metadata: name: openshift-node-performance-profile 1 spec: additionalKernelArgs: - "rcupdate.rcu_normal_after_boot=0" - "efi=runtime" 2 cpu: isolated: 2-51,54-103 3 reserved: 0-1,52-53 4 hugepages: defaultHugepagesSize: 1G pages: - count: 32 5 size: 1G 6 node: 0 7 machineConfigPoolSelector: pools.operator.machineconfiguration.openshift.io/master: "" nodeSelector: node-role.kubernetes.io/master: "" numa: topologyPolicy: "restricted" realTimeKernel: enabled: true 8
- 1
name
の値が、TunedPerformancePatch.yaml
のspec.profile.data
フィールドとvalidatorCRs/informDuValidator.yaml
のstatus.configuration.source.name
フィールドで指定された値と一致することを確認します。- 2
- クラスターホストの UEFI セキュアブートを設定します。
- 3
- 分離された CPU を設定します。すべてのハイパースレッディングペアが一致していることを確認します。重要
予約済みおよび分離された CPU プールは重複してはならず、いずれも使用可能なすべてのコア全体にわたる必要があります。考慮されていない CPU コアは、システムで未定義の動作を引き起こします。
- 4
- 予約済みの CPU を設定します。ワークロードの分割が有効になっている場合、システムプロセス、カーネルスレッド、およびシステムコンテナースレッドは、これらの CPU に制限されます。分離されていないすべての CPU を予約する必要があります。
- 5
- Huge Page の数を設定します。
- 6
- Huge Page のサイズを設定します。
- 7
node
をhugepage
が割り当てられている NUMA ノードに設定します。- 8
- リアルタイム Linux カーネルをインストールするには、
enabled
をtrue
に設定します。
22.6.7.5. PTP
単一ノードの OpenShift クラスターは、ネットワーク時間同期に Precision Time Protocol (PTP) を使用します。次の PtpConfig
CR の例は、必要な PTP スレーブ設定を示しています。
推奨される PTP 設定
apiVersion: ptp.openshift.io/v1
kind: PtpConfig
metadata:
name: du-ptp-slave
namespace: openshift-ptp
spec:
profile:
- interface: ens5f0 1
name: slave
phc2sysOpts: -a -r -n 24
ptp4lConf: |
[global]
#
# Default Data Set
#
twoStepFlag 1
slaveOnly 0
priority1 128
priority2 128
domainNumber 24
#utc_offset 37
clockClass 248
clockAccuracy 0xFE
offsetScaledLogVariance 0xFFFF
free_running 0
freq_est_interval 1
dscp_event 0
dscp_general 0
dataset_comparison ieee1588
G.8275.defaultDS.localPriority 128
#
# Port Data Set
#
logAnnounceInterval -3
logSyncInterval -4
logMinDelayReqInterval -4
logMinPdelayReqInterval -4
announceReceiptTimeout 3
syncReceiptTimeout 0
delayAsymmetry 0
fault_reset_interval 4
neighborPropDelayThresh 20000000
masterOnly 0
G.8275.portDS.localPriority 128
#
# Run time options
#
assume_two_step 0
logging_level 6
path_trace_enabled 0
follow_up_info 0
hybrid_e2e 0
inhibit_multicast_service 0
net_sync_monitor 0
tc_spanning_tree 0
tx_timestamp_timeout 1
unicast_listen 0
unicast_master_table 0
unicast_req_duration 3600
use_syslog 1
verbose 0
summary_interval 0
kernel_leap 1
check_fup_sync 0
#
# Servo Options
#
pi_proportional_const 0.0
pi_integral_const 0.0
pi_proportional_scale 0.0
pi_proportional_exponent -0.3
pi_proportional_norm_max 0.7
pi_integral_scale 0.0
pi_integral_exponent 0.4
pi_integral_norm_max 0.3
step_threshold 2.0
first_step_threshold 0.00002
max_frequency 900000000
clock_servo pi
sanity_freq_limit 200000000
ntpshm_segment 0
#
# Transport options
#
transportSpecific 0x0
ptp_dst_mac 01:1B:19:00:00:00
p2p_dst_mac 01:80:C2:00:00:0E
udp_ttl 1
udp6_scope 0x0E
uds_address /var/run/ptp4l
#
# Default interface options
#
clock_type OC
network_transport L2
delay_mechanism E2E
time_stamping hardware
tsproc_mode filter
delay_filter moving_median
delay_filter_length 10
egressLatency 0
ingressLatency 0
boundary_clock_jbod 0
#
# Clock description
#
productDescription ;;
revisionData ;;
manufacturerIdentity 00:00:00
userDescription ;
timeSource 0xA0
ptp4lOpts: -2 -s --summary_interval -4
recommend:
- match:
- nodeLabel: node-role.kubernetes.io/master
priority: 4
profile: slave
- 1
- PTP クロック信号を受信するために使用されるインターフェイスを設定します。
22.6.7.6. 拡張調整済みプロファイル
DU ワークロードを実行する単一ノードの OpenShift クラスターには、高性能ワークロードに必要な追加のパフォーマンスチューニング設定が必要です。次の Tuned
CR の例では、Tuned
プロファイルを拡張しています。
推奨される拡張 Tuned プロファイル設定
