第15章 AWS Wavelength Zones 上のコンピュートノードを使用して AWS にクラスターをインストールする
install-config.yaml
ファイルのエッジコンピュートプールにゾーン名を設定することで、OpenShift Container Platform クラスターを Amazon Web Services (AWS) Wavelength Zones にすばやくインストールできます。または、Wavelength Zone サブネットを持つ既存の Amazon Virtual Private Cloud (VPC) にクラスターをインストールすることもできます。
AWS Wavelength Zones は、AWS がモバイルエッジコンピューティング (MEC) アプリケーション用に構成したインフラストラクチャーです。
Wavelength Zone は、通信サービスプロバイダー (CSP) の 5G ネットワーク内に AWS のコンピュートサービスとストレージサービスを組み込みます。アプリケーションサーバーを Wavelength Zone に配置することで、5G デバイスからのアプリケーショントラフィックを 5G ネットワーク内に留めることができます。デバイスのアプリケーショントラフィックがターゲットサーバーに直接到達するため、遅延が問題になりません。
関連情報
- AWS ドキュメントの Wavelength Zones を参照してください。
15.1. インフラストラクチャーの前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択とユーザー用にクラスターを準備する方法 を理解している。
クラスターをホストするために AWS アカウントを設定 している。
警告AWS プロファイルがご使用のコンピューターに保存されている場合、マルチファクター認証デバイスを使用中に生成した一時的なセッショントークンを使用することはできません。クラスターは継続的に現行の AWS 認証情報を使用して、クラスターの有効期間全体にわたって AWS リソースを作成するため、キーをベースとした有効期間の長い認証情報を使用する必要があります。適切なキーを生成するには、AWS ドキュメントの Managing Access Keys for IAM Users を参照してください。キーは、インストールプログラムの実行時に指定できます。
- AWS CLI をダウンロードし、これをコンピューターにインストールしている。AWS ドキュメントの Install the AWS CLI Using the Bundled Installer (Linux, macOS, or UNIX) を参照してください。
- ファイアウォールを使用している場合は、クラスターがアクセスする必要がある サイトを許可するようにファイアウォールを設定 している。
- ネットワークリソースを作成するために、リージョンとサポートされている AWS Wavelength Zone の場所 を書き留めている。
- AWS ドキュメントの AWS Wavelength features を確認している。
- AWS ドキュメントの Quotas and considerations for Wavelength Zones を確認している。
AWS Wavelength Zones をサポートするネットワークリソースを作成する権限を、アイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) ユーザーまたはロールに追加している。以下に例を示します。
ユーザーまたはロールに
ec2:ModifyAvailabilityZoneGroup
、ec2:CreateCarrierGateway
、およびec2:DeleteCarrierGateway
権限を割り当てた追加の IAM ポリシーの例{ "Version": "2012-10-17", "Statement": [ { "Effect": "Allow", "Action": [ "ec2:DeleteCarrierGateway", "ec2:CreateCarrierGateway" ], "Resource": "*" }, { "Action": [ "ec2:ModifyAvailabilityZoneGroup" ], "Effect": "Allow", "Resource": "*" } ] }