第2章 Red Hat Ansible Automation Platform アーキテクチャー
Ansible Automation Platform は、モジュールプラットフォームとして、コンポーネントの統合およびデプロイメントのカスタマイズを簡単に実行するための柔軟性を提供し、自動化要件が最大限一致すようにします。このセクションでは、Ansible Automation Platform デプロイメントの包括的なアーキテクチャー例を示します。
2.1. Ansible Automation Platform アーキテクチャーの例
Red Hat Ansible Automation Platform 2.4 リファレンスアーキテクチャーは、Red Hat Enterprise Linux で自動化メッシュを使用した Ansible Automation Platform の標準デプロイメントのセットアップ例を提供します。表示されているデプロイでは、次のコンポーネントを利用して、自動化ワークロードを処理するシンプルかつ安全で柔軟な方法、コンテンツコレクションの中央ロケーション、および IT 要求の自動解決を提供します。
- Automation Controller
- UI、Restful API、RBAC ワークフロー、および CI/CD 統合を介して自動化用のコントロールプレーンを提供します。
- 自動化メッシュ
- 自動化メッシュは、既存ネットワークを使用して互いにピアツーピア接続を確立しているノードを介して、大規模かつ分散したワーカーのコレクション全体に作業を容易に分散できる機能を提供するオーバーレイネットワークです。
- Private Automation Hub
- Private Automation Hub は、自動化開発者が共同作業で独自の自動化コンテンツを公開し、組織内での Ansible コードの配信を合理化できる機能を提供します。
- Event-Driven Ansible
- 時間のかかるタスクを自動化し、あらゆる IT ドメインの条件の変化に対応するために必要なイベント処理機能を提供します。
この例のアーキテクチャーは、以下で構成されます。
- 2 ノードの Automation Controller クラスター
- Automation Controller を実行ノードに接続するためのオプションのホップノード
- 2 ノードの Automation Hub クラスター
- シングルノードの Event-Driven Ansible Controller クラスター
- Automation Controller、Automation Hub、および Event-Driven Ansible Controller クラスターに接続された単一の PostgreSQL データベース
- Automation Controller クラスターごとに 2 つの実行ノード
図2.1 Ansible Automation Platform 2.4 アーキテクチャーの例