2.8. 高可用性


CRUSH アルゴリズムで有効化されたスケーラビリティーに加え、Ceph も高可用性を維持する必要があります。つまり、Ceph クライアントは、クラスターのパフォーマンスが低下した状態にある場合や、モニターに障害が発生した場合でも、データの読み取りと書き込みができる必要があります。

2.8.1. Data Copies

複製されたストレージプールでは、Ceph では、パフォーマンスが低下した状態で動作するためにオブジェクトの複数のコピーが必要になります。理想的には、Ceph Storage クラスターは、動作セットの OSD のいずれかが失敗しても、クライアントがデータの読み取りと書き込みを行えるようにします。このため、Ceph はオブジェクトの 3 つのコピーを作成するようにデフォルトで設定されます (書き込み操作用に少なくとも 2 つのコピーがクリーンであること)。Ceph は、2 つの OSD が失敗してもデータを保存しますが、書き込み操作が中断されます。

イレイジャーコーディングされたプールでは、Ceph はパフォーマンスが低下した状態で操作できるように、複数の OSD にまたがるオブジェクトのチャンクを格納する必要があります。複製されたプールと同様に、理想としては、レイジャーコーディングされたプールにより、Ceph クライアントはパフォーマンスが低下した状態で読み書きできるようになります。このため、Red Hat では、M=2 が設定された 5 つの OSD にチャンクを保存し、2 つの OSD の失敗を許可し、データを復元する機能を維持するように K+ M= 5 を推奨しています。

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