7.4. IP 転送をグローバルに有効にする


OpenShift Container Platform 4.14 以降では、OVN-Kubernetes ベースのクラスターデプロイメントでグローバル IP アドレス転送が無効になります。これは、ルーターとして機能するノードによる、クラスター管理者にとって望ましくない影響を防ぐためです。ただし、トラフィックの転送が必要な場合には、すべての IP トラフィックの転送を許可する新しい設定パラメーター ipForwarding を利用できます。

OVN-Kubernetes 管理インターフェイス上の全トラフィックの IP 転送を再度有効にするには、次の手順に従って、Cluster Network Operator の gatewayConfig.ipForwarding 仕様を Global に設定します。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、既存のネットワーク設定をバックアップします。

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    $ oc get network.operator cluster -o yaml > network-config-backup.yaml
  2. 次のコマンドを実行して、既存のネットワーク設定を変更します。

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    $ oc edit network.operator cluster
    1. 次の例に示すように、spec の下に次のブロックを追加または更新します。

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      spec:
        clusterNetwork:
        - cidr: 10.128.0.0/14
          hostPrefix: 23
        serviceNetwork:
        - 172.30.0.0/16
        networkType: OVNKubernetes
        clusterNetworkMTU: 8900
        defaultNetwork:
          ovnKubernetesConfig:
            gatewayConfig:
              ipForwarding: Global
    2. ファイルを保存してから閉じます。
  3. 変更を適用した後、OpenShift Cluster Network Operator (CNO) によってクラスター全体に更新が適用されます。次のコマンドを使用して進行状況を監視できます。

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    $ oc get clusteroperators network

    最終的に、ステータスに AvailableProgressing=FalseDegraded=False と報告されるはずです。

  4. または、次のコマンドを実行して、IP 転送をグローバルに有効にすることもできます。

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    $ oc patch network.operator cluster -p '{"spec":{"defaultNetwork":{"ovnKubernetesConfig":{"gatewayConfig":{"ipForwarding": "Global"}}}}}
    注記

    この変更を元に戻す必要がある場合は、このパラメーターのもう 1 つの有効なオプションである Restricted を設定します。デフォルトでは Restricted に設定されており、グローバル IP アドレス転送は無効です。

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