3.2. ノードの追加または削除前の考慮事項


Ceph の未処理の機能の 1 つは、ランタイム時に Ceph OSD ノードを追加または削除できる機能です。つまり、ストレージクラスターの容量のサイズを変更したり、ストレージクラスターを縮小せずにハードウェアを置き換えることができることを意味します。クラスターの状態が劣化 (degraded) している間に Ceph クライアントを提供する機能にも運用上の利点があります。たとえば、残業したり週末に作業したりするのではなく、通常の営業時間内にハードウェアを追加、削除、または交換できます。ただし、Ceph OSD ノードの追加および削除により、パフォーマンスに大きな影響を与える可能性があり、実行する前にストレージクラスターのハードウェアを追加、削除、または交換することによるパフォーマンスへの影響を考慮する必要があります。

容量の観点からは、ノードを削除するとノードに含まれる OSD が削除され、実質的にストレージクラスターの容量が低下します。ノードを追加するとノードに含まれる OSD が追加され、実質的にストレージクラスターの容量が拡張されます。ストレージクラスターの容量を拡張または縮小しても、Ceph OSD ノードを追加または削除すると、クラスターがリバランスする際にバックフィルが実行されます。このリバランス期間中に、Ceph は追加のリソースを使用します。これにより、ストレージクラスターのパフォーマンスに影響が出る可能性があります。

各ノードに OSD が 4 つある Ceph ノードが含まれるストレージクラスターを想像してみてください。16 の OSD を持つ、4 つのノードのストレージクラスターでは、ノードを削除すると 4 つの OSD が削除され、容量が 25% 削減されます。12 の OSD を持つ、3 つのノードのストレージクラスターでは、ノードを追加すると 4 つの OSD が追加され、容量が 33% 増加します。

実稼働用 Ceph Storage クラスターでは、Ceph OSD ノードに特定のタイプのストレージストラテジーを容易にする特定のハードウェア設定があります。詳細は、Red Hat Ceph Storage 3 のStorage Strategies Guide を参照してください。

Ceph OSD ノードは CRUSH 階層の一部であるため、ノードの追加や削除によるパフォーマンスへの影響は、通常その CRUSH 階層を使用するプール (つまり CRUSH ルールセット) のパフォーマンスに影響します。

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