25.6. SR-IOV InfiniBand ネットワーク割り当ての設定
クラスター内の Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) デバイスの InfiniBand (IB) ネットワーク割り当てを設定できます。
25.6.1. InfiniBand デバイス設定オブジェクト リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SriovIBNetwork オブジェクトを定義することで、InfiniBand (IB) ネットワークデバイスを設定できます。
以下の YAML は、SriovIBNetwork オブジェクトを説明しています。
apiVersion: sriovnetwork.openshift.io/v1
kind: SriovIBNetwork
metadata:
name: <name>
namespace: openshift-sriov-network-operator
spec:
resourceName: <sriov_resource_name>
networkNamespace: <target_namespace>
ipam: |-
{}
linkState: <link_state>
capabilities: <capabilities>
- 1
- オブジェクトの名前。SR-IOV Network Operator は、同じ名前を持つ
NetworkAttachmentDefinitionオブジェクトを作成します。 - 2
- SR-IOV Operator がインストールされている namespace。
- 3
- この追加ネットワークの SR-IOV ハードウェアを定義する
SriovNetworkNodePolicyオブジェクトのspec.resourceNameパラメーターの値。 - 4
SriovIBNetworkオブジェクトのターゲット namespace。ターゲット namespace の Pod のみをネットワークデバイスに割り当てることができます。- 5
- オプション: YAML ブロックスケーラーとしての IPAM CNI プラグインの設定オブジェクト。プラグインは、アタッチメント定義への IP アドレスの割り当てを管理します。
- 6
- オプション: Virtual Function (VF) のリンク状態。許可される値は、
enable、disable、およびautoです。 - 7
- オプション: このネットワークに設定する機能。
'{ "ips": true }'を指定して IP アドレスのサポートを有効にするか、'{ "infinibandGUID": true }'を指定して IB Global Unique Identifier (GUID) のサポートを有効にすることができます。
25.6.1.1. 追加ネットワークの IP アドレス割り当ての設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
IPAM (IP アドレス管理) Container Network Interface (CNI) プラグインは、他の CNI プラグインの IP アドレスを提供します。
以下の IP アドレスの割り当てタイプを使用できます。
- 静的割り当て。
- DHCP サーバーを使用した動的割り当て。指定する DHCP サーバーは、追加のネットワークから到達可能である必要があります。
- Whereabouts IPAM CNI プラグインを使用した動的割り当て。
25.6.1.1.1. 静的 IP アドレス割り当ての設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の表は、静的 IP アドレスの割り当ての設定を説明しています。
| フィールド | 型 | 説明 |
|---|---|---|
|
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IPAM のアドレスタイプ。値 |
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| 仮想インターフェイスに割り当てる IP アドレスを指定するオブジェクトの配列。IPv4 と IPv6 の IP アドレスの両方がサポートされます。 |
|
|
| Pod 内で設定するルートを指定するオブジェクトの配列です。 |
|
|
| オプション: DNS の設定を指定するオブジェクトの配列です。 |
addresses の配列には、以下のフィールドのあるオブジェクトが必要です。
| フィールド | 型 | 説明 |
|---|---|---|
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|
|
指定する IP アドレスおよびネットワーク接頭辞。たとえば、 |
|
|
| Egress ネットワークトラフィックをルーティングするデフォルトのゲートウェイ。 |
| フィールド | 型 | 説明 |
|---|---|---|
|
|
|
CIDR 形式の IP アドレス範囲 ( |
|
|
| ネットワークトラフィックがルーティングされるゲートウェイ。 |
| フィールド | 型 | 説明 |
|---|---|---|
|
|
| DNS クエリーの送信先となる 1 つ以上の IP アドレスの配列。 |
|
|
|
ホスト名に追加するデフォルトのドメイン。たとえば、ドメインが |
|
|
|
DNS ルックアップのクエリー時に非修飾ホスト名に追加されるドメイン名の配列 (例: |
静的 IP アドレス割り当ての設定例
{
"ipam": {
"type": "static",
"addresses": [
{
"address": "191.168.1.7/24"
}
]
}
}
25.6.1.1.2. 動的 IP アドレス (DHCP) 割り当ての設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の JSON は、DHCP を使用した動的 IP アドレスの割り当ての設定を説明しています。
Pod は、作成時に元の DHCP リースを取得します。リースは、クラスターで実行している最小限の DHCP サーバーデプロイメントで定期的に更新する必要があります。
DHCP サーバーのデプロイメントをトリガーするには、以下の例にあるように Cluster Network Operator 設定を編集して shim ネットワーク割り当てを作成する必要があります。
shim ネットワーク割り当ての定義例
apiVersion: operator.openshift.io/v1
kind: Network
metadata:
name: cluster
spec:
additionalNetworks:
- name: dhcp-shim
namespace: default
type: Raw
rawCNIConfig: |-
{
"name": "dhcp-shim",
"cniVersion": "0.3.1",
"type": "bridge",
"ipam": {
"type": "dhcp"
