7.5. ネットワークフロー取り込み時のフィルタリング


フィルターを作成すると、生成されるネットワークフローの数を減らすことができます。ネットワークフローをフィルタリングすると、Network Observability コンポーネントのリソース使用量を削減できます。

次の 2 種類のフィルターを設定できます。

  • eBPF エージェントフィルター
  • flowlogs-pipeline フィルター

7.5.1. eBPF エージェントフィルター

eBPF エージェントフィルターはパフォーマンスを最大化します。このフィルターは、ネットワークフロー収集プロセスの最も早い段階で有効になるためです。

Network Observability Operator を使用して eBPF エージェントフィルターを設定するには、「複数のルールを使用した eBPF フローデータのフィルタリング」を参照してください。

7.5.2. flowlogs-pipeline フィルター

flowlogs-pipeline フィルターでは、トラフィックの選択をより細かく制御できます。このフィルターは、ネットワークフロー収集プロセスの遅い段階で有効になるためです。これは主にデータの保存を改善するために使用されます。

flowlogs-pipeline フィルターは、次の例に示すように、単純なクエリー言語を使用してネットワークフローをフィルタリングします。

(srcnamespace="netobserv" OR (srcnamespace="ingress" AND dstnamespace="netobserv")) AND srckind!="service"
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クエリー言語では次の構文を使用します。

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表7.1 クエリー言語の構文
カテゴリー演算子

論理ブール演算子 (大文字と小文字の区別なし)

andor

比較演算子

= (等しい)、
!= (等しくない)、
=~ (正規表現にマッチ)、
!~ (正規表現にマッチしない)、
< / <= (以下)、
> / >= (以上)

単項演算子

with(field) (フィールドが存在する)、
without(field) (フィールドが存在しない)

flowlogs-pipeline フィルターは、FlowCollector リソースの spec.processor.filters セクションで設定できます。以下に例を示します。

flowlogs-pipeline フィルターの YAML の例

apiVersion: flows.netobserv.io/v1beta2
kind: FlowCollector
metadata:
  name: cluster
spec:
  namespace: netobserv
  agent:
  processor:
    filters:
      - query: |
          (SrcK8S_Namespace="netobserv" OR (SrcK8S_Namespace="openshift-ingress" AND DstK8S_Namespace="netobserv"))
        outputTarget: Loki  
1

        sampling: 10  
2
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1
マッチしたフローを特定の出力 (Loki、Prometheus、外部システムなど) に送信します。省略した場合は、設定されているすべての出力に送信します。
2
オプション: サンプリング比率を適用して、保存またはエクスポートするマッチしたフローの数を制限します。たとえば、sampling: 10 と指定すると、1/10 のフローが保存されます。
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