10.8. PolicyGenTemplate CR を使用した PTP イベントの設定


GitOps ZTP パイプラインを使用して、HTTP または AMQP トランスポートを使用する PTP イベントを設定できます。

注記

HTTP トランスポートは、PTP およびベアメタルイベントのデフォルトのトランスポートです。可能な場合、PTP およびベアメタルイベントには AMQP ではなく HTTP トランスポートを使用してください。AMQ Interconnect は、2024 年 6 月 30 日で EOL になります。AMQ Interconnect の延長ライフサイクルサポート (ELS) は 2029 年 11 月 29 日に終了します。詳細は、Red Hat AMQ Interconnect のサポートステータス を参照してください。

10.8.1. HTTP トランスポートを使用する PTP イベントの設定

GitOps Zero Touch Provisioning (ZTP) パイプラインを使用してデプロイしたマネージドクラスター上で、HTTP トランスポートを使用する PTP イベントを設定できます。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • cluster-admin 権限を持つユーザーとしてログインしている。
  • カスタムサイトの設定データを管理する Git リポジトリーを作成している。

手順

  1. 要件に応じて、以下の PolicyGenTemplate の変更を group-du-3node-ranGen.yamlgroup-du-sno-ranGen.yaml、または group-du-standard-ranGen.yaml ファイルに適用してください。

    1. .sourceFiles に、トランスポートホストを設定する PtpOperatorConfig CR ファイルを追加します。

      - fileName: PtpOperatorConfigForEvent.yaml
        policyName: "config-policy"
        spec:
          daemonNodeSelector: {}
          ptpEventConfig:
            enableEventPublisher: true
            transportHost: http://ptp-event-publisher-service-NODE_NAME.openshift-ptp.svc.cluster.local:9043
      注記

      OpenShift Container Platform 4.13 以降では、PTP イベントに HTTP トランスポートを使用するときに、PtpOperatorConfig リソースの transportHost フィールドを設定する必要はありません。

    2. PTP クロックの種類とインターフェイスに linuxptpphc2sys を設定します。たとえば、以下のスタンザを .sourceFiles に追加します。

      - fileName: PtpConfigSlave.yaml 1
        policyName: "config-policy"
        metadata:
          name: "du-ptp-slave"
        spec:
          profile:
          - name: "slave"
            interface: "ens5f1" 2
            ptp4lOpts: "-2 -s --summary_interval -4" 3
            phc2sysOpts: "-a -r -m -n 24 -N 8 -R 16" 4
          ptpClockThreshold: 5
            holdOverTimeout: 30 #secs
            maxOffsetThreshold: 100  #nano secs
            minOffsetThreshold: -100 #nano secs
      1
      要件に応じて、PtpConfigMaster.yaml または PtpConfigSlave.yaml を指定できます。group-du-sno-ranGen.yaml および group-du-3node-ranGen.yaml に基づいて設定する場合は、PtpConfigSlave.yaml を使用します。
      2
      デバイス固有のインターフェイス名。
      3
      PTP 高速イベントを有効にするには、.spec.sourceFiles.spec.profileptp4lOpts--summary_interval -4 値を追加する必要があります。
      4
      phc2sysOpts の値が必要です。-m はメッセージを stdout に出力します。linuxptp-daemon DaemonSet はログを解析し、Prometheus メトリックを生成します。
      5
      オプション: ptpClockThreshold スタンザが存在しない場合は、ptpClockThreshold フィールドにデフォルト値が使用されます。スタンザは、デフォルトの ptpClockThreshold 値を示します。ptpClockThreshold 値は、PTP マスタークロックが PTP イベントが発生する前に切断されてからの期間を設定します。holdOverTimeout は、PTP マスタークロックが切断されたときに、PTP クロックイベントの状態が FREERUN に変わるまでの時間値 (秒単位) です。maxOffsetThreshold および minOffsetThreshold 設定は、CLOCK_REALTIME (phc2sys) またはマスターオフセット (ptp4l) の値と比較するナノ秒単位のオフセット値を設定します。ptp4l または phc2sys のオフセット値がこの範囲外の場合、PTP クロックの状態が FREERUN に設定されます。オフセット値がこの範囲内にある場合、PTP クロックの状態が LOCKED に設定されます。
  2. 必要なその他の変更およびファイルをカスタムサイトリポジトリーにマージします。
  3. 変更をサイト設定リポジトリーにプッシュし、GitOps ZTP を使用して PTP 高速イベントを新規サイトにデプロイします。

10.8.2. AMQP トランスポートを使用する PTP イベントの設定

GitOps Zero Touch Provisioning (ZTP) パイプラインを使用してデプロイするマネージドクラスター上で、AMQP トランスポートを使用する PTP イベントを設定できます。

