第1章 OpenShift Container Platform 4.15 リリースノート


Red Hat OpenShift Container Platform は、開発者と IT 組織に、最小限の設定と管理で新規および既存のアプリケーションの両方を安全でスケーラブルなリソースにデプロイするためのハイブリッドクラウドアプリケーションプラットフォームを提供します。OpenShift Container Platform は、Java、JavaScript、Python、Ruby および PHP など、幅広いプログラミング言語およびフレームワークをサポートしています。

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) および Kubernetes にビルドされる OpenShift Container Platform は、最新のエンタープライズレベルのアプリケーションに対してよりセキュアでスケーラブルなマルチテナント対応のオペレーティングシステムを提供するだけでなく、統合アプリケーションランタイムやライブラリーを提供します。OpenShift Container Platform を使用することで、組織はセキュリティー、プライバシー、コンプライアンス、ガバナンスの各種の要件を満たすことができます。

1.1. このリリースについて

OpenShift Container Platform (RHSA-2023:7198) が使用可能になりました。このリリースでは、CRI-O ランタイムで Kubernetes 1.28 を使用します。以下では、OpenShift Container Platform 4.15 に関連する新機能、変更点および既知の問題について説明します。

OpenShift Container Platform 4.15 クラスターは、https://console.redhat.com/openshift で入手できます。OpenShift Container Platform 向けの Red Hat OpenShift Cluster Manager アプリケーションを使用して、OpenShift Container Platform クラスターをオンプレミスまたはクラウド環境のいずれかにデプロイできます。

OpenShift Container Platform 4.15 は、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8.8 と 8.9、および Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 4.15 でサポートされています。

コントロールプレーンには RHCOS マシンを使用する必要があり、コンピュートマシンに RHCOS または RHEL のいずれかを使用できます。

x86_64 アーキテクチャー上の OpenShift Container Platform 4.12 については、6 カ月の Extended Update Support (EUS) フェーズを追加し、利用可能なライフサイクルを合計 18 カ月から 24 カ月に延長しました。64 ビット ARM (aarch64)、IBM Power® (ppc64le)、および IBM Z® (s390x) アーキテクチャーで実行される OpenShift Container Platform 4.12 については、EUS ライフサイクルは 18 カ月のままです。

OpenShift Container Platform 4.14 以降、すべてのサポート対象アーキテクチャー (x86_64、64 ビット ARM (aarch64)、IBM Power® (ppc64le)、IBM Z® (s390x) アーキテクチャーを含む) の偶数リリースで、各 EUS フェーズの利用可能なライフサイクルが合計 24 カ月になります。

OpenShift Container Platform 4.14 以降、Red Hat は、Additional EUS Term 2 と呼ばれる 12 カ月間の追加 EUS アドオンを提供しています。これにより、利用可能なライフサイクルが合計 24 カ月から 36 カ月に延長されます。Additional EUS Term 2 は、OpenShift Container Platform のすべてのアーキテクチャーバリアントで利用できます。

このサポートの詳細は、Red Hat OpenShift Container Platform のライフサイクルポリシー を参照してください。

バージョン 4.12 のメンテナンスサポートは、2024 年 7 月 17 日に終了し、Extended Update Support フェーズに移行します。詳細は、Red Hat OpenShift Container Platform ライフサイクルポリシー を参照してください。

4.15 リリース以降、Red Hat では 3 つの新しいライフサイクル分類 (Platform Aligned、Platform Agnostic、Rolling Stream) を導入し、同梱される Cluster Operator の管理を簡素化しています。これらのライフサイクル分類により、クラスター管理者にはさらなる簡素化と透明性が提供され、各 Operator のライフサイクルポリシーを理解し、予測可能なサポート範囲でクラスターのメンテナンスおよびアップグレード計画を形成できるようになります。詳細は、OpenShift Operator のライフサイクル を参照してください。

OpenShift Container Platform は FIPS 用に設計されています。FIPS モードでブートされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する場合、OpenShift Container Platform コアコンポーネントは、x86_64ppc64le、および s390x アーキテクチャーのみで、FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用します。

NIST の検証プログラムの詳細は、Cryptographic Module Validation Program を参照してください。検証のために提出された RHEL 暗号化ライブラリーの個別バージョンの最新の NIST ステータスは、政府の標準規格 を参照してください。

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