5.3. 制限範囲の設定
				LimitRange オブジェクトによって定義される制限範囲は、Pod、コンテナー、イメージ、イメージストリーム、および永続ボリューム要求レベルでのコンピュートリソース制約を定義します。制限範囲は、Pod、コンテナー、イメージ、イメージストリーム、または永続ボリューム要求が消費できるリソースの量を指定します。
			
				すべてのリソース作成および変更要求は、プロジェクトのそれぞれの LimitRange オブジェクトに対して評価されます。リソースが列挙される制約のいずれかに違反する場合、そのリソースは拒否されます。リソースが明示的な値を指定しない場合で、制約がデフォルト値をサポートする場合は、デフォルト値がリソースに適用されます。
			
CPU とメモリーの制限について、最大値を指定しても最小値を指定しない場合、リソースは最大値よりも多くの CPU とメモリーリソースを消費する可能性があります。
コア制限範囲オブジェクトの定義
- 1
 - 制限範囲オブジェクトの名前です。
 - 2
 - すべてのコンテナーにおいて Pod がノードで要求できる CPU の最大量です。
 - 3
 - すべてのコンテナーにおいて Pod がノードで要求できるメモリーの最大量です。
 - 4
 - すべてのコンテナーにおいて Pod がノードで要求できる CPU の最小量です。
min値を設定しない場合や、minを0に設定すると、結果は制限されず、Pod はmaxCPU 値を超える量を消費することができます。 - 5
 - すべてのコンテナーにおいて Pod がノードで要求できるメモリーの最小量です。
min値を設定しない場合や、minを0に設定すると、結果は制限されず、Pod はmaxメモリー値を超える量を消費することができます。 - 6
 - Pod の単一コンテナーが要求できる CPU の最大量です。
 - 7
 - Pod の単一コンテナーが要求できるメモリーの最大量です。
 - 8
 - Pod の単一コンテナーが要求できる CPU の最小量です。
min値を設定しない場合や、minを0に設定すると、結果は制限されず、Pod はmaxCPU 値を超える量を消費することができます。 - 9
 - Pod の単一コンテナーが要求できるメモリーの最小量です。
min値を設定しない場合や、minを0に設定すると、結果は制限されず、Pod はmaxメモリー値を超える量を消費することができます。 - 10
 - Pod 仕様で制限を指定しない場合の、コンテナーのデフォルトの CPU 制限。
 - 11
 - Pod 仕様で制限を指定しない場合の、コンテナーのデフォルトのメモリー制限。
 - 12
 - Pod 仕様で要求を指定しない場合の、コンテナーのデフォルトの CPU 要求。
 - 13
 - Pod 仕様で要求を指定しない場合の、コンテナーのデフォルトのメモリー要求。
 - 14
 - コンテナーの要求に対する制限の最大比率。
 
OpenShift Container Platform の制限範囲オブジェクトの定義
- 1
 - 内部レジストリーにプッシュできるイメージの最大サイズ。
 - 2
 - イメージストリームの仕様で定義される一意のイメージタグの最大数。
 - 3
 - イメージストリームのステータスについて仕様で定義される一意のイメージ参照の最大数。
 - 4
 - すべてのコンテナーにおいて Pod がノードで要求できる CPU の最大量です。
 - 5
 - すべてのコンテナーにおいて Pod がノードで要求できるメモリーの最大量です。
 - 6
 - すべてのコンテナーにわたって、Pod がノード上で要求できる一時ストレージの最大量。
 - 7
 - すべてのコンテナーにおいて Pod がノードで要求できる CPU の最小量です。重要な情報は、「サポートされる制約」の表を参照してください。
 - 8
 - すべてのコンテナーにおいて Pod がノードで要求できるメモリーの最小量です。
min値を設定しない場合や、minを0に設定すると、結果の制限がなく、Pod はmaxメモリー値を超える量を消費することができます。 
コアおよび OpenShift Container Platform リソースの両方を 1 つの制限範囲オブジェクトで指定できます。
5.3.1. コンテナーの制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
サポートされるリソース:
- CPU
 - メモリー
 
