第3章 Logging 6.1


3.1. Logging 6.1

3.1.1. Logging 6.1.1 リリースノート

このリリースには、Logging for Red Hat OpenShift バグ修正リリース 6.1.1 が含まれています。

3.1.1.1. 新機能および改良された機能

  • この更新により、Loki Operator は、OpenShift Container Platform 4.17 以降の Cluster Credential Operator (CCO) を使用した、Google Cloud Platform (GCP) での Workload Identity Federation の設定をサポートするようになりました。(LOG-6420)

3.1.1.2. バグ修正

  • この更新前は、コレクターは長い監査ログメッセージをエラーメッセージ Internal log [Found line that exceeds max_line_bytes; discarding.] で破棄していました。この更新により、監査設定のしきい値を増やすことで、長い監査メッセージの破棄が回避できるようになります。最大行サイズ max_line_bytes3145728 バイトです。読み取りサイクル中に読み取られる最大バイト数 max_read_bytes262144 バイトです。(LOG-6379)
  • この更新前は、入力レシーバーサービスが繰り返し作成および削除され、TLS シークレットのマウントに問題が発生していました。この更新により、サービスは一度作成され、ClusterLogForwarder カスタムリソースで定義されていない場合にのみ削除されます。(LOG-6383)
  • この更新の前は、名前が別の名前の部分文字列である場合、パイプライン検証が無限ループに入る可能性がありました。この更新により、名前の同等性がより厳密にチェックされ、無限ループが防止されます。(LOG-6405)
  • この更新前は、コレクターのアラートルールには summary フィールドと message フィールドが含まれていました。この更新により、コレクターのアラートルールに summary フィールドと description フィールドが含まれます。(LOG-6407)
  • この更新前は、ClusterLogForwarder カスタムリソースのカスタム監査入力を設定済みの LokiStack 出力で設定すると、nil ポインターの参照解除によりエラーが発生しました。この更新により、Operator は nil チェックを実行し、このようなエラーを防止します。(LOG-6449)
  • この更新前は、出力タイプが LokiStack でない場合でも、ClusterLogForwarder カスタムリソースのステータスに ValidLokistackOTLPOutputs 条件が表示されていました。この更新により、ValidLokistackOTLPOutputs 条件が削除され、既存の出力条件の検証メッセージが修正されます。(LOG-6469)
  • この更新前は、コレクターが /var/log/oauth-server/ パスを正しくマウントしなかったため、監査ログを収集できませんでした。この更新により、ボリュームマウントが追加され、監査ログが期待どおりに収集されます。(LOG-6484)
  • この更新前は、Red Hat OpenShift Logging Operator の must-gather スクリプトが LokiStack データの収集に失敗する可能性がありました。この更新により、must-gather スクリプトが修正され、LokiStack データが確実に収集されます。(LOG-6498)
  • この更新前は、コレクターは oauth-apiserver 監査ログファイルを正しくマウントしませんでした。その結果、その監査ログは収集されませんでした。この更新により、ボリュームマウントが正しくマウントされ、ログが期待どおりに収集されます。(LOG-6533)

3.1.1.3. CVE

3.1.2. Logging 6.1.0 リリースノート

このリリースには、Logging for Red Hat OpenShift バグ修正リリース 6.1.0 が含まれています。

3.1.2.1. 新機能および改良された機能

3.1.2.1.1. ログの収集
  • この機能拡張により、収集されたコンテナーログから送信される属性にソース iostream が追加されます。値は、コレクターがそれを受信した方法に基づき、stdout または stderr のいずれかに設定されます。(LOG-5292)
  • この更新により、コレクターのデフォルトのメモリー制限が 1024 Mi から 2048 Mi に増加します。ユーザーは、クラスターの特定のニーズと仕様に基づきリソース制限を調整する必要があります。(LOG-6072)
  • この更新により、ユーザーは ClusterLogForwarder CR の syslog 出力配信モードを AtLeastOnce または AtMostOnce のいずれかに設定できるようになります。(LOG-6355)
3.1.2.1.2. ログのストレージ
  • この更新により、新しい 1x.pico LokiStack サイズは、ワークロードとログボリュームが少ないクラスター (最大 50 GB/日) をサポーするようになります。(LOG-5939)

3.1.2.2. テクノロジープレビュー

重要

OpenTelemetry Protocol (OTLP) 出力ログフォワーダーは、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

  • この更新により、OTel (OpenTelemetry) データモデルを使用して OpenTelemetry ログを Red Hat Managed LokiStack インスタンスに転送できるようになります。この機能を有効にするには、ClusterLogForwarder 設定に observability.openshift.io/tech-preview-otlp-output: "enabled" アノテーションを追加します。追加の設定情報については、OTLP 転送 を参照してください。
  • この更新により、lokiStack 出力仕様に dataModel フィールドが追加されます。OpenTelemetry データ形式を使用するログ転送を設定するには、dataModelOtel に設定します。デフォルトは Viaq に設定されています。データマッピングの詳細は、OTLP 仕様 を参照してください。

3.1.2.3. バグ修正

なし。

3.1.2.4. CVE

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