5.8. multipath コマンドを使用したマルチパスクエリー
multipath
コマンドで、-l
と -ll
のオプションを使用して、現在のマルチパス設定を表示することができます。-l
オプションは sysfs
内の情報から収集したマルチパストポロジーとデバイスマッパーを表示します。-ll
オプションは、-l
オプションが表示する情報と、その他のすべての使用可能なシステムコンポーネントを表示します。
マルチパス設定を表示する場合、
multipath
コマンドの -v
オプションを使用して指定できる 3 つの詳細レベルがあります。-v0
を指定すると、出力なしとなります。-v1
を指定すると、作成または更新されたマルチパス名のみが出力され、kpartx
などの他のツールに提供することができます。-v2
を指定すると、すべての検知されたパス、マルチパスおよびデバイスマップが表示されます。
以下の例は、
multipath -l
コマンドの出力を示しています。
# multipath -l
3600d0230000000000e13955cc3757800 dm-1 WINSYS,SF2372
size=269G features='0' hwhandler='0' wp=rw
|-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=active
| `- 6:0:0:0 sdb 8:16 active ready running
`-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=enabled
`- 7:0:0:0 sdf 8:80 active ready running
以下の例は、
multipath -ll
コマンドの出力を示しています。
# multipath -ll
3600d0230000000000e13955cc3757801 dm-10 WINSYS,SF2372
size=269G features='0' hwhandler='0' wp=rw
|-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=enabled
| `- 19:0:0:1 sdc 8:32 active ready running
`-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=enabled
`- 18:0:0:1 sdh 8:112 active ready running
3600d0230000000000e13955cc3757803 dm-2 WINSYS,SF2372
size=125G features='0' hwhandler='0' wp=rw
`-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=active
|- 19:0:0:3 sde 8:64 active ready running
`- 18:0:0:3 sdj 8:144 active ready running