第8章 外部 MySQL データベースの設定
本章では、6章3scale 高可用性テンプレートおよび評価用テンプレート の MySQL データベースを外部化する方法について説明します。そのためには、デフォルトの amp.yml ファイルを使用します。これは、デフォルトの system-mysql
Pod を使用するとネットワークやファイルシステムなど複数のインフラストラクチャーの問題が生じる場合に役立ちます。
本章のアプローチと 6章3scale 高可用性テンプレートおよび評価用テンプレート のアプローチの違いは、本アプローチでは、Red Hat 3scale API Management が最初にデフォルトの amp.yml テンプレートを使用していた場合に、MySQL データベースを外部化することができる点です。
Red Hat は外部 MySQL データベースを使用する 3scale の設定をサポートしています。ただし、データベース自体はサポートの範囲外です。
前提条件
- 管理者権限を持つアカウントを使用して OpenShift Container Platform 3.11 クラスターにアクセスできること。
- OpenShift クラスター上にインストールされた 3scale インスタンス。2章OpenShift への 3scale のインストール を参照してください。
High Availability (HA) 用に外部 MySQL データベースを設定するには、以下のセクションに概略を示す手順を実施します。
8.1. 外部 MySQL データベースに関する制約
MySQL データベースを外部化するプロセスの制約は以下のとおりです。
オンプレミス型 3scale のバージョン
オンプレミス型 3scale のバージョン 2.5 および 2.6 のみテストおよび検証済みです。
MySQL データベースユーザー
URL は以下の形式でなければなりません。
<database_scheme>://<admin_user>:<admin_password>@<database_host>/<database_name>
<admin_user>
は、<database_name>
論理データベースの完全なパーミッションを持つ外部データベースの既存ユーザーである必要があります。<database_name>
は、外部データベースの既存の論理データベースである必要があります。
MySQL ホスト
ホスト名 ではなく外部 MySQL データベースの IP アドレス を使用します。そうでない場合は、解決されません。たとえば、mysql.mydomain.com ではなく 1.1.1.1 を使用します。