1.15. クラスターのステータスが offline から available に変わる場合のトラブルシューティング
マネージドクラスターのステータスは、環境またはクラスターを手動で変更することなく、offline
と available
との間で切り替わります。
1.15.1. 現象: クラスターのステータスが offline から available に変わる
マネージドクラスターからハブクラスターへのネットワーク接続が不安定な場合に、マネージドクラスターのステータスが offline
と available
との間で順に切り替わると、ハブクラスターにより報告されます。
ハブクラスターとマネージドクラスター間の接続は、leaseDurationSeconds
の間隔値で検証されるリースを通じて維持されます。連続 5 回の releaseDurationSeconds
値の試行以内にリースが検証されない場合、クラスターは offline
としてマークされます。
たとえば、クラスターは 60 seconds
の releaseDurationSeconds
の間隔で 5 分後に offline
としてマークされます。この設定は、接続の問題や遅延などの理由により不適切であり、不安定になる可能性があります。
1.15.2. 問題の解決: クラスターのステータスが offline から available に変わる
5 回の検証試行はデフォルトであり変更できませんが、leaseDurationSeconds
の間隔は変更できます。
クラスターを offline
としてマークする時間を分単位で決定し、その値を 60 倍にして秒に変換します。次に、デフォルトの試行回数 5 で割ります。その結果が leaseDurationSeconds
値になります。
次のコマンドを入力してハブクラスターの
ManagedCluster
仕様を編集します。ただし、cluster-name
はマネージドクラスターの名前に置き換えます。oc edit managedcluster <cluster-name>
以下のサンプル YAML にあるように、
ManagedCluster
仕様のleaseDurationSeconds
の値を増やします。apiVersion: cluster.open-cluster-management.io/v1 kind: ManagedCluster metadata: name: <cluster-name> spec: hubAcceptsClient: true leaseDurationSeconds: 60
- ファイルを保存し、適用します。