第13章 イメージの署名の確認
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes (RHACS) を使用して、事前に設定されたキーに対してイメージ署名を検証することで、クラスター内のコンテナーイメージの整合性を確保できます。
署名されていないイメージや署名が確認されていないイメージをブロックするポリシーを作成できます。RHACS アドミッションコントローラーを使用してポリシーを適用し、無許可のデプロイメントの作成を停止することもできます。
注記
- RHACS は、Cosign 署名と Cosign 公開鍵/証明書検証のみをサポートします。Cosign の詳細は、Cosign overview を参照してください。
- Cosign 署名検証の場合、RHACS は透明性ログ Rekor との通信をサポートしていません。
- 署名検証には、少なくとも 1 つの Cosign 検証方法を使用して署名統合を設定する必要があります。
すべてのデプロイおよび監視されたイメージに対して以下を実行します。
- RHACS は署名を 4 時間ごとに取得および検証します。
- RHACS は、署名統合検証データを変更または更新するたびに署名を検証します。
13.1. 署名統合の設定
イメージ署名の検証を実行する前に、まず RHACS で署名統合を作成する必要があります。
署名統合は複数の検証方法で設定できます。次の検証方法がサポートされています。
- Cosign 公開鍵
- Cosign 証明書
13.1.1. Cosign 公開鍵の設定
前提条件
- PEM でエンコードされた Cosign 公開鍵がすでに存在している必要があります。Cosign の詳細は、Cosign overview を参照してください。
手順
-
RHACS ポータルで、Platform Configuration
Integrations を選択します。 - Signature Integrations までスクロールし、Signature をクリックします。
- New integration をクリックします。
- Integration name の名前を入力します。
-
Cosign public Keys
Add a new public key をクリックします。 - Public key 名を入力します。
- Public key value フィールドに、PEM でエンコードされた公開鍵を入力します。
- (オプション)Add a new public key をクリックして詳細を入力すると、複数のキーを追加できます。
- Save をクリックします。
13.1.2. Cosign 証明書の設定
前提条件
- 証明書のアイデンティティーと発行者がある。オプションで、PEM でエンコードされた証明書とチェーンがある。Cosign 証明書の詳細は、Cosign 証明書の検証 を参照してください。
手順
-
RHACS ポータルで、Platform Configuration
Integrations を選択します。 - Signature Integrations までスクロールし、Signature をクリックします。
- New integration をクリックします。
- Integration name の名前を入力します。
-
Cosign certificates
Add a new certificate verification をクリックします。 - Certificate OIDC Issuer を入力します。RE2 構文 ではオプションで正規表現を使用できます。
- Certificate identity を入力します。RE2 構文 ではオプションで正規表現を使用できます。
- (オプション) 証明書を検証するために Certificate Chain PEM encoded を入力します。チェーンが提供されていない場合、証明書は Fulcio ルートに対して検証されます。
- (オプション) 署名を検証するために PEM でエンコードされた証明書 を入力します。
- (オプション) Add a new certificate verification をクリックして詳細を入力すると、複数の証明書検証を追加できます。
- Save をクリックします。