第1章 Red Hat build of MicroShift ストレージの概要
Red Hat build of MicroShift は、オンプレミスプロバイダーとクラウドプロバイダーの両方で、複数のタイプのストレージをサポートしています。Red Hat build of MicroShift クラスター内の永続データと非永続データのコンテナーストレージを管理できます。
1.1. ストレージタイプ
Red Hat build of MicroShift ストレージは、一時ストレージと永続ストレージという 2 つのカテゴリーに大きく分類されます。
1.1.1. 一時ストレージ
Pod およびコンテナーは性質上、一時的または遷移的であり、ステートレスアプリケーション用に設計されています。一時ストレージを使用すると、管理者および開発者は一部の操作についてローカルストレージをより適切に管理できるようになります。一時ストレージの詳細は、一時ストレージについて を参照してください。
1.1.2. 永続ストレージ
コンテナーにデプロイされるステートフルアプリケーションには永続ストレージが必要です。Red Hat build of MicroShift は、永続ボリューム (PV) と呼ばれる事前にプロビジョニングされたストレージフレームワークを使用して、クラスター管理者が永続ストレージをプロビジョニングできるようにします。これらのボリューム内のデータは、個々の Pod のライフサイクルを超えて存在することができます。開発者は Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) を使用してストレージ要件を要求できます。永続ストレージの詳細は、永続ストレージについて を参照してください。
1.1.3. 動的ストレージプロビジョニング
動的プロビジョニングを使用すると、オンデマンドでストレージボリュームを作成できるため、事前にプロビジョニングされたストレージが不要になります。Red Hat build of MicroShift で動的プロビジョニングがどのように機能するかの詳細は、動的プロビジョニング を参照してください。