第11章 仮想マシンのストレージ移行
仮想マシン (VM) のストレージ移行は、仮想マシンをオフにした状態では オフライン で、仮想マシンが実行中の場合は オンライン で実行できます。
KubeVirt 仮想マシンの場合、仮想マシンのストレージ移行は、あるストレージクラスから別のストレージクラスに移行する場合に使用します。仮想マシンのストレージは、次のいずれかの理由で移行する場合があります。
- さまざまなストレージプロバイダー間でバランスを再調整する。
- 仮想マシン内で実行中のワークロードに適した新しいストレージが利用可能になった。
仮想マシンのストレージ移行は、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
11.1. 仮想マシンのストレージ移行プロセスについて
移行の際には、実行する移行の種類を示す MigMigration
リソースを作成します。
移行の種類は次のとおりです。
- ステージ: ステージ移行では、アプリケーションを停止せずに、ソースクラスターからターゲットクラスターにデータをコピーします。ステージ移行を複数回実行すると、カットオーバー移行の期間を短縮できます。
- ロールバック: 完了した移行をロールバックします。
- カットオーバー: カットオーバー移行では、ソースクラスターのトランザクションを停止、リソースをターゲットクラスターに移動します。
MigMigration
リソースのステータスには、ストレージのライブマイグレーションに関する進行状況情報が表示されます。
オフライン移行の場合、オフライン移行の進行状況を示す DirectVolumeMigrationProgress
ステータスが表示されます。
移行計画が直接ボリューム移行計画である場合、各 MigMigration
によって DirectVolumeMigration
が作成されます。
ストレージのライブマイグレーションを実行するには、直接ボリューム移行が必要です。