第2章 ネットワーク設定について
ネットワークのカスタマイズとデフォルト設定を MicroShift デプロイメントに適用する方法を学びます。各ノードは単一のマシンと単一の MicroShift に含まれているため、デプロイごとに個別の構成、Pod、および設定が必要です。
クラスター管理者は、クラスターで実行されるアプリケーションを外部トラフィックに公開し、ネットワーク接続のセキュリティーを保護するための複数のオプションがあります。
- NodePort などのサービス
-
Ingress
やRoute
などの API リソース
デフォルトで、Kubernetes は各 Pod に、Pod 内で実行しているアプリケーションの内部 IP アドレスを割り当てます。Pod とそのコンテナーの間にはトラフィックを配置できますが、NodePort などのサービスで公開されている場合を除き、クラスター外のクライアントは Pod に直接ネットワークアクセスできません。
NodePort サービスの接続問題のトラブルシューティングを行うには、リリースノートの既知の問題を確認してください。
2.1. OVN-Kubernetes 設定ファイルの作成
OVN-Kubernetes 設定ファイルが作成されていない場合、MicroShift は組み込みのデフォルト OVN-Kubernetes 値を使用します。OVN-Kubernetes 設定ファイルを /etc/microshift/ovn.yaml
に書き込むことができます。設定用のサンプルファイルが提供されています。
手順
ovn.yaml
ファイルを作成するには、次のコマンドを実行します。$ sudo cp /etc/microshift/ovn.yaml.default /etc/microshift/ovn.yaml
作成した設定ファイルの内容を一覧表示するには、次のコマンドを実行します。
$ cat /etc/microshift/ovn.yaml
デフォルトの最大伝送単位 (MTU) 値を含む YAML ファイルの例
mtu: 1400
設定をカスタマイズするには、MTU 値を変更します。以下の表で詳細を記載します。
表2.1 サポート対象の MicroShift の OVN-Kubernetes 設定 (任意) フィールド タイプ デフォルト Description 例 mtu
uint32
auto
Pod に使用される MTU 値
1300
重要ovn.yaml
ファイルのmtu
設定値を変更した場合に、更新された設定を適用するには、Red Hat build of MicroShift が実行しているホストを再起動する必要があります。カスタム
ovn.yaml
設定ファイルの例mtu: 1300