注記

HTTP トランスポートは、PTP およびベアメタルイベントのデフォルトのトランスポートです。可能な場合、PTP およびベアメタルイベントには AMQP ではなく HTTP トランスポートを使用してください。AMQ Interconnect は、2024 年 6 月 30 日で EOL になります。AMQ Interconnect の延長ライフサイクルサポート (ELS) は 2029 年 11 月 29 日に終了します。詳細は、Red Hat AMQ Interconnect のサポートステータス を参照してください。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • cluster-admin 権限を持つユーザーとしてログインしている。
  • カスタムサイトの設定データを管理する Git リポジトリーを作成している。

手順

  1. common-ranGen.yaml ファイルの .spec.sourceFiles に以下の YAML を追加し、AMQP Operator を設定します。

    #AMQ interconnect operator for fast events
    - fileName: AmqSubscriptionNS.yaml
      policyName: "subscriptions-policy"
    - fileName: AmqSubscriptionOperGroup.yaml
      policyName: "subscriptions-policy"
    - fileName: AmqSubscription.yaml
      policyName: "subscriptions-policy"
  2. 要件に応じて、以下の PolicyGenTemplate の変更を group-du-3node-ranGen.yamlgroup-du-sno-ranGen.yaml、または group-du-standard-ranGen.yaml ファイルに適用してください。

    1. .sourceFiles に、AMQ トランスポートホストを設定する PtpOperatorConfig CR ファイルを config-policy に追加します。

      - fileName: PtpOperatorConfigForEvent.yaml
        policyName: "config-policy"
        spec:
          daemonNodeSelector: {}
          ptpEventConfig:
            enableEventPublisher: true
            transportHost: "amqp://amq-router.amq-router.svc.cluster.local"
    2. PTP クロックの種類とインターフェイスに linuxptpphc2sys を設定します。たとえば、以下のスタンザを .sourceFiles に追加します。

      - fileName: PtpConfigSlave.yaml 1
        policyName: "config-policy"
        metadata:
          name: "du-ptp-slave"
        spec:
          profile:
          - name: "slave"
            interface: "ens5f1" 2
            ptp4lOpts: "-2 -s --summary_interval -4" 3
            phc2sysOpts: "-a -r -m -n 24 -N 8 -R 16" 4
          ptpClockThreshold: 5
            holdOverTimeout: 30 #secs
            maxOffsetThreshold: 100  #nano secs
            minOffsetThreshold: -100 #nano secs
      1
      要件に応じて、PtpConfigMaster.yaml または PtpConfigSlave.yaml を指定できます。group-du-sno-ranGen.yaml および group-du-3node-ranGen.yaml に基づいて設定する場合は、PtpConfigSlave.yaml を使用します。
      2
      デバイス固有のインターフェイス名。
      3
      PTP 高速イベントを有効にするには、.spec.sourceFiles.spec.profileptp4lOpts--summary_interval -4 値を追加する必要があります。
      4
      phc2sysOpts の値が必要です。-m はメッセージを stdout に出力します。linuxptp-daemon DaemonSet はログを解析し、Prometheus メトリックを生成します。
      5
      オプション: ptpClockThreshold スタンザが存在しない場合は、ptpClockThreshold フィールドにデフォルト値が使用されます。スタンザは、デフォルトの ptpClockThreshold 値を示します。ptpClockThreshold 値は、PTP マスタークロックが PTP イベントが発生する前に切断されてからの期間を設定します。holdOverTimeout は、PTP マスタークロックが切断されたときに、PTP クロックイベントの状態が FREERUN に変わるまでの時間値 (秒単位) です。maxOffsetThreshold および minOffsetThreshold 設定は、CLOCK_REALTIME (phc2sys) またはマスターオフセット (ptp4l) の値と比較するナノ秒単位のオフセット値を設定します。ptp4l または phc2sys のオフセット値がこの範囲外の場合、PTP クロックの状態が FREERUN に設定されます。オフセット値がこの範囲内にある場合、PTP クロックの状態が LOCKED に設定されます。
  3. 以下の PolicyGenTemplate の変更を、特定のサイトの YAML ファイル (例: example-sno-site.yaml) に適用してください。

    1. .sourceFiles に、AMQ ルーターを設定する Interconnect CR ファイルを config-policy に追加します。

      - fileName: AmqInstance.yaml
        policyName: "config-policy"
  4. 必要なその他の変更およびファイルをカスタムサイトリポジトリーにマージします。
  5. 変更をサイト設定リポジトリーにプッシュし、GitOps ZTP を使用して PTP 高速イベントを新規サイトにデプロイします。

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