Red Hat Summit1.2. Red Hat OpenShift distributed tracing platform 3.5 のリリースノート
Red Hat OpenShift distributed tracing platform のこのリリースには、Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) と非推奨の Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger) が含まれています。
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) 3.5.1 パッチリリースがリリースされました。
1.2.1. Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) 3.5
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) 3.5 は、Tempo Operator 0.15.3 を通じて提供されます。
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) 3.5 は、オープンソースの Grafana Tempo 2.7.1 をベースにしています。
1.2.1.1. 新機能および機能拡張
この更新では、次の機能拡張が導入されています。
- この更新により、OpenTelemetry Protocol (OTLP) を使用して内部トレースデータを報告するように Tempo バックエンドサービスを設定できるようになりました。
-
この更新により、
traces.span.metricsnamespace が、Jaeger クエリーが Prometheus メトリクスを取得するデフォルトのメトリクス namespace になりました。この変更の目的は、この namespace がデフォルトである OpenTelemetry Collector バージョン 0.109.0 以降との互換性を提供することです。以前のバージョンの OpenTelemetry Collector をまだ使用しているお客様は、spec.template.queryFrontend.jaegerQuery.monitorTab.redMetricsNamespace: ""というフィールドと値を追加すると、この namespace を設定できます。
1.2.1.2. バグ修正
この更新では、次のバグ修正が導入されています。
-
この更新前は、
TempoStackカスタムリソースのspec.storage.tls.enabledフィールドがtrueに設定され、Security Token Service (STS) 認証で Amazon S3 オブジェクトストアを使用すると、Tempo Operator が失敗していました。この更新により、このようなTempoStackカスタムリソース設定によって Tempo Operator が失敗することはなくなります。
1.2.1.3. 既知の問題
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) 3.5 には、次の既知の問題があります。
現在、OpenShift テナンシーモードが有効な場合、
TempoStackまたはTempoMonolithicインスタンスのゲートウェイコンポーネントのServiceAccountオブジェクトに、認可のためのTokenReviewおよびSubjectAccessReview権限が必要です。回避策: インスタンスを専用の namespace にデプロイし、この namespace 内のシークレットを読み取る権限を持つユーザーを注意深く監査します。
1.2.2. Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) 3.5.1
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) 3.5.1 はパッチリリースです。
1.2.2.1. CVE
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) 3.5.1 パッチリリースでは、次の CVE が修正されています。
1.2.2.2. 互換性を失わせる変更点
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) 3.5.1 の更新では、次の重大な変更が導入されています。
-
この更新により、マルチテナンシーが有効な
TempoStackまたはTempoMonolithicカスタムリソースをユーザーが作成または変更するには、TokenReviewおよびSubjectAccessReview認可オブジェクトを作成する権限が必要になります。
1.2.2.3. 既知の問題
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) 3.5.1 には、次の既知の問題があります。
現在、OpenShift テナンシーモードが有効な場合、
TempoStackまたはTempoMonolithicインスタンスのゲートウェイコンポーネントのServiceAccountオブジェクトに、認可のためのTokenReviewおよびSubjectAccessReview権限が必要です。回避策: インスタンスを専用の namespace にデプロイし、この namespace 内のシークレットを読み取る権限を持つユーザーを注意深く監査します。
1.2.3. Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger) 3.5
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger) 3.5 は、Red Hat がサポートする予定の Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger) の最後のリリースです。
Red Hat OpenShift distributed tracing platform 3.5 では、引き続き Jaeger と Elasticsearch のサポートが非推奨となります。
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger) のサポートは、2025 年 11 月 3 日に終了します。
Red Hat OpenShift distributed tracing platform Operator (Jaeger) は、2025 年 11 月 3 日に redhat-operators カタログから削除されます。
分散トレーシングの収集と保存を行うには、Red Hat build of OpenTelemetry Operator と Tempo Operator に移行する必要があります。詳細は、以下の資料を参照してください。
- 移行 (Red Hat build of OpenTelemetry ドキュメント)
- インストール (Red Hat build of OpenTelemetry ドキュメント)
- インストール (distributed tracing platform (Tempo) ドキュメント)
- Jaeger Deprecation and Removal in OpenShift (Red Hat ナレッジベースソリューション)
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger) 3.5 は、オープンソースの Jaeger リリース 1.65.0 をベースにしています。
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger) 3.5 は、Red Hat OpenShift distributed tracing platform Operator 1.65.0 を通じて提供されます。
Jaeger は、FIPS 検証済みの暗号化モジュールを使用しません。
1.2.3.1. OpenShift Elasticsearch Operator のサポート
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger) 3.5 は、OpenShift Elasticsearch Operator 5.6、5.7、および 5.8 での使用がサポートされています。
関連情報
- Jaeger Deprecation and Removal in OpenShift (Red Hat ナレッジベース)
- 移行 (Red Hat build of OpenTelemetry ドキュメント)
- インストール (Red Hat build of OpenTelemetry ドキュメント)
- インストール (Distributed tracing platform (Tempo) ドキュメント)
1.2.3.2. 既知の問題
現在、次のような既知の問題があります。
- 現在、Apache Spark はサポートされていません。
- 現在、AMQ/Kafka を介したストリーミングデプロイメントは、IBM Z および IBM Power アーキテクチャーではサポートされていません。
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