9.9. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定した。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
- サービスプリンシパルを使用してクラスターをインストールしている場合は、そのアプリケーション ID とパスワードがある。
- システムが割り当てたマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、インストールプログラムを実行する仮想マシン上でそれが有効化されている。
ユーザー割り当てのマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、次の前提条件を満たしている必要があります。
- そのクライアント ID がある。
- これは、インストールプログラムを実行する仮想マシンに割り当てられている。
手順
オプション: 以前にこのコンピューターでインストールプログラムを実行したことがあり、代替のサービスプリンシパルまたはマネージド ID を使用する場合は、
~/.azure/ディレクトリーに移動して、osServicePrincipal.json設定ファイルを削除します。このファイルを削除すると、インストールプログラムが以前のインストールのサブスクリプション値と認証値を自動的に再利用できなくなります。
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \1 --log-level=info2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow インストールプログラムが以前のインストールの
osServicePrincipal.json設定ファイルを見つけることができない場合は、Azure サブスクリプションと認証の値の入力を求められます。サブスクリプションの次の Azure パラメーター値を入力します。
- azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID を入力します。
- azure tenant id: テナント ID を入力します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアント ID の入力を求められたら、次のいずれかを行います。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのアプリケーション ID を入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、そのクライアント ID を指定します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアントシークレット の入力を求められたら、次のいずれかを実行します。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのパスワードを入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
以前に検出されなかった場合は、インストールプログラムが osServicePrincipal.json 設定ファイルを作成し、このファイルをコンピューターの ~/.azure/ ディレクトリーに保存します。これにより、インストールプログラムがターゲットプラットフォーム上で OpenShift Container Platform クラスターを作成するときにプロファイルをロードできるようになります。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadminユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.logにも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。