1.11. Red Hat OpenShift distributed tracing platform 2.9.1 のリリースノート
1.11.1. Red Hat OpenShift distributed tracing platform 2.9.1 のコンポーネントバージョン
Operator | コンポーネント | バージョン |
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger) | Jaeger | 1.47.0 |
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) | Tempo | 2.1.1 |
1.11.2. CVE
このリリースでは、CVE-2023-44487 が修正されています。
1.11.3. Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger)
1.11.3.1. 既知の問題
現在、次のような既知の問題があります。
- Apache Spark はサポートされていません。
- AMQ/Kafka を介したストリーミングデプロイメントは、IBM Z および IBM Power アーキテクチャーではサポートされていません。
1.11.4. Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo)
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) は、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品サポートのサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではない場合があります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
1.11.4.1. 既知の問題
現在、次のような既知の問題があります。
- 現在、オブジェクトストレージに接続するためのカスタム TLS CA オプションは実装されていません。(TRACING-3462)
- 現在、Tempo Operator と併用すると、Jaeger UI には過去 15 分間にトレースを送信したサービスのみが表示されます。過去 15 分間にトレースを送信していないサービスの場合、トレースは保存されますが、Jaeger UI には表示されません。(TRACING-3139)
-
現在、IBM Z (
s390x
) アーキテクチャーでは、distributed tracing platform (Tempo) が失敗します。(TRACING-3545) 現在、ゲートウェイがデプロイされていない場合、Tempo クエリーフロントエンドサービスは内部 mTLS を使用できません。この問題は Jaeger Query API には影響しません。回避策としては、mTLS を無効にします。(TRACING-3510)
回避策
次のように mTLS を無効にします。
以下のコマンドを実行して、編集するために Tempo Operator ConfigMap を開きます。
$ oc edit configmap tempo-operator-manager-config -n openshift-tempo-operator 1
- 1
- Tempo Operator がインストールされているプロジェクトです。
YAML ファイルを更新して、Operator 設定で mTLS を無効にします。
data: controller_manager_config.yaml: | featureGates: httpEncryption: false grpcEncryption: false builtInCertManagement: enabled: false
以下のコマンドを実行して Tempo Operator Pod を再起動します。
$ oc rollout restart deployment.apps/tempo-operator-controller -n openshift-tempo-operator
制限された環境で Tempo Operator を実行するためのイメージがありません。Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) CSV に、オペランドイメージへの参照がありません。(TRACING-3523)
回避策
ミラーリングツールに Tempo Operator 関連のイメージを追加して、イメージをレジストリーにミラーリングします。
kind: ImageSetConfiguration apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2 archiveSize: 20 storageConfig: local: path: /home/user/images mirror: operators: - catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.13 packages: - name: tempo-product channels: - name: stable additionalImages: - name: registry.redhat.io/rhosdt/tempo-rhel8@sha256:e4295f837066efb05bcc5897f31eb2bdbd81684a8c59d6f9498dd3590c62c12a - name: registry.redhat.io/rhosdt/tempo-gateway-rhel8@sha256:b62f5cedfeb5907b638f14ca6aaeea50f41642980a8a6f87b7061e88d90fac23 - name: registry.redhat.io/rhosdt/tempo-gateway-opa-rhel8@sha256:8cd134deca47d6817b26566e272e6c3f75367653d589f5c90855c59b2fab01e9 - name: registry.redhat.io/rhosdt/tempo-query-rhel8@sha256:0da43034f440b8258a48a0697ba643b5643d48b615cdb882ac7f4f1f80aad08e