第5章 AMQ Broker サンプルの実行


AMQ Broker には、製品の基本的な機能と高度な機能を示す多くのサンプルプログラムが同梱されています。これらのサンプルを実行して、AMQ Broker の機能を理解することができます。

AMQ Broker のサンプルを実行するには、まず Apache Maven および AMQ Maven リポジトリーをインストールおよび設定してマシンを設定する必要があります。続いて、Maven を使用して AMQ Broker サンプルプログラムを実行します。

5.1. AMQ Broker サンプルを実行するためのマシンの設定

含まれる AMQ Broker サンプルプログラムを実行する前に、まず Maven および AMQ Maven リポジトリーをダウンロードしてインストールし、Maven 設定ファイルを設定する必要があります。

5.1.1. Maven のダウンロードおよびインストール

AMQ Broker サンプルを実行するには、Maven が必要です。

手順

  1. Apache Maven Downloadページにアクセスし、ご使用のオペレーティングシステムに対応する最新のディストリビューションをダウンロードします。
  2. ご使用のオペレーティングシステム用の Maven をインストールします。

    詳細は、Installing Apache Mavenを参照してください。

関連情報

5.1.2. AMQ Maven リポジトリーのダウンロードおよびインストール

Maven をマシンにインストールしたら、AMQ Maven リポジトリーをダウンロードしてインストールします。このリポジトリーは Red Hat カスタマーポータルから入手できます。

  1. Web ブラウザーで https://access.redhat.com/downloads/ に移動し、ログインします。

    Product Downloads ページが表示されます。

  2. JBoss Integration and Automation セクションで、Red Hat AMQ Broker のリンクをクリックします。

    Software Downloads ページが表示されます。

  3. Version ドロップダウンメニューから必要な AMQ Broker のバージョンを選択します。
  4. Releases タブで、AMQ Broker Maven Repository の Download のリンクをクリックします。

    AMQ Maven リポジトリーファイルが zip ファイルとしてダウンロードされます。

  5. ご自分のマシンで、AMQ リポジトリーファイルを選択したディレクトリーに展開します。

    新しいディレクトリーがマシンに作成されます。このファイルには、maven-repository/ という名前のサブディレクトリーに Maven リポジトリーが含まれます。

5.1.3. Maven 設定ファイルの設定

AMQ Maven リポジトリーのダウンロードおよびインストール後に、リポジトリーを Maven 設定ファイルに追加する必要があります。

手順

  1. Maven の settings.xml ファイルを開きます。

    settings.xml ファイルは、通常 ${user.home}/.m2/ ディレクトリーにあります。

    • Linux の場合は ~/.m2/ です。
    • Windows では、これは \Documents and Settings\.m2\ または \Users\.m2\ になります。

    ${user.home}/.m2/settings.xml ファイルがない場合、Maven インストールの conf/ ディレクトリーにデフォルトのバージョンがあります。デフォルトの settings.xml ファイルを ${user.home}/.m2/ ディレクトリーにコピーします。

  2. <profiles> 要素に、AMQ Maven リポジトリーのプロファイルを追加します。

    <!-- Configure the JBoss AMQ Maven repository -->
    <profile>
      <id>jboss-amq-maven-repository</id>
      <repositories>
        <repository>
          <id>jboss-amq-maven-repository</id>
          <url>file://<JBoss-AMQ-repository-path></url>  1
          <releases>
            <enabled>true</enabled>
          </releases>
          <snapshots>
            <enabled>false</enabled>
          </snapshots>
        </repository>
      </repositories>
      <pluginRepositories>
        <pluginRepository>
          <id>jboss-amq-maven-repository</id>
          <url>file://<JBoss-AMQ-repository-path></url>  2
          <releases>
            <enabled>true</enabled>
          </releases>
          <snapshots>
            <enabled>false</enabled>
          </snapshots>
        </pluginRepository>
      </pluginRepositories>
    </profile>
    1 2
    <jboss-AMQ-repository-path> は、インストールした Maven リポジトリーの場所に置き換えます。通常、この場所は /maven-repository で終わります。以下に例を示します。
    <url>file:///path/to/repo/amq-broker-7.2.0-maven-repository/maven-repository</url>
  3. <activeProfiles> 要素で、AMQ Maven リポジトリーをアクティブにします。

    <activeProfiles>
      <activeProfile>jboss-amq-maven-repository</activeProfile>
    ...
    </activeProfiles>
  4. Maven インストールからデフォルトの settings.xml をコピーし、デフォルトで <active-profiles> セクションがコメントアウトされている場合はコメントを解除します。
  5. settings.xml を保存して閉じます。
  6. キャッシュした ${user.home}/.m2/repository/ ディレクトリーを削除します。

    Maven リポジトリーに古いアーティファクトが含まれる場合は、プロジェクトをビルドまたはデプロイしたときに以下のいずれかの Maven エラーメッセージが表示されることがあります。

    • Missing artifact <artifact-name>
    • [ERROR] Failed to execute goal on project <project-name>; Could not resolve dependencies for <project-name>
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