apiVersion: tuned.openshift.io/v1 kind: Tuned metadata: name: performance-patch namespace: openshift-cluster-node-tuning-operator spec: profile: - data: | [main] summary=Configuration changes profile inherited from performance created tuned include=openshift-node-performance-openshift-node-performance-profile [bootloader] cmdline_crash=nohz_full=2-51,54-103 [sysctl] kernel.timer_migration=1 [scheduler] group.ice-ptp=0:f:10:*:ice-ptp.* [service] service.stalld=start,enable service.chronyd=stop,disable name: performance-patch recommend: - machineConfigLabels: machineconfiguration.openshift.io/role: master priority: 19 profile: performance-patch
22.6.7.7. SR-IOV
シングルルート I/O 仮想化 (SR-IOV) は、フロントホールネットワークとミッドホールネットワークを有効にするために一般的に使用されます。次の YAML の例では、単一ノードの OpenShift クラスターの SR-IOV を設定します。
推奨される SR-IOV 設定
apiVersion: sriovnetwork.openshift.io/v1 kind: SriovOperatorConfig metadata: name: default namespace: openshift-sriov-network-operator spec: configDaemonNodeSelector: node-role.kubernetes.io/master: "" disableDrain: true enableInjector: true enableOperatorWebhook: true --- apiVersion: sriovnetwork.openshift.io/v1 kind: SriovNetwork metadata: name: sriov-nw-du-mh namespace: openshift-sriov-network-operator spec: networkNamespace: openshift-sriov-network-operator resourceName: du_mh vlan: 150 1 --- apiVersion: sriovnetwork.openshift.io/v1 kind: SriovNetworkNodePolicy metadata: name: sriov-nnp-du-mh namespace: openshift-sriov-network-operator spec: deviceType: vfio-pci 2 isRdma: false nicSelector: pfNames: - ens7f0 3 nodeSelector: node-role.kubernetes.io/master: "" numVfs: 8 4 priority: 10 resourceName: du_mh --- apiVersion: sriovnetwork.openshift.io/v1 kind: SriovNetwork metadata: name: sriov-nw-du-fh namespace: openshift-sriov-network-operator spec: networkNamespace: openshift-sriov-network-operator resourceName: du_fh vlan: 140 5 --- apiVersion: sriovnetwork.openshift.io/v1 kind: SriovNetworkNodePolicy metadata: name: sriov-nnp-du-fh namespace: openshift-sriov-network-operator spec: deviceType: netdevice 6 isRdma: true nicSelector: pfNames: - ens5f0 7 nodeSelector: node-role.kubernetes.io/master: "" numVfs: 8 8 priority: 10 resourceName: du_fh
22.6.7.8. Console Operator
console-operator は、Web コンソールをクラスターにインストールして保守します。ノードが集中管理されている場合、Operator は不要であり、アプリケーションのワークロード用のスペースを確保します。次の Console
カスタムリソース (CR) の例では、コンソールを無効にします。
推奨されるコンソール設定
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Console metadata: annotations: include.release.openshift.io/ibm-cloud-managed: "false" include.release.openshift.io/self-managed-high-availability: "false" include.release.openshift.io/single-node-developer: "false" release.openshift.io/create-only: "true" name: cluster spec: logLevel: Normal managementState: Removed operatorLogLevel: Normal
22.6.7.9. Alertmanager
DU ワークロードを実行する単一ノードの OpenShift クラスターでは、OpenShift Container Platform モニタリングコンポーネントによって消費される CPU リソースを削減する必要があります。以下の ConfigMap
カスタムリソース (CR) は Alertmanager を無効にします。
推奨されるクラスター監視設定
apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: cluster-monitoring-config namespace: openshift-monitoring data: config.yaml: | alertmanagerMain: enabled: false prometheusK8s: retention: 24h
22.6.7.10. Operator Lifecycle Manager
分散ユニットワークロードを実行するシングルノード OpenShift クラスターには、CPU リソースへの一貫したアクセスが必要です。Operator Lifecycle Manager (OLM) は定期的に Operator からパフォーマンスデータを収集するため、CPU 使用率が増加します。次の ConfigMap
カスタムリソース (CR) は、OLM によるオペレーターパフォーマンスデータの収集を無効にします。
推奨されるクラスター OLM 設定 (ReduceOLMFootprint.yaml
)
apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: collect-profiles-config namespace: openshift-operator-lifecycle-manager data: pprof-config.yaml: | disabled: True
22.6.7.11. ネットワーク診断
DU ワークロードを実行する単一ノードの OpenShift クラスターでは、これらの Pod によって作成される追加の負荷を軽減するために、Pod 間のネットワーク接続チェックが少なくて済みます。次のカスタムリソース (CR) は、これらのチェックを無効にします。
推奨されるネットワーク診断設定
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: disableNetworkDiagnostics: true