サポートされる制約
コンテナーごとに設定されます。指定される場合、以下を満たしている必要があります。
コンテナー
| 制約 | 動作 | 
|---|---|
|   
									  |   
									 
									設定で   | 
|   
									  |   
									 
									設定で   | 
|   
									  |   
									 
									制限範囲で  
									たとえば、コンテナーの   | 
サポートされるデフォルト:
Default[<resource>]- 
								指定がない場合は 
container.resources.limit[<resource>]を所定の値にデフォルト設定します。 Default Requests[<resource>]- 
								指定がない場合は、
container.resources.requests[<resource>]を所定の値にデフォルト設定します。 
5.3.2. Pod の制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
サポートされるリソース:
- CPU
 - メモリー
 
サポートされる制約:
Pod のすべてのコンテナーにおいて、以下を満たしている必要があります。
| 制約 | 実施される動作 | 
|---|---|
|   
									  |   
									  | 
|   
									  |   
									  | 
|   
									  |   
									  | 
5.3.3. イメージの制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
サポートされるリソース:
- ストレージ
 
リソースタイプ名:
- 
							
openshift.io/Image 
イメージごとに設定されます。指定される場合は、以下が一致している必要があります。
| 制約 | 動作 | 
|---|---|
|   
									  |   
									  | 
						制限を超える Blob がレジストリーにアップロードされないようにするために、クォータを実施するようレジストリーを設定する必要があります。REGISTRY_MIDDLEWARE_REPOSITORY_OPENSHIFT_ENFORCEQUOTA 環境変数を true に設定する必要があります。デフォルトでは、新規デプロイメントでは、環境変数は true に設定されます。
					
5.3.4. イメージストリームの制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
サポートされるリソース:
- 
							
openshift.io/image-tags - 
							
openshift.io/images 
リソースタイプ名:
- 
							
openshift.io/ImageStream 
イメージストリームごとに設定されます。指定される場合は、以下が一致している必要があります。
| 制約 | 動作 | 
|---|---|
|   
									  |   
									 
									  | 
|   
									  |   
									 
									  | 
5.3.5. イメージ参照のカウント リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
					openshift.io/image-tags リソースは、一意のストリーム制限を表します。使用可能な参照は、ImageStreamTag、ImageStreamImage、または DockerImage になります。タグは、oc tag コマンドと oc import-image コマンドを使用するか、イメージストリームを使用して作成できます。内部参照か外部参照であるかの区別はありません。ただし、イメージストリームの仕様でタグ付けされる一意の参照は、それぞれ 1 回のみカウントされます。内部コンテナーイメージレジストリーへのプッシュを制限しませんが、タグの制限に役立ちます。
				
					openshift.io/images リソースは、イメージストリームのステータスに記録される一意のイメージ名を表します。内部レジストリーにプッシュできる複数のイメージを制限するのに役立ちます。内部参照か外部参照であるかの区別はありません。
				
5.3.6. PersistentVolumeClaim の制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
サポートされるリソース:
- ストレージ
 
サポートされる制約:
プロジェクトのすべての永続ボリューム要求において、以下が一致している必要があります。
| 制約 | 実施される動作 | 
|---|---|
|   
									  |   Min[<resource>] <= claim.spec.resources.requests[<resource>] (必須)  | 
|   
									  |   claim.spec.resources.requests[<resource>] (必須) <= Max[<resource>]  | 
Limit Range オブジェクトの定義
関連情報
ストリームの制限の詳細は、イメージストリームの管理 を参照してください。
詳細は、ストリームの制限 を参照してください。
詳細は、コンピュートリソースの制約 を参照してください。
CPU とメモリーの測定方法の詳細は、推奨されるコントロールプレーンのプラクティス を参照してください。
一時ストレージの制限とリクエストを指定できます。この機能の詳細は、一時ストレージについて を参照してください。