}
}
# ...
| フィールド | 型 | 説明 |
|---|---|---|
|
|
|
IPAM のアドレスタイプ。値 |
動的 IP アドレス (DHCP) 割り当ての設定例
{
"ipam": {
"type": "dhcp"
}
}
25.6.1.1.3. Whereabouts を使用した動的 IP アドレス割り当ての設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Whereabouts CNI プラグインにより、DHCP サーバーを使用せずに IP アドレスを追加のネットワークに動的に割り当てることができます。
以下の表は、Whereabouts を使用した動的 IP アドレス割り当ての設定について説明しています。
| フィールド | 型 | 説明 |
|---|---|---|
|
|
|
IPAM のアドレスタイプ。値 |
|
|
| IP アドレスと範囲を CIDR 表記。IP アドレスは、この範囲内のアドレスから割り当てられます。 |
|
|
| オプション: CIDR 表記の IP アドレスと範囲 (0 個以上) のリスト。除外されたアドレス範囲内の IP アドレスは割り当てられません。 |
Whereabouts を使用する動的 IP アドレス割り当ての設定例
{
"ipam": {
"type": "whereabouts",
"range": "192.0.2.192/27",
"exclude": [
"192.0.2.192/30",
"192.0.2.196/32"
]
}
}
25.6.1.2. デュアルスタック IP アドレスを動的に割り当てる設定の作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デュアルスタックの IP アドレスの割り当ては、ipRanges パラメーターで設定できます。
- IPv4 アドレス
- IPv6 アドレス
- 複数の IP アドレスの割り当て
手順
-
typeをwhereaboutsに設定します。 以下の例のように、
ipRangesを使用して IP アドレスを割り当てます。cniVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network =metadata: name: cluster spec: additionalNetworks: - name: whereabouts-shim namespace: default type: Raw rawCNIConfig: |- { "name": "whereabouts-dual-stack", "cniVersion": "0.3.1, "type": "bridge", "ipam": { "type": "whereabouts", "ipRanges": [ {"range": "192.168.10.0/24"}, {"range": "2001:db8::/64"} ] } }- ネットワークを Pod にアタッチします。詳細は、「追加のネットワークへの Pod の追加」を参照してください。
- すべての IP アドレスが割り当てられていることを確認します。
以下のコマンドを実行して、IP アドレスがメタデータとして割り当てられることを確認します。
$ oc exec -it mypod -- ip a
25.6.2. SR-IOV の追加ネットワークの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SriovIBNetwork オブジェクトを作成して、SR-IOV ハードウェアを使用する追加のネットワークを設定できます。SriovIBNetwork オブジェクトの作成時に、SR-IOV Operator は NetworkAttachmentDefinition オブジェクトを自動的に作成します。
SriovIBNetwork オブジェクトが、running 状態の Pod に割り当てられている場合、これを変更したり、削除したりしないでください。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。 -
cluster-admin権限を持つユーザーとしてログインしている。
手順
SriovIBNetworkオブジェクトを作成し、YAML を<name>.yamlファイルに保存します。<name>はこの追加ネットワークの名前です。オブジェクト仕様は以下の例のようになります。apiVersion: sriovnetwork.openshift.io/v1 kind: SriovIBNetwork metadata: name: attach1 namespace: openshift-sriov-network-operator spec: resourceName: net1 networkNamespace: project2 ipam: |- { "type": "host-local", "subnet": "10.56.217.0/24", "rangeStart": "10.56.217.171", "rangeEnd": "10.56.217.181", "gateway": "10.56.217.1" }オブジェクトを作成するには、以下のコマンドを入力します。
$ oc create -f <name>.yamlここで、
<name>は追加ネットワークの名前を指定します。オプション: 以下のコマンドを実行して、直前の手順で作成した
SriovIBNetworkオブジェクトに関連付けられたNetworkAttachmentDefinitionオブジェクトが存在することを確認します。<namespace>をSriovIBNetworkオブジェクトで指定した networkNamespace に置き換えます。$ oc get net-attach-def -n <namespace>