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15.5. マルチサイトの耐障害性のあるメッセージングシステムでのブローカーの設定

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マルチサイトの耐障害性のあるメッセージングシステムの一部としてブローカーを設定するには、以下を行う必要があります。

15.5.1. バックアップブローカーの追加

各データセンター内で、データセンターが停止した場合にシャットダウンするライブの master-slave ブローカーグループから引き継ぐアイドルバックアップブローカーを追加する必要があります。アイドルバックアップブローカーでライブマスターブローカーの設定を複製する必要があります。また、既存のブローカーと同じ方法でクライアント接続を受け入れるようにバックアップブローカーを設定する必要もあります。

後の手順で、既存の master-slave ブローカーグループに参加するようにアイドルバックアップブローカーを設定する方法を説明します。ライブの master-slave ブローカーグループのデータセンターとは別のデータセンターでアイドル状態のバックアップブローカーを見つける必要があります。また、データセンターに障害が発生した場合のみ、アイドルバックアップブローカーを手動で起動することが推奨されます。

以下の図はトポロジーの例を示しています。

ブローカーの災害復旧 4

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15.5.2. Ceph クライアントとしてのブローカーの設定

耐障害性の高いシステムに必要なバックアップブローカーを追加したら、すべてのブローカーサーバーを Ceph クライアントロールで設定する必要があります。クライアントロールにより、ブローカーは Red Hat Ceph Storage クラスターにデータを保存できます。

Ceph クライアントを設定する方法は、Installing the Ceph Client Role を参照してください。

15.5.3. Configuring shared store high availability

Red Hat Ceph Storage クラスターは、異なるデータセンターのブローカーで利用可能な共有ストアを効果的に作成します。失敗時にメッセージがブローカークライアントが利用可能なままになるように、ライブバックアップグループの各ブローカーが以下を使用するように設定します。

  • 共有ストア高可用性 (HA) ポリシー
  • Ceph ファイルシステム内の同じジャーナル、ページング、および大きなメッセージディレクトリー。

以下の手順では、ライブバックアップグループのマスター、スレーブ、およびアイドルバックアップブローカーに共有ストア HA ポリシーを設定する方法を説明します。

手順

  1. ライブバックアップグループの各ブローカーの broker.xml 設定ファイルを編集します。Ceph File System で、同じページング、バインディング、ジャーナル、および大きなメッセージディレクトリーを使用するように各ブローカーを設定します。

    # Master Broker - DC1
    <paging-directory>mnt/cephfs/broker1/paging</paging-directory>
    <bindings-directory>/mnt/cephfs/data/broker1/bindings</bindings-directory>
    <journal-directory>/mnt/cephfs/data/broker1/journal</journal-directory>
    <large-messages-directory>mnt/cephfs/data/broker1/large-messages</large-messages-directory>
    
    # Slave Broker - DC1
    <paging-directory>mnt/cephfs/broker1/paging</paging-directory>
    <bindings-directory>/mnt/cephfs/data/broker1/bindings</bindings-directory>
    <journal-directory>/mnt/cephfs/data/broker1/journal</journal-directory>
    <large-messages-directory>mnt/cephfs/data/broker1/large-messages</large-messages-directory>
    
    # Backup Broker (Idle) - DC2
    <paging-directory>mnt/cephfs/broker1/paging</paging-directory>
    <bindings-directory>/mnt/cephfs/data/broker1/bindings</bindings-directory>
    <journal-directory>/mnt/cephfs/data/broker1/journal</journal-directory>
    <large-messages-directory>mnt/cephfs/data/broker1/large-messages</large-messages-directory>
  2. 以下に示すように、バックアップブローカーを HA ポリシー内のマスターとして設定します。この設定により、手動で起動すると、バックアップブローカーがマスターにすぐにになります。ブローカーはアイドル状態のバックアップであるため、アクティブなマスターブローカーに指定できる failover-on-shutdown パラメーターは適用されません。

    <configuration>
        <core>
            ...
            <ha-policy>
                <shared-store>
                    <master>
                    </master>
                </shared-store>
            </ha-policy>
            ...
        </core>
    </configuration>

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