3.7. リモートアクセスクレデンシャルの管理
リモートの 3scale インスタンスと容易に連携するため、3scale toolbox を使用して、設定ファイルでリモート URL アドレスおよびこれらのリモートインスタンスにアクセスするための認証情報を定義することができます。その後、toolbox コマンドでは短縮名を使用してこれらのリモートを参照することができます。
設定ファイルのデフォルトの場所は $HOME/.3scalerc.yaml
です。ただし、THREESCALE_CLI_CONFIG
環境変数または --config-file <config_file>
toolbox オプションを使用して、別の場所を指定することができます。
リモートアクセスクレデンシャルを追加する場合、access_token
または provider_key
を指定することができます。
-
http[s]://<access_token>@<3scale-instance-domain>
-
http[s]://<provider_key>@<3scale-instance-domain>
3.7.1. リモートアクセスクレデンシャルの追加
以下のコマンド例により、短縮名 <name>
のリモート 3scale インスタンスが <url>
に追加されます。
3scale remote add [--config-file <config_file>] <name> <url>
例
$ podman run --name toolbox-container registry.redhat.io/3scale-amp2/toolbox-rhel7:3scale2.8 3scale remote add instance_a https://123456789@example_a.net $ podman commit toolbox-container toolbox
上記の例では、リモートインスタンスを作成し、コンテナーをコミットして新しいイメージを作成します。次に、含まれるリモート情報を使用して新しいイメージを実行することができます。たとえば、以下のコマンドでは、新しいイメージを使用して新たに追加されたリモートを表示します。
$ podman run toolbox 3scale remote list instance_a https://example_a.net 123456789
続いて、他の toolbox コマンドは、新たに作成されたイメージを使用して、追加されたリモートにアクセスすることができます。上記の例では、registry.redhat.io/3scale-amp2/toolbox-rhel7:3scale2.8
ではなく toolbox
という名前のイメージが使用されています。
toolbox のシークレットをコンテナーに保存することは、シークレットと共にコンテナーを他のユーザーに提供する場合や、自動化のためにコンテナーを使用する場合など、セキュリティー上のリスクとなる可能性があります。Podman のセキュアなボリューム、または OpenShift のシークレットを使用してください。
関連情報
Podman の使用についての詳細は、以下のドキュメントを参照してください。
3.7.2. リモートアクセスクレデンシャルの一覧表示
以下のコマンド例は、リモートアクセスクレデンシャルを一覧表示する方法を示しています。
3scale remote list [--config-file <config_file>]
このコマンドにより、追加されたリモート 3scale インスタンスのリストが <name>
<URL>
<authentication-key>
のフォーマットで表示されます。
例
$ podman run <toolbox_image_with_remotes_added> 3scale remote list instance_a https://example_a.net 123456789 instance_b https://example_b.net 987654321
3.7.3. リモートアクセスクレデンシャルの削除
以下のコマンド例は、リモートアクセスクレデンシャルを削除する方法を示しています。
3scale remote remove [--config-file <config_file>] <name>
このコマンドにより、短縮名 <name>
のリモート 3scale インスタンスが削除されます。
例
$ podman run <toolbox_image_with_remote_added> 3scale remote remove instance_a
3.7.4. リモートアクセスクレデンシャルの名前変更
以下のコマンド例は、リモートアクセスクレデンシャルの名前を変更する方法を示しています。
3scale remote rename [--config-file <config_file>] <old_name> <new_name>
このコマンドにより、短縮名 <old_name>
のリモート 3scale インスタンスの名前が <new_name>
に変更されます。
例
$ podman run <toolbox_image_with_remote_added> 3scale remote rename instance_a instance_b