2.7. ワークロードのロードバランサーのデプロイ
MicroShift には、ネットワークロードバランサーの実装が組み込まれています。次の手順例では、ノード IP アドレスを LoadBalancer
サービス設定ファイルの外部 IP アドレスとして使用します。この例は、ワークロードにロードバランサーをデプロイする方法のガイダンスとして使用できます。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 - クラスター管理者のロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
- OVN-Kubernetes ネットワークプラグインで設定されたインフラストラクチャーにクラスターがインストールされている。
-
KUBECONFIG
環境変数が設定されている。
手順
次のコマンドを実行して、Pod が実行していることを確認します。
$ oc get pods -A
次のコマンドを実行して、サンプルの namespace を作成します。
$ NAMESPACE=nginx-lb-test
$ oc create ns $NAMESPACE
次の例では、テスト
nginx
アプリケーションの 3 つのレプリカを namespace にデプロイします。$ oc apply -n $NAMESPACE -f - <<EOF apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: nginx data: headers.conf: | add_header X-Server-IP \$server_addr always; --- apiVersion: apps/v1 kind: Deployment metadata: name: nginx spec: replicas: 3 selector: matchLabels: app: nginx template: metadata: labels: app: nginx spec: containers: - image: quay.io/packit/nginx-unprivileged imagePullPolicy: Always name: nginx ports: - containerPort: 8080 volumeMounts: - name: nginx-configs subPath: headers.conf mountPath: /etc/nginx/conf.d/headers.conf securityContext: allowPrivilegeEscalation: false seccompProfile: type: RuntimeDefault capabilities: drop: ["ALL"] runAsNonRoot: true volumes: - name: nginx-configs configMap: name: nginx items: - key: headers.conf path: headers.conf EOF
次のコマンドを実行すると、3 つのサンプルレプリカが正常に開始したことを確認できます。
$ oc get pods -n $NAMESPACE
次のサンプルコマンドを使用して、
nginx
テストアプリケーションのLoadBalancer
サービスを作成します。$ oc create -n $NAMESPACE -f - <<EOF apiVersion: v1 kind: Service metadata: name: nginx spec: ports: - port: 81 targetPort: 8080 selector: app: nginx type: LoadBalancer EOF
注記port
パラメーターが、他のLoadBalancer
サービスまたは MicroShift コンポーネントによって占有されていないホストポートであることを確認する必要があります。サービスファイルが存在し、外部 IP アドレスが適切に割り当てられていること、および外部 IP がノード IP と同一であることを確認するには、次のコマンドを実行します。
$ oc get svc -n $NAMESPACE
出力例
NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE nginx LoadBalancer 10.43.183.104 192.168.1.241 81:32434/TCP 2m
検証
次のコマンドは、
LoadBalancer
サービス設定の外部 IP アドレスを使用して、例のnginx
アプリケーションへの 5 つの接続を形成します。コマンドの結果は、それらのサーバー IP アドレスのリストです。次のコマンドを使用して、ロードバランサーが実行中のすべてのアプリケーションにリクエストを送信していることを確認します。EXTERNAL_IP=192.168.1.241 seq 5 | xargs -Iz curl -s -I http://$EXTERNAL_IP:81 | grep X-Server-IP
ロードバランサーがトラフィックをアプリケーションに正常に分散している場合、前のコマンドの出力には異なる IP アドレスが含まれます。次に例を示します。
出力例
X-Server-IP: 10.42.0.41 X-Server-IP: 10.42.0.41 X-Server-IP: 10.42.0.43 X-Server-IP: 10.42.0.41 X-Server-IP: 10.42.0.43