3.4. ブロックボリュームのサポート
OpenShift Container Platform は、raw ブロックボリュームを静的にプロビジョニングできます。これらのボリュームにはファイルシステムがなく、ディスクに直接書き込むアプリケーションや、独自のストレージサービスを実装するアプリケーションにはパフォーマンス上の利点があります。
				raw ブロックボリュームは、PV および PVC 仕様で volumeMode: Block を指定してプロビジョニングされます。
			
raw ブロックボリュームを使用する Pod は、特権付きコンテナーを許可するように設定する必要があります。
以下の表は、ブロックボリュームをサポートするボリュームプラグインを表示しています。
| ボリュームプラグイン | 手動のプロビジョニング | 動的なプロビジョニング | フルサポート | 
|---|---|---|---|
|   Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS)  |   ✅  |   ✅  |   ✅  | 
|   Amazon Elastic File Storage (Amazon EFS)  | |||
|   AliCloud Disk  |   ✅  |   ✅  |   ✅  | 
|   Azure Disk  |   ✅  |   ✅  |   ✅  | 
|   Azure File  | |||
|   Cinder  |   ✅  |   ✅  |   ✅  | 
|   ファイバーチャネル  |   ✅  |   ✅  | |
|   GCP  |   ✅  |   ✅  |   ✅  | 
|   HostPath  | |||
|   IBM VPC Disk  |   ✅  |   ✅  |   ✅  | 
|   iSCSI  |   ✅  |   ✅  | |
|   ローカルボリューム  |   ✅  |   ✅  | |
|   LVM Storage  |   ✅  |   ✅  |   ✅  | 
|   NFS  | |||
|   Red Hat OpenShift Data Foundation  |   ✅  |   ✅  |   ✅  | 
|   VMware vSphere  |   ✅  |   ✅  |   ✅  | 
手動でプロビジョニングできるものの、完全にサポートされていないブロックボリュームの使用は、テクノロジープレビュー機能としてのみ提供されます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
3.4.1. ブロックボリュームの例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
PV の例
- 1
 volumeModeをBlockに設定して、この PV が raw ブロックボリュームであることを示します。
PVC の例
- 1
 volumeModeをBlockに設定して、raw ブロック PVC が要求されていることを示します。
Pod 仕様の例
| 値 | デフォルト | 
|---|---|
|   Filesystem  |   はい  | 
|   Block  |   いいえ  | 
PV volumeMode | PVC volumeMode | バインディングの結果 | 
|---|---|---|
|   Filesystem  |   Filesystem  |   バインド  | 
|   Unspecified  |   Unspecified  |   バインド  | 
|   Filesystem  |   Unspecified  |   バインド  | 
|   Unspecified  |   Filesystem  |   バインド  | 
|   Block  |   Block  |   バインド  | 
|   Unspecified  |   Block  |   バインドなし  | 
|   Block  |   Unspecified  |   バインドなし  | 
|   Filesystem  |   Block  |   バインドなし  | 
|   Block  |   Filesystem  |   バインドなし  | 
						値を指定しないと、Filesystem のデフォルト値が指定されます。