第1章 カーネル
Red Hat Enterprise Linux 6.5 に同梱のカーネルには、Linux カーネル用に修正された数百のバグと機能強化が含まれています。本リリースにおける重要な修正バグとカーネルの機能強化についての詳細は、Red Hat Enterprise Linux 6.5 Technical Notes を参照してください。
PMC-Sierra カードおよびコントローラーのサポート
pm8001/pm80xx
ドライバーが、PMC-Sierra Adaptec Series 6H および 7H SAS/SATA HBA カードと PMC Sierra 8081、8088、8089 チップベースの SAS/SATA コントローラーに対応しています。
応答しないデバイスのタイムアウト設定
特定のストレージ設定 (例えば、多数の LUN 設定) では、SCSI エラー処理コードが応答しないストレージデバイスに対して TEST UNIT READY などのコマンド発行に多くの時間を費やす場合があります。新たな sysfs パラメーターである
eh_timeout
が SCSI デバイスオブジェクトに追加されたことで、SCSI エラー処理コードが使用する TEST UNIT READY および REQUEST SENSE コマンドのタイムアウトの値を設定することができます。これにより、これらの反応しないデバイスをチェックする時間が短縮されます。eh_timeout
のデフォルト値は 10 秒で、これはこの機能が追加される前のタイムアウト値と同じものです。
エラーからの回復における最大時間の設定
新たな sysfs パラメーターである
eh_timeout
が SCSI ホストオブジェクトに追加されたことで、SCSI エラー処理が放棄してホストバスアダプター (HBA) をリセットする前に実行するエラー回復の最大時間を設定することができます。このパラメーターの値は秒単位で、デフォルト値は 0 です。この場合、時間制限は無効となり、エラー回復のすべてが実行できます。sysfs の使用に加え、eh_deadline
カーネルパラメーターを使用することで、すべての SCSI HBA のデフォルト値が設定できます。
Lenovo X220 タッチスクリーン対応
Red Hat Enterprise Linux 6.5 は、Lenovo X220 タッチスクリーンに対応しています。