第1章 ネットワークの概要
Red Hat OpenShift Networking は、1 つまたは複数のハイブリッドクラスターのネットワークトラフィックを管理するためにクラスターが必要とする高度なネットワーク関連機能で Kubernetes ネットワーキングを拡張する機能、プラグイン、高度なネットワーク機能のエコシステムです。このネットワーキング機能のエコシステムは、Ingress、Egress、ロードバランシング、高性能スループット、セキュリティー、クラスター間およびクラスター内のトラフィック管理を統合し、ロールベースの可観測性ツールを提供して複雑さを軽減します。
OpenShift SDN CNI は、OpenShift Container Platform 4.14 以降非推奨になりました。OpenShift Container Platform 4.15 以降の新規インストールでは、ネットワークプラグインというオプションはなくなりました。今後のリリースでは、OpenShift SDN ネットワークプラグインは削除され、サポートされなくなる予定です。Red Hat は、この機能が削除されるまでバグ修正とサポートを提供しますが、この機能は拡張されなくなります。OpenShift SDN CNI の代わりに、OVN Kubernetes CNI を使用できます。
以下のリストは、クラスターで利用可能な最も一般的に使用される Red Hat OpenShift Networking 機能の一部を強調しています。
次の Container Network Interface (CNI) プラグインのいずれかによって提供されるプライマリークラスターネットワーク:
- OVN-Kubernetes ネットワークプラグイン (デフォルトのプラグイン)
- OpenShift SDN ネットワークプラグイン
- 認定されたサードパーティーの代替プライマリーネットワークプラグイン
- ネットワークプラグイン管理用の Cluster Network Operator
- TLS 暗号化 Web トラフィックの Ingress Operator
- 名前割り当てのための DNS Operator
- ベアメタルクラスターでのトラフィック負荷分散用の MetalLB Operator
- 高可用性のための IP フェイルオーバーのサポート
- macvlan、ipvlan、SR-IOV ハードウェアネットワークなど、複数の CNI プラグインによる追加のハードウェアネットワークサポート
- IPv4、IPv6、およびデュアルスタックアドレッシング
- Windows ベースのワークロード用のハイブリッド Linux-Windows ホストクラスター
- サービスのディスカバリー、ロードバランシング、サービス間認証、障害リカバリー、メトリクス、およびモニター用の Red Hat OpenShift Service Mesh
- シングルノード OpenShift
- ネットワークのデバッグと洞察のための Network Observability Operator
- クラスター間ネットワーク用の Submariner
- レイヤー 7 クラスター間ネットワーク用の Red Hat Service Interconnect